西郷と大久保 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101157047

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  • 寺田屋事件から急に征韓論決裂にワープし、かと思えば西南戦争は描かれずに終わるという、「西郷と大久保」をめぐる史伝としては破天荒な体裁の小説。なんでそんな構成があり得るのかと思って調べてみたら、新聞連載小説なのだということが分かり、ひとまず納得。

    ついでにWikipediaで調べたところ、海音寺潮五郎は西郷隆盛をめぐる小説を多数書きつつも、なぜか寺田屋事件まで描いて小説を締める常習犯?であることが分かった。なんだかな。

    直木賞選考委員として、池波正太郎の作品をこき下ろしているという。世論は知らんが、私の評価はまったく逆。

著者プロフィール

(かいおんじ・ちょうごろう)1901~1977。鹿児島県生まれ。國學院大學卒業後に中学校教諭となるが、1929年に「サンデー毎日」の懸賞小説に応募した「うたかた草紙」が入選、1932年にも「風雲」が入選したことで専業作家となる。1936年「天正女合戦」と「武道伝来記」で直木賞を受賞。戦後は『海と風と虹と』、『天と地と』といった歴史小説と並行して、丹念な史料調査で歴史の真実に迫る史伝の復権にも力を入れ、連作集『武将列伝』、『列藩騒動録』などを発表している。晩年は郷土の英雄の生涯をまとめる大長編史伝『西郷隆盛』に取り組むが、その死で未完となった。

「2021年 『小説集 北条義時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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