道ありき―青春編 (新潮文庫)

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著者 : 三浦綾子
  • 新潮社 (1980年3月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101162027

道ありき―青春編 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ある意味スタンダードかもしれません。中学の時に教会を離れてしまった私に、教会へ戻るよう約10年後に背中を押してくれた1冊。三浦綾子さんの自伝です。友人が薦めてくれました。つづきを新宿から京王線の急行で読み始めて、桜上水停車中に「涙腺が決壊した」(あの頃は「ボロ泣き」といいました)のを今でも覚えています。O職員のオススメより

  • あなたがいないと生きていけない愛の形じゃなくて、
    その人の幸せを想ったら身を引くことができる。
    それが愛することなんだ、と。
    自己犠牲の愛の儚さに、後半は涙しながら読みました。

    手紙でしかやりとりしなかったのは
    過去に縛られないため、
    そんな優しさに胸が締め付けられました。

    なんだかドラマの「愛をください」の雰囲気に似てた。

  •  本書は著者である三浦綾子さんの自叙伝です。戦時中、教師として情熱をもって子供たちに接してきましたが、日本は敗戦をむかえます。教師として自分はまちがったことを子供たちに教えたのかと自責の念に駆られ教師を退職します。さらに肺結核を患い約10年の闘病生活を送るなど、絶望と生きることの虚無感に襲われる日々の中、幼なじみの前川さんとの再会でもう一度、前に進んでいこうという気持ちに変わり始めます。迷いや激しい葛藤の中で「真の愛とはなにか」を追求する作者の姿は、青春期まっただ中のみなさんにも青春期を過ぎたみなさんにも感慨深い一冊です。
    (「図書室information80号」より抜粋)

  • 久々の三浦綾子。塩狩峠、氷点・続氷点とかなり間隔が開いてしまった。何気なく図書館で手に取ったが、これは凄く良い本だった。今年のベスト3に入るだろう。
    "わたしの心の歴史"として書かれたもので、自分と誠実に向き合った証拠だと思う。初めの何とも言いようのない厭世的な不安定さ、長い闘病生活の始まり。その中で絶望の淵に立っていた綾子さんだが、前川正さんの愛情、キリスト教との出会いから、自分を支えてくれるものの存在に気付いていく。
    生きるに大切なことを恵みの雨のように無償に、何度も伝えてくれた正さん。綾子さんの過去と現在と未来を、命ある限り思いやった正さん。その愛を綾子さんがしっかりと受け止められるようになったのも正さんの力だと思う。
    前川正さんの愛の深さが言葉にできない…。それが文章になって読めることがただただ奇跡とさえ思う。
    本当に人を愛するということは、その人が一人でいても、生きていけるようにしてあげることだ、という考えがとても新鮮だった。
    クリスチャンではないわたしが、とても感動した本。いま生きることに希望を見出せない人にこそ読んでほしい。読んだら人生変わる気がする。オススメ。
    171114読了。

  • 私はキリスト教信者でもないし
    これまで宗教的な本はほとんど読んでこず抵抗があったのですが、
    途中からどんどん引き込まれ、一気に読めました。
    人の心はうつろいやすく、ずっとこの人を愛していると一度は思っても他の人に惹かれてしまうことがあったり、そんな自分が不実に思えたり。
    この本からは、そんな人間の心に対する答えのようなものを与えてもらったと感じました。
    人生において最も大切なことは人に何かを与えることではないか、そして、どんな出来事も神によって与えられたものと思い前向きに自然に乗り越えていくことについて考えさせられました。

  • (09.29.2016)

    毎日少しずつ読んでいたのだが、100頁から最後まで一気に読み終えてしまった。自分もクリスチャンだからかもしれないが、完全に感情移入してしまった。三浦綾子氏にとっての前川正氏や三浦光世氏がそうだったように、神様は必ず誰かを通して働かれる。ある人との交わりを通して自分の弱さや罪に気づき、神様に出会うのである。

    三浦綾子氏の人間味溢れる文章が好きだ。神様を信じますと言いながらも、情けないことに時に心配や不安から完全に信じ切れない時がある。三浦綾子氏の本を読むと、それが人間の姿だと毎回励まされる。自分の弱さと闘いながら、自分なりの信仰生活を送っていこうとこの本を読みながら強く思った。

    クリスチャンじゃない人の心にも響く本ではないかと思う。人生に絶望している人、本当の愛を知りたい人に特にオススメの一冊。

  • これがキリストの自己犠牲的な愛なのか!
    病院内での出来事はクリスチャンが地の塩、世の光として周囲の人々に爽やかな影響を及ぼした結果なのだろう。
    作中の西村先生について書かれた「愛の鬼才」
    巻末の解説者が紹介しているドストエフスキーの「死の家の記録」も読んでみたくなった。

  • 黒木亮氏レコメンド作品

  • 三浦綾子さんの自伝。13年にわたる闘病生活を中心に、苦難と共に生きる半生を綴ります。この辛く苦しいはずの物語がなぜか明るく感ぜられるのは、主人公が次から次へ素敵な男性に愛されるからだけではないでしょう(笑)。「作品は不条理で暗い罪の現実をえがきながら、いつも明るく、表現は平明で明るい」と解説で言われている如く、どこか、辛くとも希望を失わない、哀しくとも途方に暮れない、一条の光を持つ文体。これが三浦綾子さんの大きな魅力だと思います。それは、クリスチャンの精神に繋がっているのかも知れません。

  • 号泣してしまいました

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