びんぼう草 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101159133

感想・レビュー・書評

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  • 一番最初に群ようこにはまった作品

  • ゆるい気持で読めて面白いよーと会社の同僚におすすめしてもらった、群ようこさん。あるあるある…と共感してしまうところがいっぱいあって面白かった。特に「友だちの子供」と「おかめ日記」が好きです。カメヨばーちゃんみたいな老後を過ごしたいなぁ。群ようこさん、他の作品も読んでみよう。
    これで2016年読み納めです。2017年も良い本に出会いたい。

  • 群ようこさん「びんぼう草」、1990.11刊行、1994.2文庫化、群さん36歳の時の作品です。短編7話、エッセイかなと思う小説も2~3ありました。今のゆるさとは違ったしゃきっとしたゆるさwでしょうか(^-^)猫を扱った「ぶー」、秀逸でした。「爪をみがく女」も面白かったです。

  • 今となっては内容も思い出せない、5年前に読んだ本。

    5年前の自分は、一体何をやっていたんだっけ?

    小学校の先生をしていた。

    今は巡り巡って、中学校の先生をしている。


    5年前の私へ。


    昨日ね、痴呆の進んだ祖父が、夜中に泣き叫んだんだよ。

    もうおじいちゃんは、普通の会話が成り立たないくらい、痴呆が進んでる。

    それは、仕方のないことだと思う。だから、今おじいちゃんが出来ること、をきちんと理解して、それを受け入れる。わたしにできることはそれだけ。だから、そこに関して深い悲しみとかは、ないんだ。

    でもね、昨日本当に悲しかったのは、
    おじいちゃんが夜中に騒いだときに、うちの父親が、

    なんでそんなに文句を言うんだという祖父に、
    「それはお前が馬鹿だからだ。」
    と、言い放ったの。


    その言葉を聞いて、祖父が逆上して、泣き叫んだんだよね。


    わたし、お父さんと、未だうまくやれてない。
    そこのとっかかりがうまくいかない限り、わたしは男の人と、うまく関係を築くことが出来ないのではないかと思う。


    でも、できないよ。「自分の父親を馬鹿にする父」尊敬できないよ。

    逆に言えば、私こそ心底、父親を馬鹿にしている。


    私がいけないんだろうか。

    私が父を馬鹿にしてるから、父は祖父を馬鹿にするんだろうか。




    悲しくて。

    おじいちゃんが泣く声が耳から離れないの。


    わたし、すごく嫌な気持ちを胸に抱えてる。

    人を馬鹿にするって言う、すごく嫌な気持ちを。

    わたしは、その思いを持っている限り、

    人に馬鹿にされるような存在なのだろう。


    どうしたら、うまくやれるんだろう。

    おじいちゃんを、いたわってあげることだけ。
    今できることは、それだけ。

  • 初 群ようこ作品。
    短編集。
    意外とおもしろかった!
    シジミの寝床とぶーが好き。
    ぶーがかわいい。

  • 群さんのかくものはとにかくいつもぷんぷんしている。
    昔のお話だと思うんだけど、昔も今もおんなのひとをとりまく状況はあまり変わってないんだね

著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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