七瀬ふたたび (新潮文庫)

  • 2918人登録
  • 3.65評価
    • (257)
    • (406)
    • (608)
    • (42)
    • (9)
  • 325レビュー
著者 : 筒井康隆
  • 新潮社 (1978年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101171074

七瀬ふたたび (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 七瀬3部作といわれるが、それぞれ趣きは違う。結構、超能力を前面に押し出して戦う。映像より、小説の方が好き。

  • 三部作の真ん中だけを読むという、なかなかしない事をしました。

  • 僕らの世代とって、眉村卓、光瀬龍、筒井康隆の3巨匠は、SFの面白さを教えてくれた恩人だ。その中でも僕が最も好きだったのは筒井康隆だった。
    「七瀬ふたたび」を読んだ時の衝撃は今でも忘れられない。当時、中学生の僕は本の中の七瀬に憧れて、夢中になって読み進めていった。なのに、あのラスト・・・呆然とした。本を片手に悔し泣きした。納得がいかなかった。世の中の不条理に初めて出会った気がして、何故こんな形で物語が終わるのか理解できなかったのだ。
    今、思えば、中学生の僕は七瀬のおかげで少し大人になったのだった。

  • 前作『家族八景』での七瀬の行動原理は、「自分の身を守る」ということでした。七瀬は決して善人ではなく、他人を犠牲にすることをいとわない残酷さや冷徹さを持った人物として描かれていました。ただ、「自分のため」という極めてシンプルな理由がその裏にあったからこそ、七瀬の行動は決して非難するような類いのものではなく、地獄のような家庭のしがらみの中を生き抜くための当然の姿勢として受け止めることができました。

    しかし、今作の七瀬の行動原理は「ノリオを守る」ということです。七瀬はノリオのために行動しています。前作なら考えられなかったような向こう見ずな行動(自分たちの身を危険にさらして見ず知らずの他人を助けるなど)や通奏低音のように流れる使命感も、ノリオがいなければ七瀬の心に生まれなかったでしょう。

    前作の七瀬のシニカルで理知的な生き方が好きな僕としては、今回の七瀬にはどうしても違和感を感じてしまいます。七瀬の理性がそのまま彼女の行動につながっているのならばよいのですが、そうではなく、ノリオという存在が七瀬の行動に大きく影響しているからです。

    七瀬を変えるきっかけとなった重要な人物であるノリオの、キャラクターとしての肉付けがそもそも弱い気がします。ただ単に七瀬に無茶な行動をさせるための装置のような印象です。ノリオの存在に説得力がないため、七瀬の行動からも説得力が感じられません。

    前作とは完全に異なるジャンルの物語であり、人物描写の機微よりもストーリー展開自体が重要な作品であるということは分かっているのですが、それでも「もう少しノリオが魅力的だったら、もう少し七瀬が理性的だったら…」と思わずにはいられません。

  • 何せ40年遅れで読んでいるので、この作品が発表された時の衝撃は分からない。超能力者を小説で扱う際のいろんな約束事はこうした作品を通してできあがって来たんだろうね。超能力者VS一般人の対決図式はどうして? なぜ一人一能力なのか? 超能力者が抱える苦悩や弱点なんてのも作家たちが紡ぎあげてきたものだ。石森先生が描いた超能力ベビーは万能だった。だからイワンは眠っていることが多かった。001さえいれば、他の8人はいらないもんね。物語には一人一能力の方が、つまり個性的である方が塩梅がいいわけだ。
    さて、「エディプスの恋人」が楽しみだ。

  • 今度はエスパー同士の戦い。それぞれのエスパーの能力を説明する理屈が楽しかった。

  • 前作の「家族八景」を読んだのが三年前でしたので、その影響もあるかと思いますが、読んでいる途中ぐらいから「あれ、こんな作風だったっけ」と戸惑いを覚えることに。確かに七瀬が読み取る人の心が生々しく、時にグロテスクなところは前作と同じ印象だったのですが…
    ひとつは他の超能力者が出現するなどして、小説自体が「俗物化したなぁ」と感じたこと、もうひとつは七瀬が人情味に溢れたキャラになっていたこと。これは同胞に出会ったため、七瀬の達観した冷たい心が溶解したとみるのが正しいとは思いますが、個人的には前作の七瀬の方がなんだか生き生きしていた印象が強く、だからこそ、本書の七瀬は与えられた役割をこなすお人形さんみたいに感じました。そしてこの印象は、続編の「エディプスの恋人」で確固たるものになってしまうことに…

    とはいえ、超能力を駆使して難題に立ち向かう展開は、緊迫感があり、興奮しながら読み進めることができました。最後が切ない形で終わるのもグッド。

  • あっという間に読んだ。
    七瀬と超能力を持たないものとの戦いに続いて行くのには驚いた。
    なんというか、展開がすごい。へってなる。

    機会ができたら他も読もう。

  • 初めて読んだのは30年以上前、でも色褪せない。
    超能力者たちの孤独感がリアルで切ない。筒井康隆自身が
    超能力者なのではないか、とすら思える。

  • 最後七瀬がどうなるのかとにかく分からなくて、駆けるように読んだ

全325件中 1 - 10件を表示

筒井康隆の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
筒井 康隆
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印

七瀬ふたたび (新潮文庫)に関連するまとめ

七瀬ふたたび (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

七瀬ふたたび (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

七瀬ふたたび (新潮文庫)の-

七瀬ふたたび (新潮文庫)の文庫

七瀬ふたたび (新潮文庫)のKindle版

ツイートする