そして粛清の扉を (新潮文庫)

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著者 : 黒武洋
  • 新潮社 (2005年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101165615

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そして粛清の扉を (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • かなり以前に「勧善懲悪もので爽快感のある小説」を検索したところ、ヒットしたのが第1回ホラーサスペンス大賞受賞作の本書。
    図書館で借りて読んでみた。

    ツッコミ所も有るけど、まぁ、楽しめたかな。
    ただ、文章が読みにくい。なんて言うか、リズム感が無いというか、流れに乗って読み進めない文章。普段、馴染みのない漢字がちょくちょく出てくるのが原因かな。

    内容的にも「?」の部分が・・・。
    主人公が復讐に至る過程をもう少し描いてくれてると、もっと感情移入しやすかったと思うけど。プロローグの後、いきなり復讐劇が始まる感じで、唐突感が否めないんだよなぁ。
    物語の大半を占める復讐部分、「バトル・ロワイアル」や「悪の教典」に似てるな、って思った。もっともメッセージ性があるぶん、「バトル~」のバカバカしさより上質。主人公の生活部分の描写や生徒との係わりが描かれている分、「悪の教典」の方が緻密。

    ラスト近く、ちょっとしたサプライズがあるんだが、この辺は好感。

    ☆3個


    「BOOK」データベース~

    卒業式を翌日に控えた高校で、突如として発生した学校ジャック事件。武器を手に、生徒を人質にとったのは、普段は目立たない中年女性教諭だった。彼女の周到に練られた計画と驚くべき戦闘力は、対峙した警視庁捜査第1課の精鋭「特警班」さえをも翻弄する。焦燥し、混乱する警察、保護者を前に、一人また一人と犠牲者が…。第一回ホラーサスペンス大賞を受賞した衝撃の問題作。


    しかし、まぁ、なんていうか、よくもこれだけワルの集まった高校があるもんだな。フィクションの世界とはいえ、ちょっと違和感なんだよな。この辺も、様々なタイプの生徒を描いてる「悪の~」の方が現実的、

  • 文章が読みづらい!

    ながらが乍らて!

  • 実際にあった事件の記事とか本を読んでいると、その犯人のやったことに対して、あまりにも刑罰が甘すぎる、と思うことが多々あります。きっと表に出ていない事件もあるから、野放しにされている加害者もいる。罰を与えればいいということではないけれど、それじゃああまりにも被害者が報われない。この本はそうした人間たちを殺すような話で、手放しでよくやった!とかは言えないけれど、やっぱりどこか主人公を応援してしまうようなものがありました。読みやすく、引き込まれました。

  • 忙しくて進まなかったが、
    「告白」と同じくらい冒頭から夢中なのは確かです。
    エンタメとして非常に秀逸。
    そして、皆さんにお薦めできます。

    また、現代社会が直面している現実の問題も考えさせられた。
    「被害者の報復」については、解説にも書かれていたが考えさせられる。

    また報復とは、社会生活の中でもあると思う。
    人が共に生きるということの本質的な難しさを考えさせられた。

    この本を、薦めていただいていた方に感謝!!

  • 卒業式の前日
    担任の女教師が突然宣言する
    「あなたたちは人質です」

    そして始まる恐ろしい粛清の嵐

    ナイフ、拳銃、地雷に爆発
    なんでもアリの展開はすさまじく
    容赦ない復讐劇は、ある種爽快でもある

    「??」な部分は、ラストで綺麗に納得

  • 大筋は、近年映画化された悪の教典や告白と似ています。途中でいくつかひっかかる部分がうまれますが、ラストのどんでん返しですべて回収されました。

  • 第1回ホラーサスペンス大賞受賞作。

    大量殺人・デスゲーム的な物語というのは
    今ではちょくちょく見る設定ではあるものの、
    振り切った面白さと綿密な作り込みが
    凡百のデスゲーム小説とは一線を画していた。

    犯人の動機としての弱さは若干感じるものの、
    犯行から決着までのディテールの細かさと
    練りこまれた計画からの実行力は
    一級品のクライム・サスペンスだった。

    本作とは関係ないけど、
    ホラーサスペンス大賞の歴代受賞者を見てびっくりした。

    わずか6回のみ行われたホラーサスペンス大賞には
    誉田哲也、道尾秀介、沼田まほかる、五十嵐貴久という
    現在大活躍している人気作家が名を連ねている。
    どういう経緯で終了したのかわからないけど、
    もっと続いていれば・・・と思ってしまった。

  • 本編に入ってすぐはバトル・ロワイヤルを思わせますし、どうやって調べた?短期間にこれだけパーフェクトに様々な技を習得するのは無理じゃない?などといったツッコミどころはあるのですが、それでも夢中になって読み進みました。
    今の世に復讐はタブーなのでしょうが、女教師の言葉「大人の本気を、知りなさい」に共感するオトナは少なからずいると思います。
    確かに内容は、突如戦闘力マックスになった平凡な女教師による周到に練られた殺戮に次ぐ殺戮なのですが、そこはそれ、エンタメ作品なのですから。ましてやターゲットになった生徒達が、彼女に「生きるに値しない」と評されてしまうような者たちなのです。
    だったら何をされてもいいのか、というのはまた別のお話。
    これは女教師によるスピーディで凄まじい展開の復讐劇を、エンタメとして楽しむ作品だと思います。

  • 卒業式を翌日に控えた高校で、突如として発生した学校ジャック事件。武器を手に、生徒を人質にとったのは、普段は目立たない中年女性教諭だった。彼女の周到に練られた計画と驚くべき戦闘力は、対峙した警視庁捜査第1課の精鋭「特警班」さえをも翻弄する。焦燥し、混乱する警察、保護者を前に、一人また一人と犠牲者が…。第一回ホラーサスペンス大

  • 不良学校の卒業式の前日に,中年の女教師が教室ジャック。
    山田某的な正統派中二病作品で,設定的には嫌いではないが,どうにも読みにくい文章で残念。

  • これは書評では逆バトルロワイヤルと言われてましたね。
    あれは生徒同士ですが、これは女教師→生徒の処刑というか粛清というか。
    あくまでも冷静で理性的な淡々とした殺戮。そしてその裏にある灼熱の大義。

    悲しいのに痛快。読後感は良。

  • ぷっつん叔母さん先生が不良集まる自分のクラスの担当の子供達をバッサバッサと切り捨てる。それ並みには楽しめたけど、叔母さんがもぅ強すぎて、冒頭から、諦めてしまい。子供達の末路が見えてしまった

  • 最初から最後までダレる事のない展開に目が離せません。
    教諭の亜矢子が、生徒達を次々に「粛清」していくのですが、
    亜矢子がすごすぎて生徒達はかすんでますね~。

    むしろ、警察やマスコミを相手にした心理戦が見事です。

    クローズドサークル・デスゲーム系の小説がお好きな方にはお勧めです!!

  • これも岩井志麻子と同じく、西澤保彦の収穫祭を読んでいるときに、大量殺人の本が読みたくなったから借りてみた。
    って続けて書くと、どんだけ人の死ぬ本ばっかり読んでるんだ、と思いますが、まぁ、そういう気分の時もあるや、ということで・・・。

    理不尽によって娘を殺された女教師が、卒業式を控えた高校で、クラスの生徒を人質に取り立てこもる。
    人質というわりには最初からどんどん生徒が殺されていく。
    殺す前や、殺した後に、その生徒の悪行を淡々と語る教師。
    子供が悪いのは親のせいだけど、親にもどうしようもないのだから、自分が処分してあげます、という感じ。

    途中で身代金を持ってきた親たちが登場するが、子供を解放する代わりに、あなたがた親が人質になってください、と言われ、どの親も代わりになろうとしないというところが、すごいリアリティがあるなと思った。

  • サスペンス系のエンターティメントとしては非常に秀逸。緊張感の続く映画のように、時間を忘れて読ませてくれる。
    散々評されている通り、バトルロワイヤルを彷彿させるが、扱っているテーマとしては本作品の方が考えさせられる。実のところ、現代社会が直面している現実の問題が元になっているからだ。

    本作品が徹底的に演出している「被害者の報復」については、解説にも書かれている通り、現実には肯定されない。なぜ、どう見ても加害者側に救いようのない悪意があるとしても、報復は「やってはいけない」ことなのか? それが単に倫理とか良識の問題であるなら、個人的には糞食らえだと思う。だが、恐らく、報復を許す社会は、ゲーム理論的に不安定であるという意味で実害があるのだ。報復の容認によって、軽率な故意の犯罪を完全に阻止できるのなら良い。しかし、人間が何千万人も集まると、どんなに厳しい罰則にも関わらず、必ず違反者は現れる。一人でも悪者がいると、報復は拡散し、世界全体が血みどろになる。無関係に巻き添えになる人も必ず出てくる。規模が大きくなると戦争を肯定することになる。結果として、自分や自分の愛する人が却って脅かされる世界になってしまうのだ。
    多種・多様な人が共に生きるということの本質的な困難さを、改めて考えさせられた。

  • 解説にもあるが、映画のような構成で、数時間楽しめる作品だった。

    所々人物の動作につく美化するような表現が気になった。
    スカッとするか、胸くそ悪くなるか、一読あれ。

  • 「バトルロワイヤル」のような、「告白」のような。
    卒業式の前日、学校をジャックした女教師。妹の復讐だとはすぐにわかるが、どうして?何がしたいの?とどんどん読み進めたくなる。
    こんなろくでもないクラスってあるのかは、おいといて。

  • 予備知識無しで読みました。

    個人的には好きです。

    ん~。終わり方が気になる。
    続編があるのかしら?

  • 夢中で読んでしまったw
    中年の女性教師が1ヶ月やそこらで
    ここまで戦闘力が上がるのは無理がありますし
    クラス全員が凶悪すぎます

    それでも、引き込まれて読めたので楽しかった
    内容は恐ろしい内容ですけどね

  • これは出版当時新聞の広告で見たことがあり、そのタイトルが非常に心に残っておりました。その時には読むことはなかったのですが、何年かぶりにブックオフで見かけたので購入。

    わずか1ヶ月の訓練でで亜希子が無敵のキリング・マシーンになっていたり、クラスのほぼ全員が凶悪犯であったり、と設定にご都合的な部分はあるのですが、お話としては最後まで読みやすいと思います。私は一気に読みました。

  • 第一回ホラーサスペンス大賞受賞作。

     学級崩壊している3年D組。卒業式を明日に控え、珍しく生徒が勢揃いはしていたが・・・担任である近藤亜矢子の話など誰も聞いてはいない。しかしながら、今日の近藤は何かが違うということを数人は感じ取っていた。そしてその通り、亜矢子は教壇に立つと突然、サバイバルナイフを見せびらかし「あなた達は人質なんです」と言い放ったのだ。

     これは確かにかなりの問題作・・・というか、ホラーだったんだと読み終えてから知った(^^;これでもか!というくらい人が死ぬ。ナイフと死体と銃と血のオンパレード。根底にあるのは自分の娘を殺された復讐なのだけれど、少年犯罪や今の世の中(特に学校問題や保護者に対して)に対する恨みつらみが山ほど。「告白」+「悪の経典」÷2という感じかなぁ。一教師がいきなりそこまで銃を扱えるわけがないとか、生徒全員が犯罪者の集まりで誰一人捕まっていないのがおかしすぎるとか、警察が無能すぎるとか、そういう数々のありえないことに目をつぶれて学校や教師が嫌いな人なら、先の読めない展開に最後までグイグイ読める、きっと。保護者達の扱いが中途半端だったのが心残り。暴力団組長、何かしでかすと思っていたんだけれど。

  • 何年か前に読んでいたのですが、内容をすっかり忘れていたので再読。

    当時よく言われていたのは「ひとりバトロワ」でしたが、じつはまるで逆で、「子供」(ここでいうのは物語に登場する高校生のこと)を取捨選択していったのがバトロワ、取捨選択などなく徹頭徹尾子供を全否定したのがこの作品だと思います。

    後には何の花実も結ばない、ひたすらにかわいてゆくだけの、後味の悪い、なのに目をそらせない。感じた爽快感は、そのまま罪悪感につながります。
    サラっと読んだ方がいいなと思いました。

  • テーマ、展開がシンプルで分かりやすいので、リーダビリティは非常に高い。
    おそらく誰もが多かれ少なかれ心の裡に内包しているであろう、嗜虐性を刺激してくるあたりが背徳的な悦びにもつながりそうで、そういう意味ではなかなかスパイシーな作品だと思うが、深みはない。
    マンガチックにデフォルメされすぎた感のある悪ガキたちが小説のリアリティを惜しくも損ないがちで、物語終盤には若干ミステリー的な要素も示されるものの、全体的に薄い。
    敢えて、なのかどうかは分からないが、大映ドラマでおなじみ芥川隆行の声がピタリとハマるかのようなナレーション調の状況描写も、個人的にはどうも興趣を殺ぐ方向に作用してしまっているのではないか、という感じがした。

  • 緊張感があって、ドキドキして読めた。バタバタ人が死ぬけど、あまり悲しくないのは読めばわかる。

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