この土の器をも―道ありき 第2部 (新潮文庫)

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著者 : 三浦綾子
  • 新潮社 (1981年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101162041

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この土の器をも―道ありき 第2部 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 三浦綾子先生の自伝、「道ありき」に次ぐ第二弾。
    結婚後の生活が書かれています。

    この方の作品はどれも背筋が伸びる思いがします。
    先生はもちろん、旦那様もとてつもなく素晴らしい方のようで……
    その信仰の部分で全ての選択に賛同できたわけではありませんが、ご夫婦の真摯に生きようとする様からは多くを学べると思います。
    また、小説「氷点」執筆時のエピソードなどもあり、興味深く読むことができました。

  • (10.03.2016)

    道ありき•青春編に続く結婚編。三浦綾子氏は素晴らしい人脈に恵まれたなと羨ましくなる。夫である光世氏の深い愛と信仰がなければ三浦綾子という名は世に出なかったであろう。本物の結婚、夫婦、愛、そして信仰とは何なのか改めて考えさせられた。

  • 第一部「道ありき」はさすがの重みがありましたが、この第二部は仲の良い新婚夫婦の平凡な日々を描いて、ある意味では退屈、第一部の後日譚を覗きたい思いがなければ楽しめないかもしれません。
    でもこの本を読むと、筆者も特別な人間ではなく、読者と同じ、至らぬばかりの存在であったことを感じさせます。一方で、平凡な一主婦であった筆者が、雑事の合間にあれだけの大作を書き、作家としてデビューされた稀有の才能には感嘆を新たにします。

  • 過ちを犯してくれる人がいて初めて許すことができる。

    自分の生を通して何を伝えたいか

    求めるものは既に成ったと考える

    夫三浦光世氏の崇高さとそれに呼応し高め合う綾子さん、お二人ともに本当に素晴らしい生き方を体現されている。

  • 三浦綾子の人生は間違いなく神様に導かれてると思う。私の人生はどうなのだろう‥そう思える人生に、どうしたらできる?

  • 三浦綾子の自伝3部作の2作目、結婚編。第一部「道ありき」も三浦綾子氏を囲む人々の心の美しさに感動したが、本篇は病気が治り結婚してから「氷点」が入賞するまでの記録で、夫婦の在り方を考えさせられる。
    三浦光世氏の、キリスト教に根差した、綾子氏に対する深い愛情に心が洗われる。人間って(少なくとも自分は)もっと汚いものだと思っていたが、本来ここまで美しいものなのか。支えあい、補い合える人に出会い、努力しながらも幸せいっぱいな姿、日々の健康に感謝する姿勢が感動的である。
    個人的に印象に残ったのはこの部分。「子供をもうけることだけが結婚の目的だとは、わたしたちは考えていなかった。二人がお互いの人格を尊敬し合いながら、子供のいない夫婦はそれなりに、この世に果たすべき使命があると思っていた。」
    愛を受け取るだけでは幸せになれないのかなと思った。

  • 道ありき第二弾。三浦氏との新婚生活から「氷点」入選まで。長い闘病生活を経て力強く人生を歩む夫婦に、「あっ、生きるってこういうことなんだ」と学ばせていただきました。元気をもらいたいときに読む本。

  • 日々の夫婦生活や対人関係について学ばされることが多く、生活しながらこの本に書かれた言葉を思い出して過ごした。
    閉じてしまうとすぐに忘れてしまう私。その中でも一番心に刻みたい言葉は、「氷点」が朝日新聞の懸賞の一位に選ばれたとき、夫の光世さんの言った、「この土の器をも、神が用いようとし給う時には、必ず用いてくださる。自分が土の器であることを、今後決して忘れないように」という言葉。
    いろいろな意味で私には胸にささる言葉。大事にしたい。

  • 「道ありき」のインパクトが強すぎて、この本の影が薄いような気がするけど、結婚してからの三浦夫妻の生活はつつましく、じんわりあたたかいものを感じる。とくに夫の光夫氏の誠実さは驚くばかり。今、自分が本にある光夫氏の年齢に近づいてきていても、到底そうはなれやしないと思う。

  • 37歳で2歳年下の三浦光世氏と結婚。結婚生活の開始から、「氷点」が新聞懸賞に当選するまでの話。キリスト教の教えを軸に夫婦とは何か、人との関わりをどう考えるかを諄々と綴る。14.3.15

  • 『道ありき』の続編。三浦綾子が光世と結婚し、『氷点』が入選されるまでの話。
    夫婦とは一生の努力が必要である、などの言葉が印象に残った。
    三浦綾子が光世やキリスト教に影響されて、物の考え方が変わっていく過程が面白い。
    また読み返したい。人にも薦めたい。

  • 光世さん綾子さんの結婚直後から、『氷点』の入選まで。
    夫の光世さんは、とてもお優しいかた。その印象は初めてお会いしたときから今まで変わらない。

  • 作家三浦綾子さんの人生について。病床で洗礼を受け、クリスチャンになった後のお話。

    綾子37歳、三浦35歳での結婚。肺結核と脊椎カリエスを併発し13年臥せていた綾子を病気から治るまで5年待ち続けた三浦。どこに出張する際にも常に綾子の写真を携え、いつか共に来れますようにと祈り続けた三浦。そうしてようやく夫婦になれた二人。

    たったひと間の小さな新居を、どこにいてもお互いの声が聞こえると喜び、一緒にいられるだけで幸せを感じる三浦夫妻。

    最近イライラ気味で色々なことに不満が先立って、感謝を忘れていたけどそれを恥じるような気持ちに。心が洗われるような本。

    洗礼も受けていない無宗教の私だけどプロテスタント系の学校に通い、六年間毎朝礼拝をしていたので覚えのある聖書の言葉も幾つか。読み返すと深い言葉ばかり。

    夫妻に神父が贈る「結婚したからといって、翌日からすぐに夫婦になったといえるものではない。わたしたちが真の夫婦になるためには、一生の努力が必要である 」という言葉や、

    (人にはできないことも、神にはできる ) という聖書の一節、

    病弱な二人の結婚を批判されたときも「万一、誰も祝福してくれないとしても神様だけは祝福してくれる 」

    そして( 許すということは、相手が過失を犯した時でなければできない、人を許し受け入れること、結婚とは許し合うこと) という悟り、

    『 石にかじりついても、ひねくれまいとして生きて来た 』という三浦の妹の言葉にも胸を打たれる。

    充分すぎるほど恵まれているのに、ひねくれてなどいられない。

    また幸せ絶頂の際に二人が心に刻んだ
    「人間は恵まれる時は一番警戒を要する時です。益々己れをむなしゅうして主にご信頼なさるように。お得意にならないようにしてください 」という牧師からのメッセージ。

    ( 親孝行の金は神がくださる ) という三浦の考えや

    『なんでも祈り求めることは、すでにかなえられたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになるであろう 』

    祈ったら、あとはもう神様にまかせておきなさい。旧約聖書のヨブ記を読みなさい。何か辛いことがあっても、「
    吾々は神から幸を受けるのだから、災をも受けるべきではないか 」。というクリスチャンとしての生き方、思い。


    吾々は土から作られた、土の器にすぎない。この土の器をも、神が用いようとし給う時は必ず用いてくださる。

    この一節はタイトルにつながる。

    思い悩んだときに読み返したい本。

  • 著者の自伝、結婚後〜氷点の受賞まで。
    「夫婦とは、一生かかってなるものです」
    許し続けることの行き着く先を初めて知った。
    一人の人間の生き様としても、信仰を持たない僕にとっては非常に刺激的な本でした。こんな綺麗で力強い生き方もあるのか…

  • んー。すごい夫婦。だんな人よすぎ。

  • 同じクリスチャン作家でも、遠藤周作とは違って教義に従順というか、目指す優しさの質がよりストイックな気はしますが、学生時代に自伝3部作を読んで、すげー色々考えました。真っ直ぐすぎて苦しむことの多い学生さんとかに読んでもらいたい。頑張れ。

  • 道ありきに引き続き、作者の半生を綴った作品です


    病気も回復し結婚後の生活から、作家として歩み始めるまでの話
    キリスト教を信仰しながらも日々の生活の中でなかなか正しくあることが出来ないもんなんですね


    幾つかのエピソードがとても日常的なところから書かれていて、それと聖書の教えとを上手に対比しているのですっと入っていきました



    僕は彼女の作品を見てからキリスト教のイメージが良い方に変わりつつあります
    とても素直に誠実な文章で書かれてるし、宗教ものと身構えないで読めるのもいいかと思います

  • (メモ:中等部3年のときに読了。
     その後、購入し、数回読みました。)

  • 『道ありき・青春編』の続編
    結婚してから、小説の大賞に選ばれるまでが描かれており、
    一気に引き込まれて読み上げた
    健康に恵まれなくても、なんとも心の美しい夫婦の物語
    キリスト教信者でなくとも教えられることは多い。

  • 13年間の闘病生活後、三浦光世氏と結婚。その愛と信仰に満ちた新婚生活を、時にユーモラスに語る。信仰というものがよく解らない私ではあるが、それがもし本当にここで語られるような人間関係を支えるものなら、扉を開けてみたいと思ったりもしてみる。自身の不徳から逃れる術はあるのだろうか? 

    「真実の人」という表現にエラく感動してしまった。底知れぬ魂への評価の言葉なのか? 

    朝日新聞の1000万円懸賞小説に応募するくだり、『氷点』誕生、作家三浦綾子誕生のいきさつは興味深い。

  • 理想的な夫婦像が描かれている。

  • 『道ありき』第2部。誠実ということばを考えさせられました。

  • 愛って、恐くて深くて暖かい。

  • 「道ありき」の婚約者や前川さんも筆舌に尽くし難い素晴らしい人なのだけど、ご主人の三浦さんがこれまた素晴らしい。真面目で誠実。お会いしてみたい、と強く思う。

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