暗殺者―剣客商売 (新潮文庫)

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著者 : 池波正太郎
  • 新潮社 (1996年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156743

暗殺者―剣客商売 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ・・・。

  • 珍しく、長編である。
    波川周蔵という男。この男が主人公である。
    無口で余分なことを言わない。
    家庭においても、そのことを貫き通す。
    腕前は 秋山小兵衛が 驚くほどの巧みさ。
    どの流派かがわからぬが、自らのものとしている。

    浪人であるが故に 仕掛人のような仕事をしている。
    そして 妻子を愛して、危害が及ばぬように苦慮する。
    安全を期して 引っ越しを重ねる。

    松平伊勢守が 周蔵をかわいがっていた。
    が ひょんなことから 二人の侍を殺害することになり
    遁走した。そして母が。

    小田切平七郎の命により、周蔵は。
    秋山大治郎を討つことを、依頼される。
    その目的は。

    あぁ。
    大治郎と波川周蔵と 闘わせて見たかった。

  • 考えても「詮無きこと・・・」ということはわかっていても、「If―もしもあのとき~だったら・・・」という発想の誘惑に打ち勝てないのが人という生き物ではないだろうか。だったらそれをストーリーにしてしまえ・・・と思ったかどうかはわからないが、池波作品には以下のような表記がよく出てくる。そんな「偶然の出来事」をじっくり楽しむのも池波作品を読む醍醐味なのかもしれない。

    **
    もしも、日にちが一日でも違っていたら、これより先、波紋のようにひろがって行く異変に、秋山小兵衛は関わることがなかったやも知れぬし、事態はおもいもかけぬ方向へ展開して行ったろう。人の世の出来事は、大半が、このような偶然によって運ばれてゆくもののようだ。

  • 大治朗の落ち着きぶりが頼もしい。そしてスーパーマンの小兵衛が歳をとったなぁと寂しくなる部分と、それでも尚剣術使いとして衰えが見えない所がすごい。重要登場人物である波川周蔵の、黙して語らずとも真実に生きる、その姿勢に、男としての魅力を感じる。

  • ・4/11 終わった.久しぶりの長編だった.最後の方ではおおよその結末の見当はついたけど、ひねりがないのに納得した.これでいいのかもしれない.

  • 日常を描いた短編シリーズなのだけれど、江戸の時代は確かに終わりへとむかっている…!
    老中田沼意次を狙う暗殺者。そして大治郎。二人を狙う暗殺者達が暗躍する。
    小兵衛の年齢と大治郎の成長を感じさせるやりとりが微笑ましい。

  • 「春の嵐」同様、長編作品の第十四作目。

    この二作を読み比べるなら、
    自分は「春の嵐」よりもこちら「暗殺者」の方が好き。

    その理由は、今回秋山親子と深く関わる事となる
    浪川周蔵という名の浪人が、謎も多いが、
    それと共に大変魅力的な人物であることが大きい。

    浪川周蔵は、残虐非道、傍若無人な行いをする、
    いかにも主人公の敵役となりそうな無頼浪人達とは違い、
    家族を大切にし、病気になった知人を見舞う。

    物静かだが、相当に剣を使い、人には言えぬ
    何か複雑な事情を抱えていそうな男なのである。

    このミステリアスな人物が、最後には秋山父子の敵となり、
    命がけの死闘を繰り広げることになるのか・・・。

    最後まで展開が読めず、
    久しぶりに夢中で読み進めてしまった。

  • 小兵衛はおじいちゃんになり小心に、大治郎はますます大物になりつつあり、三冬は良妻賢母に。
    時間とともに人は変っていくもの。
    浪人やら旗本やら登場人物も皆変わっていく。十年二十年たてば別の人物かというくらいに変わる人もいる。
    その変化の書き込みが面白い、と解説に書かれてありましたが、その通りかと。

  • 波川周蔵の手並みに小兵衛は戦いた。大治郎襲撃の計画を知るや、波川との見えざる糸を感じ小兵衛の血はたぎる。第十四弾、特別長編。
    <br>
    【感想】
    http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50643357.html

  • 池波正太郎の剣戟モノ-時代モノにはロマンが存在する。剣客商売の世界では江戸-田沼意次為政の時代背景に、剣に生きる老剣客とその息子を軸にした物語を多くのシリーズと外伝で、時代浪漫をたっぷりと堪能することが出来ます。作中には良く食事のディテールも詳しく描かれており、例えば、、「飴色の土鍋へ大皿にたっぷりと盛られた輪切りの大根を菜箸でしずかに入れはじめ、…中略、、煮えた大根を小皿に取ると、猪の脂がとろりと絡んでいて、これへ醤油を少したらしこみ、ふうふういいながら食べるのだそうだ」 といった具合です。

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