おれに関する噂 (新潮文庫)

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著者 : 筒井康隆
  • 新潮社 (1978年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101171050

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おれに関する噂 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • テンポの良い短編集。「講演旅行」は私小説のようだ。両国駅から総武線で向かったC市とは我が故郷のような気がして、それだけで親近感がわいてきた。「通いの軍隊」は前にTV(世にも奇妙な物語)で映像化されたやつだ。結末は小説のほうがブラックユーモアが効いている。

  • 2016.10.1(土)¥30(-2割引き)+税。
    2016.10.14(金)。

  • 短編集。「幸福の限界」だけ読了。
    ゲラゲラ笑えるタイプの作品だと思っていた。
    風刺的な作品だった。

  • フジが炎上したドラマ「通いの軍隊」が収録
    「講演旅行」も秀逸

  • 筒井康隆の本を最初に読んだのはいつだったか…それまで自分が読んできた「教科書的」な文章が全て覆された衝撃があった・・・文ってなんでも有なんだ・・小学生だった自分の心にものすごい怒涛のような波が押し寄せた。
    「ひひひひひ」と笑い、「俺」が何でそんなこと考えるんだか、どうしてそんな行動するんだか全く理解できなかった。
    でも、面白くて面白くて、読んでいた。
    今、私は「オトナ」になったけど、同じように怒涛の波を受けて「ああ、こうだった・・・」と思い出し、そして面白くて面白くて読んでいった。

  • 表題作を今読み終わった。
    奇妙。
    正気に関しての
    精神科医のセリフについては
    印象に残った。
    隠喩を理解しよう。

  • 世にも奇妙な物語で見た「熊ノ木本線」,妻とも連絡がとれなくなって東京にも戻ることができなくなった「講演旅行」,なんか奇妙だなというところから絶望的な最後にいく「幸福限界」。読み終わって現実に戻ってこれてよかったな~と安堵できる。
    「心臓に悪い」はとっても笑えます。

  • 世にも奇妙な物語を見て、通いの軍隊だけ読了。
    映像ではえっこれで終わり?と思ってたけど日が経つごとにジワジワきて、原作も読みたくなった。
    戦争が通える距離に普通にあってお弁当食べたり日常を普通に過ごしてるのに死んだり殺したりしてるのが興味深い。

  • ブラックユーモアが効きまくった短編集。
    ぶっとんだ設定でも、ふわふわさせずにしっかり読ませる力技に感服。

  • 昔はバカバカしい内容だとか、幻聴の話というふうに捉えていた。しかし最近のマスコミはこの小説にも勝るかのような取材、スクープ記事の掲載で筒井氏の慧眼にはただ驚きです。別著ですが、にぎやかな未来とかも現実化したな、とつくづく感じます。

  • 巨匠、筒井康隆の初期作品集が文庫で復刊ということで久しぶりに巨匠の作品を手に取った。

    何といっても表題作「俺に関する噂」は先鋭的。テレビや新聞、ありとあらゆるマスメディアが自身の動きを報道するが、ふとしたきっかけで狂騒は終わりをつげ、新たなターゲットを見出す。どこかで既視感のある光景だと思ったら、この世界はまさにジム・キャリーが主演した映画「トゥルーマン・ショー」じゃかないと気づく。時代が変わっても、常に刺激的な何かを追い求めないといういけないメディアの悲哀を両者は描いている点で共通している。

  • 筒井さんは、毒がきつめ。嫌いじゃないけど。

  • 【君の見ている世界が世界の全てである】
    天才のいない国。成長が止まった世界。失われたシャングリラ。解説書付きの狂気と、誰もいない大団円。

  • あいかわらず面白いし。しかし背景設定が気になる。会社、通勤、職場の人間、家庭、マイホーム。昭和のサラリーマンとはこういうものだったのだ。
    ところで、なんでこの本が、私の「読むリスト」に入っていたのだろう?

  • 表題作好きだ。

  • 「48億の妄想」を読んだ時に「この本も傑作揃いですよ」と教えてもらったので、さっそく古本屋に注文して読んでみた。いゃあ、面白かった。

    筒井康隆初期の短編集だそうだが(単行本は昭和49年発行)、かなり売れている頃のエピソードは、編集者の戦略通りに作品を書かされ作者もそれに乗っかる「養豚の実際」や無限ループの「講演旅行」に見事に反映されている。「おれに関する噂」もそうだが、いつの間にか「世間」(?)という「情報」(?)にコントロールされる恐怖がいろんな所にちりばめられているのである。

    それは、使い捨ての消費社会に対する政府の節約キャンペーンを皮肉った「YAH!」にもあてはまるだろう。

    集合住宅に住んでいる夫婦の元に、無料で家計簿診断をしてくれるという男がやってくる。「無料ならば‥‥」と始めたそれはだんだんとエスカレートしていき‥‥。

    おれのことばに、チョビ髭があっと叫んで飛び上がった。「それをおっしゃてはいけません。いつあなたがそれを言い出すかと、実は恐れていたのです。どうせ家は買えないものと諦めて、なかばやけくそになったサラリーマンのそういう考え方、それこそが諸物価を値上がりさせている原因なのですよ。乏しい給料をはたいて次々と流行のものを買い漁ってゆく現在の大多数サラリーマンの消費生活こそが、物価高や大企業の公害を生んでいるのです。諸悪の根元はそういったサラリーマンたちの、分をわきまえぬ贅沢、やけくその購買意欲、乞食的虚栄心にあるのですよ。あなたもそういう連中のひとりに身を落としたいのですか」彼は喋り続けた。これは政府や役人の考え方だ、おれはぼんやりとそう思った。しかし反駁する気にはなれなかった。(165p)

    流されて、死ぬほど働いて、気がついたら貯金を全部持っていかれた夫婦の姿は、やがてインフレと社会福祉削減と消費拡大キャンペーンで貯金全てを持っていかれる我々の未来をも暗示しているのかもしれない。
    2013年4月8日読了

  • 本当にブラックだなぁ。
    こういう書き方をできるのは著者だからこそだと
    思っております。

    ちなみに一見して脈絡の
    なさそうなストーリーにも
    よくよく深く読んでいきますと
    ある種の批判がまぎれています。
    表題作はいわゆる「マスコミ批判」です。

    つまり…マスコミの堕落
    を描いていると見て差し支えないかと
    しょうもない内容を取り上げているくせに
    大事な内容は取り上げないというね。

    すごいけれども
    実は社会的批判の一面もあるんです。
    癖は強いですが。

  • 全て昭和40年代末の作品なので、やはり時代を感じさせるし、作者のこの時期の文体だなと思わせる。
    TVや新聞がある日突然、平凡な会社員である自分に関することをニュースにし始めた……という表題作の他、ひょんなことで出くわした山間の部落での宴席で、とんでもないことをしでかす「熊の木本線」、この時代の閉塞感をシニカルに描いた「幸福の限界」、「YAH!」等々、ホラーというよりはブラックユーモアの効いた不条理SFといった趣の作品が11篇収録。

  • 家庭を絡めた話が多い。

  • 98027

    「幸福の限界」が良かった。再読。

  • こまかい部分はほとんど忘れてしまったけれど、ときどき読み返したくなる。なかなか実現できないけれど。

  • カクテルパーティ効果。

  • 「怖い」のか?「皮肉めいてて面白い」のか?うーんその中間。全体的に薄気味悪い。

  • 自意識過剰・神経症的な主人公の苦悩を、微妙に面白おかしく扱った感じの作品が多いなぁ。奇想天外的ネタというよりは、ブラックな視点がピリリと効いた日常だんだん逸脱系の佳作揃い。

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おれに関する噂 (新潮文庫)の作品紹介

テレビのニュース・アナが、だしぬけにおれのことを喋りはじめた-「森下ツトムさんは今日、タイピストをお茶に誘いましたが、ことわられてしまいました」。続いて、新聞が、週刊誌が、おれの噂を書きたてる。なぜ、平凡なサラリーマンであるおれのことを、マスコミはさわぎたてるのか?黒い笑いと恐怖にみちた表題作、ほか『怪奇たたみ男』など、あなたを狂気の世界に誘う11編。

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