剣客商売 狂乱 (新潮文庫)

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著者 : 池波正太郎
  • 新潮社 (1992年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156644

剣客商売 狂乱 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • この剣客商売シリーズの秋山小兵衛のちょっとおせっかいくらいの優しさや人情味溢れるシーンが好きで読んでいる。

    ちょっと珍しいファンタジーな世界の「狐雨」、ほのぼのして好き。

  • やはりこのシリーズはクソ面白い。
    仁三郎の顔という話のヒキはずるい。
    この巻は大先生メイン。

  • ストーリーとは直接関係のない、何気ない部分の表現にグッと来ることが結構ある。

    **
    「近いうちに……さよう、日暮れから泊りがけでおいで下され。月見でもしようではないか」
    「かたじけのうござる」
    門の外まで、牛堀九万之助は小兵衛を見送って出た。
    道を曲がるとき、小兵衛が振り向くと、いつものように九万之助が権兵衛と共に、まだこちらを見送って立っており、頭を下げた。
    小兵衛も礼を返してから、道を曲がった。
    現代は廃れてしまったけれども、これが人と人との礼儀であり、形容にも双方のこころがこもっていたのだ。

  • シリーズ第八作目にあたるこの巻では、
    なぜか毒婦、悪女出現率が高い。

    小兵衛の妻のおはる、大治郎の妻の三冬、手裏剣の
    名人お秀など、素直で爽やかな女性とは正反対の女達。

    女達だけではない。
    「仁三郎の顔」に出てくる黒羽の仁三郎は、
    人を殺したり、傷つけることもなんとも思わない盗賊で、
    兄を裏切った密偵へかける復讐の念も凄まじい一面、
    旅先で自分の危急を救ってくれた侍(実は大治郎)に
    対する感謝の気持ちは強い、といった
    心に「複雑さ」を持った「悪」である。

    「悪人」にも様々な人間がいるものだと、
    一つの巻で、これだけの種類の「悪人・悪女」を
    書き分けた作者の筆の技に感心した。

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