- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101157054
感想・レビュー・書評
-
2016.5.3
正に幕末動乱の男たち。
将軍継子問題での家定、慶喜の対立。大奥。安政の大獄と桜田門外の変。時代の作用、反作用の中で、自分の大義を貫いた男たちにはやはり魅力を感じますね。
幕府側の長野主膳は今まで馴染みがなかった。生まれは謎に包まれているが、井伊直弼という神輿を担ぎ、自身も出世していった。結局、国家観、大義ない人物は成功しないということ。
有馬新七の激烈な人生にな感服しますね。
一番最後は小栗上野介。
幕府の高官であり、自分の役職に責任を持った人物。責任をとり、何回も辞職している。
彼もプロセスは違うが、日本のことを考えていた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
內容:有馬新七、平野国臣、清河八郎、長野主膳、武市半平太、小栗上野介。這部作品或許是針對一般通俗觀眾,寫作方式與用詞有如口語般相當淺顯,然而個人更喜歡海音寺那種謹嚴略帶硬質的文體。
半平太擁有改革的強烈動機,還有作者說的勤王愛國的純粹赤心,然而為了實現全藩勤王的作法卻是當暗殺元締想開綠燈一路輾過去(連中山忠光都來借人可見多有名),作者正是在書中提到半平太這個失控(而不得不決意暗殺吉田東洋)的瞬間,之後就一路失速列車,暗殺池內大學事件、請青蓮院令旨等等,更是完全沒把藩內首腦層放在眼中,這種躁進蠻幹似乎只會引起更大的恐怖與悲劇,也讓之後土藩的志士各個都只能脫藩隻身活動,死傷慘烈。半平太,讓我聯想到托洛斯基。文久二年三年志士在京的所作所為也隨著日後長土成為官軍後多半被正面評價,一片丹心所致作為固然情有可原,然而這樣的純粹所帶來的殺傷力與暴力,這種縱容一直線通往日後昭和的軍部暴走,暗殺,架空皇室,最終導致業力引爆二戰。歷史長流事出必有因,只是當時已惘然,令人長嘆。 -
司馬遼太郎と、今作で何度も幕末を駆け抜けた。青春だった。
-
本紀に対する列伝体短編集
どれも良く知らなかった人物ばかりで興味深く面白い
惜しむらくは本紀に当たる海音寺幕末史決定版の西郷隆盛が未完なところか -
明治維新150周年の年に読んでみる。
-
史実は一本道、一辺倒ではなく
まさに史伝にておぼろげに心揺れる
正義は全方位でやってくる
有馬新七
平野国臣
清河八郎
長野主膳
武市半平太
小栗上野介 -
≪作品紹介≫
いま、まさに新時代の胎動が始まっている―。勤王、佐幕と立場は違えど、激変する世相の中であくまでも己が志に忠実であろうとした維新期の人物群像。その苛烈な生き様を、著者は極限まで潤色を排した筆致で鮮やかに描き上げる。上巻は武市半平太、小栗上野介など非業の最期を遂げた六人を収録。「史伝」の伝統を日本に根付かせた海音寺文学の白眉、歴史ファン必読の列伝体短編集。 -
小説というより史実を記述しているような本。ちと退屈してしまう。
-
志半ばで倒れた幕末の志士の生きざまを描く。
有馬新七や平野国臣など、一般にスポットライトを浴びることの少ない人物に注目し、綿密な史料の精読を経て現代に甦らせる。
さすがは海音寺だと思う。