出発は遂に訪れず (新潮文庫 し 11-1)

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著者 : 島尾敏雄
  • 新潮社 (2007年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101164014

出発は遂に訪れず (新潮文庫 し 11-1)の感想・レビュー・書評

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  • 「海辺の生と死」から辿りつく。独特の、夢と現実が交錯するような物語が面白かった。何者かにより自分の命が終わりを宣言される。それを当たり前として受けいれて日々生きた人でしか書けないすごみがあった。

  • 特攻隊長として自らの死を予期しつつも、結果訪れなかった特攻命令により、生き延びることとなった島尾敏夫の短編集。

    表題作の「出発は遂に訪れず」では、その模様が揺れ動く心理描写と共に克明に描かれる他、デビュー作である「単独旅行者」では、自らのレーゾンデートルがどこにあるのかがわからない不安感から、行くあてのない旅を続ける主人公の姿が、当時の作者の心理状態を表しているように見える。

  • 迫力のある特攻隊の心理描写を期待していたが、実際は暗く閉鎖的で抑揚のない日常であった。この事が却ってリアリテイを掻き立てる。1日を跨ぎ、生と死を分かち、価値観が変わる。それは一体どんな気持ちだろうか。天皇の名を利用し、政治を行った当時の民主主義は、国民を操作し、時に逮捕し、揺動した。当然、大義はあった。だから納得した。しかし。

  • 「戦争はどのように語られてきたか」で扱われていたので。特攻出撃命令が保留となったまま終戦を迎えた士官の心の内が丁寧に描かれている。

  • 特攻隊に配属されるも、飛び立つことなく終戦を迎えた軍人の想いがつまっている作品
    回想するのとは違う、その当時のままの状況が描かれている

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