ルート225 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 417
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101164311

感想・レビュー・書評

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  • 兎に角結末が気になり、夜が更けるのも忘れ、一気に読み切ってしまいました。

    人生には、時に、どうしようもなく不条理で理不尽な問題が起きてしまいます。
    しかし、必ずしもその全てが乗り越えられ、解決できる問題とは限りません。
    中には、諦め、受け入れることで前に進まなければならないこともあると思います。
    この本は、そんな人生の厳しさと、その中で成長していくことの大切さを教えてくれます。

  • 重たい事もサラッと流すところが面白かった。よく考えると、くらーい話し。

  • 一人称の若者の言葉で書かれた藤野さんらしい作品。
    パラレルワールドに入ってしまった兄弟の物語。

    理論社のYAシリーズとして書かれているらしく確かに、読みやすくサラサラと進む。だが!内容が薄いわけではない。

    表紙のイラストがラノベみたいなので損をしていると思う。買う時恥ずかしかった・・・。

    藤野さんの言葉回しが絶妙で、やはりこの人は好きな作家だ。

  • 初めて読んだ小学生の時
    ラストに衝撃を受けました!
    立ち読みでしたが
    あまりに面白かったので
    お小遣いを貯めて
    買いました 笑

  • 終わり方がいい こう終わるからいい

  • 中学生の時、図書館で読んだ本。懐かしくて購入。コメディチックでほのぼのとする感じなんだけど、ちょっと切ない。

  • 読み終わった時、急に怖くなった。もしかしたら本に集中してる間に私もA'の世界に来てしまっているんじゃないかって..

    本の世界から戻ってくるたび不安になり、自分の本物の世界か疑い、何度も怖くなったっけ。

    ホラーやミステリーの苦手な中学生の頃の私にとっては怖くて、不安になるお話だった。
    ホラー小説なんかじゃないのに、私にはホラーのように感じた。

  • トリップした世界はどこかいつもと違う世界
    いなくなった両親、変わらない友人
    ほんの少しだけズれた世界で、姉弟はどうやって生きていくのか。


    結局元に戻れないところも、すごくおもしろい
    表紙が少し子供っぽいのが意外
    なんだか少し切なくなる話

  • よくこの世界が厭で違う世界に行きたい行きたいって言ってる人がいると思うけど、結局異世界に行ったところで、そこで上手く生活していかなきゃだめなんだぜ。この世界でやりくりできない人間は異世界でもだめだめだと思う。逆もしかり。

  • パラレルワールドもの
    子供なりに元の世界に帰ろうと試行錯誤したり
    なんとなく新しい世界になじんでいったりするが
    やがて「両親がいない」という現実に手も足も出なくなっていく
    だけどそれが、生意気な姉にとっては他人の
    ありがたみを知るきっかけであり
    優しすぎる弟には自立の契機になったりする

    細かい部分に暗示的な描写が多く隠されているように思うが
    お姉ちゃんが弟の背中にラクガキする場面はなんかいやらしくてよかった
    ラストのメールのくだりも、テレカとの対比で深い

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著者プロフィール

1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞。その他の著書に『ルート225』『中等部超能力戦争』『D菩薩峠漫研夏合宿』『編集ども集まれ!』などがある。家族をテーマにした直近刊『じい散歩』は各所で話題になった。

「2022年 『団地のふたり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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