桃色トワイライト (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167596

感想・レビュー・書評

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  • 私の友が「覆面作家」として書いてるのでは?
    いつもしをんさんのエッセイを読むと、そう思ってしまう。

    ノリの良さ、どこかにいってしまう妄想、今回でいうとオダ○ョーへの熱の入れ方、どれも何となく友に似てるんだよなあ。弟もいるし。

    そう、しをんさんが「三国志」にハマらん女子はいない!ということで読んでみたのだが、私には難しく序盤で挫折...。それにホ○漫画(本文通りの記述)も、まだちょっとハードル高いかなあ...。

    友と笑って話してるみたいで、面白かったです!

    • にゃんちびさん
      へぶたんさん

      これですね!エッセイ!
      私も読んでみますー!楽しみ☺︎
      へぶたんさん

      これですね!エッセイ!
      私も読んでみますー!楽しみ☺︎
      2024/03/20
    • へぶたんさん
      にゃんちびさん

      表紙が松苗あけみさん絵の本を、3冊見つけたんですよ。そして2冊読破。
      まだ1冊手元に〜\(//∇//)\今から読みますよ〜...
      にゃんちびさん

      表紙が松苗あけみさん絵の本を、3冊見つけたんですよ。そして2冊読破。
      まだ1冊手元に〜\(//∇//)\今から読みますよ〜♪
      2024/03/20
  • 「乙女なげやり」のレビューで「乙女」と「なげやり」の言葉の合体について書いたのだが、今回のタイトルは「桃色トワイライト」だ。
    これは、しをんさん曰く「少女漫画タイトルの法則」によるものらしい。
    「ひかえめレモン」「恋色メタモルフォーゼ」「ゆびさきミルクティー」「ときめきトゥナイト」「きもちフルムーン」
    名詞を二つ重ね合わせると、なんじゃそりゃという珍妙さが生まれる。
    そういうことで、意味が分からないが、何となくいかがわしくて、何かが起こりそうな予感の『桃色トワイライト』に決めたそうだ。

    三浦しをんさんのエッセイは抜群に面白い。
    だが、その面白さを伝える言葉が出てこない。
    こんな表現力のなさをもどかしく感じていたら、解説の岸本佐知子さんが的確に書いてくれていたので一部を抜粋する。

    ---ココカラ→
    三浦しをんのエッセイの最大の魅力は、何といってもライブ感だ。
    次々に流れては過ぎていく〈今〉をはしっとつかみ取ってくる、その運動神経のよさ。
    そうやってつかみとってきた〈今〉にあやまたずツッコミを入れていく、キレキレの言葉芸。
    うかうかしていると、思いもよらないときに思いもよらない角度から思いもよらない語彙のツッコミが飛んできて、飲んでいたお茶を盛大に吹くことになる。
    ←ココマデ---

    三浦しをんさんの「爆笑エッセイ」読破を目指して、2005年出版の本作まで達した。
    2008年の「悶絶スパイラル」と2012年の「お友だちからお願いします」は読んだので、
    次は2009年の「ビロウな話で恐縮です日記」を読みます。

    # 最近は2000年~2010年頃の本もよく読んでいる (^-^)♪

  • しをんさんの日常、こんなにすごいのか!
    笑いの絶えない1冊.

  • 2004年~2005年にウェブマガジンに連載されたエッセーを収録。

    抱腹絶倒の爆笑エッセー。変幻自在に躍動するコトバの数々。そう言っちゃうの、と言うくらい誇大な表現が全く不自然じゃない。内容がある意味とても濃かったのに、消化不良にもならなかった。

    こんなに笑ったのは大宮エリーのエッセー以来。もっと読みたいな。

  • 登録1冊目は過去に読んだ(といっても数か月前なのだが)『桃色トワイライト』を選んでみた。何故なら、手元にあって尚且つ「三浦しをんさんって友達になりたい作家さんナンバーワンだな」と勝手な親近感を得たから。そう大した理由ではない。特に『仮面ライダークウガ』について熱く語るくだりは、仮面ライダーをうろ覚えな自分にもヲタク魂を燃え上がらせられた。こうして『乙女なげやり』に始まって、三浦しをんさんのエッセイへとずぶずぶハマりこんでしまい、「一生の不覚だ……」

  • 気楽に楽しく読めるけど、妄想についていけない…

  • 生まれて初めての合コンで『新選組!』を語る、クリスマスイブに実家でイモの天ぷらを食す、非常にモテる男友だちの失恋話に相槌を打つ―思わず自分でツッコミを入れてしまう微妙さに懊悩しつつ、それでもなぜか追求してしまう残念な感じ。異様にキャラ立ちした家族や友人に囲まれ、若き作家は今日もいろいろ常軌を逸脱中。爆笑と共感がこみ上げる、大人気エッセイシリーズ。
    「BOOK」データベース より

    電車の中で読んでしまい、盛大に噴出してしまい、ゴホゴホと咳をしてごまかしてみたが、面白すぎて顔の筋肉が緩むので中断するも、続きが読みたいのでマフラーの中に顔を埋めて読むしかなかった.

  • 電車で読むとニヤニヤして怪しい人になってしまうけど
    この人ってエッセイと小説で全く持ち味変わるよね。

    どちらも好き。
    こんな偉大な姉のことを「ブタさん」と呼ぶ弟さんとの
    掛け合いもいい。

  • 森田さんとのやり取りを夢中で書いていたせいで電車にかばんを忘れたり、「ゆびさきミルクティー」に大ウケして自らあらすじを考えてしまったり、予想を軽々と越えていくおもしろさに笑いすぎてちょっとよだれが出た。家以外の場所では読めないことで有名なしをんさんのエッセイは、しかも「新撰組!」や「仮面ライダークウガ」などの時事ネタも色あせることなく生き生きと読ませてくれる。物陰カフェが実現しますようにと他力本願な祈りをささげつつ、こういうときのためのネットとばかりに「ゆびさきミルクティー」を検索し、題名の由来を知った。

  • はあ、癒される。賢い人の面白い日常を覗くことはこんなに楽しい。生きてる文章を書けるってすごいぜ。
    「ゴー・トラ」談義のレベルの高さに頭が下がります。

  • 作者の日常を切り取っているだけなのに、おもしろくて、あっと言う間に読み終わってしまいました。
    こんな風に文章が書けたらなあと、いつも、しをんさんのエッセイを読む度に思います。
    弟さんとのやりとりが特に好きです。

  • おもしろかったです!三浦さんのエッセイ、大好きです。
    相変わらず三浦さんの家族、友人たちはおもしろいです。言わずもがな、三浦さん自身も!
    些細な出来事までもが、三浦さんのつっこみ、書きっぷりによってさらに面白くなっています。
    笑えるお話の合間にしなっと深いことを語られることもあり、読み応え抜群です。
    三浦さん一押しの『仮面ライダークウガ』が観たくなりました。

  • しをんちゃんの文章ならどんな興味のないことでも楽しい。
    しをんちゃんがオタクなら私もオタクだなあといつも思う。
    でもちっとも嫌な気分にならない。むしろ尊敬してます。師匠~!

  • たまにはエッセイも良いものだなと感じた。

  • 表紙の可愛らしさに惹かれてブクオフで購入。

    しをんさんのエッセイが面白いのはわかってたけど、この古いエッセイもまた面白くて、こうなったら全部読もう!と誓うwww

    YouTubeで配信されてた仮面ライダークウガまで観ちゃったよw

  • しをん嬢30代直前のエッセイ。BLとオダジョーLOVEの日常に、面白おかしい友人との交友録という安定の爆笑エッセイ。「文楽を見るたびに、いくつもシャッポを脱いでしまう。脱いだシャッポが、そろそろエッフェル塔の高さに迫る勢いだ。」なんて言い回しの数々が、しをん嬢のセンスの良さを物語る。岸本佐知子さんが解説するとおり、これらの日常が、しをん嬢の作品群に遺憾なく発揮されていることを痛感した。

  • オタク魂!押しへの愛が凄すぎて尊敬します!!

  • 仮面ライダークウガと新選組!

  • いや、面白いよ!何度声を出して笑ったことか!というか『まほろ駅前~』を書いた人と本当に同一人物なのか!?ギャグ作家ではないのか!?という素晴らしいレベル。
    その源となるのが、妄想力の暴走のすごさ。アンタは森見登美彦作品の「私」か!!とツッコミ。BLを愛し(初めてBL信者と知った)、「新選組!」を愛し、オダジョーを愛す。その情熱。勝てねぇ!うらやましい!いいな!
    やっぱり酒飲みの方が人生は楽しいと思うんだけど!私も人が恐れるほど酒が飲めたら!
    三浦しをんのエッセイはこれからも色々読んでみよう!

  • 生まれて初めての合コンで『新選組! 』を語る、クリスマスイブに実家でイモの天ぷらを食す、非常にモテる男友だちの失恋話に相槌を打つ――思わず自分でツッコミを入れてしまう微妙さに懊悩しつつ、それでもなぜか追求してしまう残念な感じ。異様にキャラ立ちした家族や友人に囲まれ、若き作家は今日もいろいろ常軌を逸脱中。爆笑と共感がこみ上げる、大人気エッセイシリーズ!(裏表紙)

    毎度毎度後に残るものはないけれど、読んでいる間はほぼほぼ笑えるという素晴らしいエッセイ。
    ただ、会話文が長くなると、ちょっときついかなぁ。
    「想像をかきたてるもの」は面白い発想だと思いました。他の小タイトルも合わせてありますが、漢字プラスカタカナ(どちらも名詞)は読んでいて気持ちいい。

  • クルマを壊して息子の住んでいる地から急遽電車で帰らなければならなくなり、長旅の友にと息子が貸してくれた本。著者の作品は好きだが、自身がこんなにみごとな腐女子だとは初めて知った。まさに現代の高等遊民。すばらしい。

  • 三浦さんが趣味に走ったエッセイ。電車の中で読んでいたが、ニヤニヤしてしまった。新撰組!は見ていないし、オダ○ョーのファンでもないが、コアな趣味語りと、まっすぐなオタク感がたまらない感じ。家族ネタも相変わらず面白く、今回はフリーダムな父も出てきて最高である。題名のつけ方も、エッセイに関連していてニヤッとできるが、関係各所に喧嘩売ってないか心配。
    岸本佐知子さんが解説を書かれているが、これまでずっと思ってきたこと、話の瑞々しさ、共感性、それそれ!私もそう思っていた!という腑に落ちる感じ、それを「感動の記憶力」という言葉で見事表している(正確には岸本さんの知っている作家さんが。)。頭で感情を記憶するには、感情の分析と整理が必要になると思うのだけど、三浦さんや辻村さんは、そういうのが本当にうまい作家だと思う。

  • しをんさんと家族の会話が本当に好き。面白い。今でもオダジョー好きなのかな?気になる(笑)

  • さいこー!
    おもしれー!

  • ほぼオ○ジョーの話題だったのではと思うほどオ○ジョーの印象が強いです。
    相変わらず想像力が凄く驚くのですが、それについていける友人も凄い。
    随分昔のエッセイながら、いまだに布教活動がジワジワ効いているような気がします。

  • 図書館で。
    色々な意味でスゴイなぁ。塩カルビ弁当にレモンだれが付いてなかっただけであれだけの文章をかけるんだからやっぱり作家ってスゴイ(笑)
    ライブ感って確かに文章で表現しようとすると難しい。これが動画なら一目瞭然なのに…という所が変に面白く書こうとするとくどくなったりするし、反対に面白さが抜けてしまう感覚があるし。というわけですごかった…けど香取慎吾の新撰組とかもう既に懐かしい。そしてクウガってオダギリジョーだったのか~と知りました。

    個人的には「私食べても太らないの~」と言ってるやつに私と同じもの食べさせて実験したいってのはウンウンと思いました。いや、でもそう言う人達はきちんとワークアウトしてるから結果としては痩せないかもしれないけど…ウウムゥ。

    ネコにキスするのは止めた方が良いと思う。あ奴ら、同じ口でトイレの始末するんだぜ?とか思って、ちょっと考えなおした方が良いような気がする…

  • 再読。しをんさんのエッセイをこうまで連日読んでくると、このフシギな世界が標準で、読んでいる私の世界が異質なのかと勘違いしそうになる。「仮面ライダークウガ」見たくなるわー。

  • 「舟を編む」の作者とは思えないエッセイだった
    ギャップが面白い!

  • 3.5
    このシリーズのエッセイは言葉のチョイスがとても面白くて笑える

  • 再読です。
    すっかり忘れていたのですが、あとがきが岸本佐知子さんだったのですね!
    なんと豪華な妄想暴走コンビ!!…と、個人的にウハウハしながらあとがきまで堪能したのでした。

    最近しをんちゃんのエッセイを立て続けに読み返しているのですが、その時々でしをんちゃんが愛を注いでいる対象の変遷をたどれるのが楽しいです。(今回はオダギリジョー)
    毎度のことながら、愛の貫きっぷりが清々しい。
    友人たちに『仮面ライダークウガ』の布教を試みていましたが、ここにもちょっと見たくなった人がいるので布教は成功していると思いますw

    「大学を卒業したら仙人になる」という弟さんとのかけ合いも相変わらずオモロイです。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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