剣客商売〈8〉狂乱 (新潮文庫)

  • 593人登録
  • 3.71評価
    • (51)
    • (75)
    • (116)
    • (3)
    • (0)
  • 39レビュー
著者 : 池波正太郎
  • 新潮社 (2002年12月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101157382

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

剣客商売〈8〉狂乱 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • しまった、七巻を飛ばして読んでしまった。しかし、本シリーズは巻が前後しても面白く読める。異色は「狐雨」の白狐だろう。この世のものではないモノを登場させたのには驚いた。表題作「狂乱」は小兵衛にしては石山の本質を見抜くのが遅れ、それが悲しい結末につながった。世の中、そうそう旨くはいかないという著者のメッセージとも感じる。本巻は「切れ場」を残したような結びとなる話が多かったな〜

  • シリーズ8冊め
    なんともせつなくて悲しい話が多かった印象があります。
    狂乱はいつの時代でも傲りあがって人を馬鹿にするような人たちがいることが悲しい。
    またせっかく昔の門人だった人たち、すべてがうまく行くわけはないけど、落ちぶれてしまってから再会してしまう寂しさも感じられました。
    とはいえ、まだまだ小兵衛さんのお話が楽しみです。

  • 剣客商売第8弾。標題の「狂乱」は、その名の通り、道を誤り一人狂い踊った男の物語。傍から見たら狂気の沙汰だが、その男の背景がしっかり書き込まれていることで、ただの話にならず複雑な運命に翻弄されていたんだと納得できるものになっている。
    そのほかの話も、すっきりほのぼのという感じではなく、どこか影のある人物や、二面性を持つ盗人が出てきたりと、不気味さが漂う巻です。これはこれで味があっておもしろかったです。

  • 狂乱は、石山甚市の生涯が悲しくて切ない。溜りに溜まった狂気が噴き出しても、最期に心の平和を求めたか。

  • 剣客商売第八弾の「狂乱」
    この作品には悪い女が何人か出てくる、「毒婦」のおきよ、「女と男」のお絹、「秋の炬燵」のおさい。池波さんは悪い女を描くのが上手い。
    悪い女も良い女もたくさん知っていた氏独自の作品ですね。

  • 再読を、また繰返していると、冊単位で読めない再読できない回が決まってきます。
    比較的再読できる回が多い分冊です。

  • 斬られることで救われたというべきか。

  • 時代小説。「剣客商売」シリーズ第8弾。6作。

    「毒婦」「狐雨」「狂乱」「仁三郎の顔」「女と男」「秋の炬燵」

    毒婦では不二楼にいたおきよ、女と男で出てくるお絹、秋の炬燵のおさいといった悪女を描いたものが半数を占める。「狐雨」はちょっとファンタジー。「狂乱」に出てくる石山甚市は、もう少し早く小兵衛との縁があれば、大治郎の弟子、笹野新五郎のように剣に励めたかもしれない。全体的にちょっとしんみりとさせられる巻。

  •  「狐雨」は池波先生流おとぎ話。又太郎、強くなれよ。一番よかったのは表題作「狂乱」。石山甚市は、在りし日の師の姿が重なる秋山小兵衛に斬られて逝き、本望だったのだろう。余韻大いにたなびく結末だった。

     この巻では息・大治郎の活躍が少なかったと感じた。

  • 狐雨が 面白かった。
    白い狐が うつることで 又太郎が変化する。
    そして 3年の間に 上達しようとする。

    剣の道は 体格だけでなく 好きだというだけでなく
    『すじ』がよくなくてはいけない。
    ただひたすら 練習に励めば 上達するが・・・
    つよい というのとは また 違うのだ。

    石山甚市は・・・
    剣が強いがゆえに 疎まれる。
    自分にもそれが わかるので ストレスがたまり
    暴走する。
    それを理解する 小兵衛だが。

    杉原秀はいいなぁ。
    行動力もすっきりしている。

  • 久しぶりに読み返した。うっかり全巻読みたくなってしまったが、そうすると池波正太郎の他の作品まで全巻読みたくなってしまうので、この巻のみでやめておいた。

  • 仁三郎の顔。どの顔が本当なのか・・・。

  • 剣客商売シリーズ八作目

    時折、小兵衛がすごく弱々しくなるのが悲しい。
    狐の話など少し毛色の違う話もあり、これから又太郎がどうなっていくのかは楽しみなことでもあります。
    また、毒婦では、おしどり夫婦にしか見えない元長の夫婦にちょっとした危機?といっても過去のことなのでございますが…。

  • 小兵衛が年をとっていることをそこはかとなく感じました。
    題にもなっている"狂乱"は悲しく不条理だけど、まさに
    剣客商売の王道ともいえる感じの作品であっぱれですね。
    正義とか悪とか強とか弱とかいろいろなものは表裏一体で
    かつ単に2面では語れないということですなぁ~。

  • ふと読み始めた剣客商売もはや8巻。
    もう新刊は出ないのだから大事に読まないと・・^^;

    表題作にもなっている「狂乱」はさすがの迫力。
    もう少し違う歯車が噛み合えば違った結末になったのに・・・と思う作品。

    個人的にはちょっと毛色が違うのだけど「狐雨」が良い感じ。杉本又太郎が立派な剣客になったのかは気になるところ。

    「毒婦」はそうでなくても悪い方に転がる人っているよねぇって妙に納得。

  • ココロに沁みる。表題作、狂乱が一番良かった。哀しいけど、石山甚市は最期に救われたな。

  • 作中の一遍「秋の炬燵」。季節の移ろいと老境にさしかかる秋山小兵衛の心境を写し取った実にいい題名だ。シリーズ第8弾。どの話も心地よい読後感だか、不思議と内容は覚えていない。だから推理小説とは違い何度でも読める。一気に読むもよし、1日1篇ずつ読むも又よし。私は起きがけの珈琲代わりに寝ぼけ眼で毎朝1篇ずつ読んだ。

  • 剣客商売シリーズも8作目になって、小兵衛・おはるの夫婦ぶりも堂には入ってきた。
    美冬の出番が少ないのが少々残念。

  • スーパーナチュラルな要素を取り入れるなど、新機軸があった。

  • このシリーズは2冊目ですが・・・存外面白い!
    60歳過ぎて剣士としても達人のまま
    そして、女性にも・・・なんだか悔しいですね~

    ※11月に再読
    キャラ設定が頭に入っていると益々楽しい!

  • 表題作がとにかく良かった。

  • 秋山小兵衛は、神様みたいなもので、彼の匙加減次第で多くの血が流される(といっても悪い奴らの血ではあるけども)。隠居の身の剣術が得意なおじいちゃんがここまでやっていいんか?と思うこともままあるし、正直やり過ぎだと思うこともある。しかし、その圧倒的なスーパーマン的な強さの上に、剣術修行などで培われた人間としての良識で彼の全人格を余す所なく覆っていて、人として生を受けたのであれば、こうあるべき的な純な良識を絶対に崩さない、とういう安心感が今までのお話で築き上げられているから、彼の行動は全て読者に容認されるのだろう。

全39件中 1 - 25件を表示

剣客商売〈8〉狂乱 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

剣客商売〈8〉狂乱 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

剣客商売〈8〉狂乱 (新潮文庫)の単行本

剣客商売〈8〉狂乱 (新潮文庫)のKindle版

ツイートする