ベティさんの庭 (新潮文庫 や 11-1)

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著者 : 山本道子
  • 新潮社 (1977年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101160016

ベティさんの庭 (新潮文庫 や 11-1)の感想・レビュー・書評

  • 1972年下半期芥川賞受賞作。海外で暮らす日本人妻の物語。本篇はオーストラリアの、どうやらダーウィンが舞台のようだ。この小説のもっとも特徴的な点は、語り手を1人称にしないで、ベティさんと3人称に突き放して書いていること。このことは、小説の後段でアイデンティティ・クライシスが描かれ、全体の主題ともなっているので、十分に意識化された方法だったのだろう。渡豪してから20数年を経てなお、主人公はベティさんになりきれずに、かつて喪失した柚子(本名)としての自分を追い求める。乾燥した広大な僻遠の地での孤独は深い。
     芥川賞の選考委員たちは、委員の交替はあるにも係らず、よほど海外で日本人妻として暮らす作家の書く物語が好きなようだ。管見でも第59回大庭みな子「三匹の蟹」、第68回山本道子「ベティさんの庭」、第94回米谷ふみ子「過越しの祭」と3つもあるのだから。

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