積木の箱 (上巻) (新潮文庫)

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著者 : 三浦綾子
  • 新潮社 (1984年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101162102

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積木の箱 (上巻) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 近親相姦なんて言葉も知らなかった中二の頃。

  • 積み木と言う言葉の付く書籍は結構有ると思う。
    昔流行った「積み木崩し」とか。
    積み木とは、積む為の物であり崩す為の物でもある。
    どっちも創造には不可欠。

    不安定に積み重なっている様子。そういう積み木の様なひとびと。
    「ふつう」では無い家族を持つ少年の心。
    「にんげんらしい」教師。
    三浦さんの本には素朴で素直な教師が多く出て来る。
    相対して、嫌な教師も出て来る。

    人は人と出会い、愉快も不快も経験する。
    理不尽に悩む少年の悩み、苦しみは共感を覚える。

    最後に彼が、「自分の罪」を解かす事が出来た時の爽快感。
    まさに「天使」の様な男の子の姿が少年を救った様な。

    この数行の為にあった、上下巻の長い文章が納得w

  • 年度途中で旭川の中学に赴任し、三年生を受け持つことになった杉浦悠二。持ち前の正義感と穏やかな物腰で生徒や保護者、同僚たちに接するが、受け持ちの一郎の態度が気にかかり、家庭環境に踏み込むべきかどうか思い悩む。
    昼間ドラのようでありながら人間の深層心理に目を向け、常にこちらに問いかけるという点は他の作品と共通している。
    教師のあり方、親のあり方、家族のあり方。これでもかと難問を繰り出し、それらに対する真理を問いただされる、非常に重い物語である。
    ラストシーンの衝撃が脳裏から離れない。

  • 終戦後の昭和の香りが大いに漂う設定。女生徒は恥らいがあり、態度だけでも教師を敬う面を見せる。アカの思想が話題になったり、付け届けを生徒の父兄から平気でもらったり。2016.5.4

  • 何というか良い人すぎる先生とお金持ちひねくれ者の話。先生が心配する気持ちが高校生にとっては、うざったくもあり理解されないと思う。当事者の心理とはそういうもので、心を閉ざしてしまうとそれ以上は入り込めなくなってしまうものなのだろう。昔の自分のことを考えるとわかるような、わからないような。

    三浦綾子さんの本は愛が根底にあるけれども、同時に人間のねたみや恨みを素直に出してある。もちろんそこに共感する自分もいれば、人間って卑劣だなと思うこともある。2015/3/18

  • ・結果があるのは原因のせいではない
    ・境遇を言い訳にするか動じずに生きるか

  • こういう歪んだ人間関係・・・・好き・・・。実際にあってほしくないが、小説で堪能。

  • なんともいえない

  • 旭川などを舞台とした作品です。

  • 三浦綾子さんの本は、素直な気持ちで読まないと、つい
    「今どき、そんな人いないって・・・」とか、「でもね~」なんて冷めた気持ちになってしまうので、努めて真摯に読み勧めた。
    主人公の杉浦先生や、敬子さん、久代さんの純真さに胸を打たれつつ一気に上巻を読了。この先、一郎がどうなるのか気になるので
    下巻も一気に読みたい。

  • 中学生のころ、土曜日の夜に夜更かししていたらテレビ大阪でふるーい映画が放映されていました。その後高校生になって三浦綾子さんの著作をいろいろ読んでいたらあの時観ていた映画の原作を発見!さっそく読みました。そして、最近「氷点」をきっかけに再び読んでみました。

    この作品は北海道ではかなり名の売れた実業家、佐々林一家を中心とした親と子、教師と生徒の交流を描いた作品です。

    主人公の一人、佐々林一郎はある日、一番上の姉と思っていた奈美恵が実は父の愛人だったということを知り、それ以来、何事にもやる気を無くしてしまい、だんだん反抗的になっていきます。担任教師(これがもう一人の主人公)杉浦悠二は何とか彼を助けようとするが、一郎はどんどん荒んでいき、悠二にまで憎悪を向け、事件を起こしてしまう・・・という話です。

    昔は単純にストーリーを楽しみつつ読みましたが、今読んでみると、家庭での教育がいかに重要かを感じました。鍵つきの個室、バラバラでとる食事、なぜか住み着いている父の愛人(そういえば「華麗なる一族」でも父の愛人が同居・・・というのがありましたが)。。。

    一番身近な家族を信じることができなければ、真に人を信じる気持ちは育たない。そんなことをこの本を読んで考えてしまいました。

    我が家ではできるだけ(多少の秘密は持つことがあるのは仕方ないとしても)オープンでいたいと思います。

    そうそう、この作品に関して書きたかったことがひとつ。
    作中、悠二が担任を持つ生徒の保護者に、非常に自分勝手で息子のことしか見えていなくて、やたらと担任に難癖をつける親が登場します。
    当時に比べてこんな親が増殖している今っていったい・・・・。なんて考えてしまいました。

    この作品をもし、現代版にリメイクしたら・・・と時々考えることがあるのですが、おかしな親が多すぎて話にならないかも・・・(笑)

  • 人を育てるのは、人である。また、環境でもある。環境には自然や建物だけではなく、人の行動や思想も入る。家族も教師も学校も友達も近所の店も。

    一郎をなんとか助けてあげたい。
    私も教師として、歯痒い気持ちで読み切った。

    2008年05月06日読了。

  • 母に借りました。うーん…苦手です。笑

  • 先生という職業の人は
    読んだほうがいい。

  • めずらしく明らかなキリスト教の信仰が描かれていない話。
    杉浦先生の純粋で真摯な心が、一郎を悩ませている様子が印象的。
    限りなく純粋な和夫ちゃんが天使、純粋で真摯な杉浦先生が牧師、本能を押さえることができず、意志の弱い一郎がわたしたち、みたいな感じで、どこかキリスト教を感じました。

  • 思春期って大切なんだなって。

  • 三浦綾子さんは塩狩峠を中1で読んで以来。
    杉浦先生の温かさ。
    これは塩狩峠のあの人を彷彿させた。こんな人になりたいです。私。

    一郎の思春期に迎えた受け入れがたい家庭の事情。和夫の素直さ。久代の抱える過去。いまも癒えない傷。トキの隠したい現実と世間の目を恐れる虚栄心。

    大人になることが酷なことだとは必ずしも思わない。けれども、「知らぬが仏」って諺が諭すように
    一郎や和夫、みどりには知らないでほしい。でも乗り越えるしかない。もし知ってしまったなら。
    やっぱ三浦綾子さんって、現代作家には書けない小説を書いてたんだな。シュールな大人向けの絵本を読んでるみたいな気分。

    一郎が父と妾だと知った菜穂子へは妙な感情を抱き始めた経過が私には理解しがたかった。兄弟いないしね。姉を急に女としての眼でしか見れなくなったのかな。反抗期なら父親との葛藤があるのは理解できるけど、ここまでくると人間不信になる勢い。上巻を読んでみて下巻はどうなってゆくんだろうって楽しみ。一郎と和夫が腹の違う兄弟ってバレるのか?なみえの真実は?豪一と久代は再会してしまうのか?
    平和な毎日に終止符を打つ日が刻一刻と迫る。
    家族が崩壊してしまうXデーが。もはや家族とすらいえないかも。家族ってなんなんだろう。
    積み木がぐらぐらと揺らぎ始めた。それが上巻の終わり方だった。面白いのは下巻なのかな。下巻に期待大。

    そういえぱ杉浦先生と久代の恋はどうなるんだろう?好意を持っている同士でさえ、血のつながった家族でさえ理解しあえないなんて。

    それから上巻で面白いと思ったのは父兄の描写。私たちも家族を作る番になったなら子どもと教育は避けられない課題の一つ。高校を卒業して結婚までの過渡期にいる時期だからこそ面白く感じたのかも。どっちの立場でもないから。

  • 最近重い話ばっかりだなあ…。
    またハッピーエンドでなくてがっかり。
    主人公をはじめ、何人かさわやかで好感を持てる登場人物が何人かいたのが救い。

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