江戸切絵図散歩 (新潮文庫)

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著者 : 池波正太郎
  • 新潮社 (1993年12月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156682

江戸切絵図散歩 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 古い江戸の地図と現代の東京を比較しながらお散歩気分で読むことができました。東京に住んだことがないので羨ましいな。ただ新旧の変化を並べるだけではなく池波氏自身の思い出と趣味の油絵も載っていて面白い。歌舞伎の舞台になった場所を読むのが面白かった。

  • 28年9月23日読了。
    江戸切絵図は、歴史本や時代小説を読む時は、いつも傍らにおいてある。いかんせん、東京自体をあまり知らない。若い頃出張の折に歩いた、微かな記憶では何の役にも立たない。こんな時は、東京近辺に生まれたかったと思ってしまう。大都会でありながら、意外と緑多く、ビルの間に忘れられたように神社仏閣が残っていたり、ひと昔前の様な店屋の前に、お客と店主らしき人が立ち話をしていた、そういう光景ばかりが思い出される。江戸切絵図の淡い色彩の中にあった実在の時間を、少しでも体感できる小説に、これからも出逢えることを熱望する。

  • 古地図と池波正太郎。
    組み合わせがもう既に最高なんだけど、内容も最高。
    江戸時代の古地図と、その地理を説明していくような淡々とした内容。
    語り口で書いてあるので、まるでなんだか講義を受けているようなそんな感じ。
    ただやはり分かっちゃいたけど近代社会に対するガッカリ度みたいなのもすごく伝わる
    「日本橋の上に何も考えず高速道路をむやみに敷き詰めるなんて」って。
    さぞガッカリしたでしょうな…
    まぁ確かに現地へ行くとなんだかすごく感動とかが薄いのは、そのせいなのかもしれない。
    風情もなにもないし。
    もちろん日本橋だけでなく色んな各地で「日本らしい」風景ですら都内では数少ないよなーと。
    いつ取り壊されたり、謎の都市開発があるか分からないから
    出来るだけ見に行ったりしてみようかな、と思う。

  • 池波正太郎がこの切絵図を元に
    構想を巡らせていた
    残念ながら文庫本サイズでは
    字が余りにも小さく老眼では目を凝らしても
    見えない
    切絵図を見ながら小説を読めば
    鬼平や梅安達の活躍が手にとるようだろう
    また読み返したい

    最近古地図との対比した書物もあるので
    購入したい

  • 昔の地図は見方がわからない。

  • 13/11/03、神田古本まつりで購入(古本)。

  • 巨匠の残した貴重な東京の記録。

  • とても面白かった。

    切絵図とか古地図の類をちゃんと見たのは初めてだったのだが、その精緻さにびっくりした。あと、当然ながら「北が上」とかいうルールもないし、文字はあらゆる方向から自由に書き連ねられているのも発見だった。江戸の人は、切絵図をくるくると回しながら見ていたに違いない。文庫サイズなのでどうしようもないが、切絵図が小さすぎて読むのに苦労させられた。大判の切絵図を是非見てみたい。また、現存する切絵図を切り貼りして大きな江戸の全体像などが見ることが出来ればとても素敵だろうとも思った。

    日本橋の首都高のくだりはとても同意。オリンピック招致だとか高度成長期のインフラのメンテナンスだとかが取りざたされる昨今、かつての日本橋の景観を取り戻す方策とか考えてもらえたらなあと思ったりした。

    機会があれば、池波正太郎先生が歩んだであろう本書の道筋をたどってみたい。

  • 懐古趣味とか江戸趣味とか言われても、江戸×地図で興奮しちゃうんだから仕方なし。切絵図ページをぐるぐる回して眺める通勤電車は幸せでした。

  • 江戸の古地図を片手に東京の街を散歩する。
    それだけを見るとNHK「ブラタモリ」と同じ、と感じるかもしれない。

    森田氏は福岡から、高度成長時代の東京へとやってきた。
    そして古地図と照らし合わせて街を歩き、
    坂道などの現在でも変わらない「江戸」を探して楽しんでいる。

    一方、この本での池波氏は古地図とともに
    自分の記憶の中にある戦前の東京を見ながら
    高度成長の名のもとに破壊された東京を呪う、そんな視点が感じられる。

    江戸っ子であり、時代小説家として江戸を描き続けた氏にとっては
    この本が書かれた当時、そして現在までの「発展」の名のもとに
    『江戸』を破壊し、『TOKYO』へと変貌していく東京を見ることは
    自分の思い出を破壊されることに等しかったのだと思う。
    それゆえにこの本は、哀しい。

    現在の東京に残る江戸の匂いを探す、というよりは
    池波氏の記憶の中の江戸の残っていた東京を辿る、そんな1冊。

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江戸切絵図散歩 (新潮文庫)の作品紹介

「江戸切絵図」は現代の東京区分地図にあたる。切絵図を片手に散歩に出れば、いたるところで江戸の名残りに出会い、剣客親子や火付盗賊改方の活躍の場所を彷彿とすることができる。浅草生まれの著者が、失われゆくものを惜しみつつ、子供の頃に目に焼き付けた情景を練達の文と得意の絵筆で再現して、江戸と東京の橋渡しをしてくれるユニークな本。切絵図や浮世絵、写真など多数収録。

江戸切絵図散歩 (新潮文庫)の単行本

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