- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101163420
感想・レビュー・書評
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借りたもの。
沖縄の庶民文化、本州とは異なる特異性、独自性を言及した稀な一冊。記録としても興味深いので☆4。
おおらかさや曖昧さ、芸能体質、酒好き(酒に強い)など、一般的に言われる沖縄の人々のイメージの深堀。
交流による視点を面白く、ほほえましく書き出している。
海洋貿易の中継地として発展した背景がある故か、客をもてなす精神があふれており、それが沖縄に人を惹きつける魅力になっているのかもしれない…宴会、酒好きなのも。
そして避けて通れない、外からの支配――中国、ヤマト、アメリカ――が食に現れているとか。
沖縄の女性のしたたかさが輝いているが、それは裏を返せば男性のヘタレを浮き彫りにするのでは……と思ったり。就職率の問題も挙げているけれど、その本質を写すには「人」ばかりクローズアップしていても見えてこない……そちらについては岸政彦『はじめての沖縄』( https://booklog.jp/item/1/4788515628 )が確信ついているように思えた。産業については、沖縄は土地が狭いし痩せてるし……ゆえに観光業……
私はうちなーの人たちと深く交流したことが無いので、これら気質が今も沖縄にあるのかはわからないが(私は少なくともうちなーたいむの洗礼は受けなかった)、やはり本州とは異なる独特の雰囲気に惹かれ、そのルーツを知りたくなる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
沖縄…ホント好き。
色々なことをいっぱい知りたいわぁ。
この本はウチナーンチュの性質を様々な観点から解き明かしていくわけだけど、読んでいると「おー!そうだったのか!」と思うことよりも「あー、そうそう。沖縄ってどこもなんかゆったりしてるよね。時間も空気も人も。」と思い出し、ほっこりします。
沖縄の勉強しつつ、なんとなーく癒されたい人にお勧め。
ユタシク! -
前回に続いて仲村清司の次の一冊、生の沖縄カルチャー、ウチナンチューの姿を詳細に・・・。「テーゲー主義」「なんぎー文化」「ナンクル精神」「チャンプルー精神」等々愛すべきウチナーがわかりますよ。
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沖縄の人って、話題性のあるネタが多くて面白い。私の周りには沖縄出身の人はいませんが、失礼ながら読みながらついつい我ってしまいました。なかなか本を読みながら笑っちゃう本ってないんですが、本書は、そんな希少な本です。
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模合、ユタ、ナンクルナイサ〜
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沖縄文化の特徴は、女性の強さ(=おばあの存在感と男のだらしなさ)、ユタ(=霊能者)の多さ(1万人!)、公より私を優先など本土とは違った特異性がある。また、沖縄女性の入れ墨もよく目にするが、これはハジチ(=琉球王国では明治末期まで、大人の女性の証として刺青をいれる風習があり、家族で祝った)の名残ともいえるものでしょう。
作者は沖縄二世ですが、小学生のころ独特な風貌から「ガイジン」とあだ名をつけられ、親も子供に「ハワイ出身」だと嘘を教えていたという話は、やはり「沖縄差別」が存在していた証拠なのでしょう。
もちろん、現在の沖縄は、安室奈美恵や新垣結衣などの活躍によりタレントの宝庫として重宝されるまでに変わっています。が、やはり芸能界でも女性上位は揺るがないようです。
本書は沖縄人の気質がコンパクトにまとめられています。 -
ボーダーインクから出ている本が好きな向きならこれも好きだろうな。沖縄界隈のカルチャーを前向きな捉えたい人におすすめしたい。沖縄文化だけでなく八重山や宮古も少しカバーしているのが良い。
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07054
03/04 -
・?/? ~学シリーズの沖縄版.結構勉強になったし、また沖縄に行きたくなった.確かに食べ物はあまりいいとは言えないけど.