国語元年 (新潮文庫)

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著者 : 井上ひさし
  • 新潮社 (1989年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101168234

国語元年 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 言葉をテーマに取り上げた戯曲3作品を収録しています。

    「国語事件殺人辞典」は、正しい日本語を求める在野の国語学者・花見万太郎と、彼を支える編集者の山田正男の物語。「簡易日本語」の普及に努める万太郎の前妻や、「いいえ」などの否定の言葉を買い取る質屋など、著者らしいウィットが利いています。

    「花子さん」は、馬鹿の代表として参議院選挙に出馬した赤尾小吉によって、日本の国政が揺さぶられる物語。

    表題作の「國語元年」は、明治政府から「全国統一話し言葉」の制定を命じられた南郷清之輔と、彼を取り巻く人びとの苦闘を描いています。南郷家には、さまざまな方言を用いる人びとが集まっており、彼らとのコミカルな対話を通じて、清之輔は「全国統一話し言葉」と呼ばれる共通語が孕んでいる問題に直面することになります。

    じっさいに舞台で演じるとなると、本書に登場する言語障害者たちのセリフには相当苦労しそうです。

  • 2009/6/14図書館で借りる
    2009/

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