西郷と大久保 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (1990年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101157047

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西郷と大久保 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • その男での 西郷隆盛は、堂々と受け止める男として、
    登場するのである。
    しかし、海音寺潮五郎の西郷隆盛は、月照と一緒に、
    自殺するところから始まる。
    西郷隆盛のもつ豪腕なイメージとかなりかけ離れているのだ。

    西郷と大久保 は、読みづらい。
    池波正太郎の文章の軽やかさと比べて、
    海音寺潮五郎の文章は、湿っていて、重苦しい。
    なぜ、こうも、イキ苦しいのだろうか。
    そして、西郷は、苛立っているのだ。
    この苛立ち感が何とも言えない。

    ただ、明治維新の前後において、西郷隆盛が、
    いなければ、何か物足らないものになったのだろう。
    簡単にいえば、人間臭さ だろうか。
    西郷隆盛は、おもしろい。

  • 性格が正反対の幼馴染の二人。共に国を思って奔走するが、征韓論を巡って西郷は下野してしまう。西郷の魅力と弱点がよくわかった。2017.7.16

  • 本作は昭和四十年~四十一年にかけて読売新聞に連載されたもの。
    実行力に優れ、時に策を弄して粘り強く物事を推し進める事の出来る政治家タイプ、目的の為には親友を切り捨てることも厭わない冷徹な大久保に対して、おおらかでかつ激情家、権謀を嫌う清廉な人西郷。このコントラストが見事に描かれている。物語は、幕末の寺田屋事件まで丹念に描かれ、あとは征韓論で西郷が下野するところへ一気に飛んでしまい、ちょっと残念。
    西郷が征韓論に強くこだわった理由を著者は、維新の精神を忘れ、驕奢と堕落の風に冒された維新政府を粛正するにあった、と推理する。その西郷の思いを、「維新をやり直して、鉄火の中に鍛え直すよりほかはない。今のままでは日本は滅びる」と表現している。真実を鋭く突いているのではないだろうか。

  • 2015.6.15
    作用反作用により、大きく歴史が動いていく中、西郷隆盛は、本質を突き、時勢に合った政治を実行に移した。公武合体から朝廷帰一への変化。そしてそれを実行する為の疎漏なき智略。交渉。
    奄美への島流しから帰藩後直ぐに、計画の核心をついたのは、その表れである。
    ただ単に徳の人ではない。現実的な考えができ、それを徳と智略によって実行する人。
    正々堂々と生きた人。そして、天に運命を任した人。魅力的だった。

  • 内容紹介
    熱情至誠の人、西郷と冷徹智略の人、大久保。私心を滅して維新の大業を成しとげ、征韓論で対立して袂をわかつ二英傑の友情と確執。

  • 鹿児島出身の作者が書いたってよく判る。
    西郷に対する愛情に溢れた作品。
    比較対象として大久保が描かれている印象を受けた。

    丁寧な描写で詳細に考察された心理がわかりやすく読める。
    でも期限付きの新聞連載だったせいか一部分しか描かれていないのが残念。
    西南戦争までちゃんと読みたくなる。
    物足りさは否めない。
    でも、薩摩の幕末モノを読んだことがない人にはオススメできる。

    改めて自分は幕末の偉人たちの話は好きなんだなぁと実感できた作品でした。

  • 幕末動乱期の日本。維新の立役者・西郷と大久保を取り上げた小説。二人の人格、友情に心動かされた。維新後まもなく命を落とす二人。長く生きて到ならば日本の姿も違ったものだったのでは、と思うと歴史の痛みに浸る。

    12/1/21

  • 良書ではあるが、「翔ぶが如く」を越えることは難しい。
    コンパクトに纏まっているといえば、それまでであるが。

  • 理解しあいながらも袂を分かつ二人のそれぞれの生きざま

  • 男の友情に涙したい方へ。

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