へその緒スープ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101159287

感想・レビュー・書評

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  • 「黒っ!!」って話ばかり。
    で、この後どうなんの??って思っても、そのまま終わる。
    イライラして後味悪い終わり方ばっかり。
    スラスラ読めるけど・・・。なんか・・・。毒ばっかり。

  • 読みやすいが毒が強いので、やや読後感が悪い。

  • 読みやすいからスラスラ読めちゃうけど、
    結末がすべて中途半端だったから、なんだか腑に落ちない。
    起承転結の「承」で終わっちゃう感じ。

    面白い設定だなぁと思ったのは『レンタル妻』。
    赤ん坊を除いたすべての家族を有料でレンタルしますというお話。
    契約者の起床前から夕食後までずっとそばにいてくれるけど、
    接触は契約違反のため厳禁。
    1日だけでも何週間でもOKだけど、
    質が高い人間をレンタルするにはそれ相応のお金が必要。

    子供を売る親がいたり、自ら自分を売って稼ぐ人が多いこの世の中だから、
    そのうち実現されるんじゃ…?なんてことをちょっと思った。
    実際、人間のレンタルはやってないけど、犬のレンタルはやってるもんね。
    愛犬が亡くなってから寂しくてしょうがなくて、
    実は一度利用しようとしたことがあります。
    「そんな可哀想なこと嫌!」と母親に猛反対されたけど、
    今ではそんな母親の気持ちが分かります。
    そばにいればいる程「レンタルしてる」という事実が頭から離れなくて、
    一緒にいることに罪悪感を感じそう。
    買春をしてる人間とそう変わらないかもしれない。

    短編集の最後に収録されていた『嫌な女』は、
    きっと主人公に自分を重ねる人が多いだろうなという印象。
    「他人を羨む」という誰もが抱く感情の対処の仕方を間違えた良い例。
    羨んで嫉妬して攻撃するよりも、
    その人の懐にもぐりこんで甘い蜜を吸った方が利口だよね。

  • 人間の心にある毒を描いた短編集。
    怖いって言えばある意味怖いんだけど、オチもなく、ただ気分が悪くなっちゃいます・・。

著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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