幕末動乱の男たち(下) (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101157061

感想・レビュー・書評

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  • 松陰先生は司馬遼太郎「世に棲む日々」の方が描写は厚いが、それよりは手軽に読めるので特急券(世に〜が鈍行)のような感触。俗にいう四大人斬りのうち三人が出てくるので、その幕末が好きならおすすめ。

  • ※2009.1.10購入@調布BookOff
     売却済み

  • 上に比べるとそれなりに有名な方々
    中で山岡鉄舟が新鮮
    大久保利通は「西郷と大久保」の先に書いたのだろうか
    どれもわかりやすく幕末入門編として良い読み物

  • 明治維新150周年の年に読む。
    大河ドラマ「西郷どん」を見ているので場面をイメージしやすかった。

  • この下巻では、有名どころ三名と刺客三名が書かれています。

  • 日米修好通商条約を無勅許調印というか違勅。一回堀田正睦が伺いを立てているから。井伊直弼はそれを朝廷に詫びるでもなく、不埒な態度。志士達の怒りが頂点に。
    吉田松陰は純粋、激烈。義を重んじる。だからこそ教育者として人材を育てることが出来たのであろう。

    山岡鉄舟。彼も義の人。そして、それは天皇ではなく、あくまで徳川への忠誠。ここが、松陰との違い。旗本だから自然なのか。

    ここに出てくる人は、日本を本当に憂、行動をおこし、列挙からの独立を守り抜いた人達。

    大久保利通。政治家で現実的で、頑固。でも根っこのところは、西郷と繋がっていて、日本の独立を、守ろうとした人なんだろうな。

    暗殺者。階級制度の歪みから暗殺者になってしまったのか。吉田東洋と桜田門外とを必要悪の暗殺と述べているのも興味ふかい。

  • 幕末の男たちの生き様を描いた史伝。下巻は吉田松陰、山岡鉄舟、大久保利通、三刺客伝(田中新兵衛、岡田以蔵、河上彦斎)が収められている。僕が特に感銘を受けたのは『山岡鉄舟』。自分を磨くことにかけてのストイックさ、禅と剣術を通じての自己研鑽の凄まじさ!
    何事にも誠意をもって取り組む彼だからこそ、江戸の街を戦争の惨禍から救う事ができたのだろう。今、僕は東京に住んでいるのだが、もし山岡が、西郷がいなければこの街はどうなっていたのだろうとか時々考える。

    山岡以外の史伝も非常に読み応えがある。
    さすが海音寺!と思わせるような史伝集。☆5つは当然でしょう。

  • ≪作品紹介≫
    伊藤博文も山県有朋も教えを請うた。生涯娶らず酒を好まず。安政6年10月27日、吉田松陰が従容として死に向かう…。年わずかに数え三十の青年が、明治の礎石となったこの不思議。綿密な実証なくして届き得ない歴史の本当の面白さだけを伝える不朽の傑作読み物は、司馬遼太郎を始め多くの後進作家に強い影響を与えている。下巻は吉田松陰ほか山岡鉄舟、大久保利通など六人の記録。

  • 上巻と違い大物もいるので、自分的には若干冗長的。
    吉田松陰
    山岡鉄舟
    大久保利通
    三刺客伝
    (田中新兵衛)
    (岡田以蔵)
    (河上彦斎)

  •  1997年6月29日購入

     1997年6月30日初読

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著者プロフィール

(かいおんじ・ちょうごろう)1901~1977。鹿児島県生まれ。國學院大學卒業後に中学校教諭となるが、1929年に「サンデー毎日」の懸賞小説に応募した「うたかた草紙」が入選、1932年にも「風雲」が入選したことで専業作家となる。1936年「天正女合戦」と「武道伝来記」で直木賞を受賞。戦後は『海と風と虹と』、『天と地と』といった歴史小説と並行して、丹念な史料調査で歴史の真実に迫る史伝の復権にも力を入れ、連作集『武将列伝』、『列藩騒動録』などを発表している。晩年は郷土の英雄の生涯をまとめる大長編史伝『西郷隆盛』に取り組むが、その死で未完となった。

「2021年 『小説集 北条義時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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