- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101167510
感想・レビュー・書評
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合格してほしかったなー
そんなに上手くはいかないか詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
就職活動が終わったので読んでみた。
自分の将来進む道を決め、自己分析で己と向き合い、面接で人間性を否定されてる気分を味わうなど精神的にきつい時が何度もあった。
女の子らしいからと選考を落とされた時と、面接で面接官が自分の肩書きを名前を名乗らずに面接を始めた時は特に理不尽だなぁと感じた。
志望した企業から内定をいただき就職活動を終えたが、それで本当によかったのかという不安は拭えない。
私の就職活動はコロナの影響をあまり受けない業界、業種を志望していたこともあり、比較的苦しまなかった方だと思う。
それでも可南子の就職活動は生ぬるすぎて驚いた。
小説としてはところどころに思わず笑ってしまう箇所があり、軽く読めて気分に合っていた。
会社に入るだけが『大人』じゃないで。 -
好きなことを仕事にしたい、という誰しも一度は考えたことであろう理想と実際の就活の厳しさ。
非常にバランスよく描かれています。
全体的に就活に対して、ゆったりと構えている登場人物達に癒されました。 -
三浦しをん初期作品。該当→かくとう→格闘 という落ちはわかるが、実体験に近いものに即し、のちの作品ほどこなれていない。筆力は感じる。
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マキのリクエストで借りた。ななめ読み。就職活動、実家の跡継ぎ問題。ちょっと自分には遠い。時代も違う。オチもない。
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好きな作家のデビュー作を読まずにファンを名乗ってきたわけだが、このたび読了したので大声で言える。ファンです! と。いや、誰に言うんだって感じだが(そしてデビュー作を読まずにファンを名乗ることに不都合など生じない)。解説の役目を果たしているそれをひさしぶりに読んだ気がして、なるほど、王道をことごとく使わずに、また回りくどくない文章の片鱗がすでにある、と得心がいった。学生の就職活動と同時に書かれるのは、ふつうではない家族(この際ふつうの定義は置いておく)、型にはまらない友人、恋。生きていけそうだ、とおもった。
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文庫版を読み終わったその時、解説に重松清の名があっただけで僕にとってたいへん特別な一冊になった。これが最初のレビューなんて、出来すぎだ。