富豪刑事 (新潮文庫)

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著者 : 筒井康隆
  • 新潮社 (1984年1月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101171166

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富豪刑事 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 筒井さんにしてはエロくない、人の心抉らない、「○○が××して△△△」なんて表記も使わない(笑)

    大富豪の一人息子の神戸大輔は刑事。
    事件が起きると大富豪らしいトンデモ解決法を提案してくる。
    最初呆れていた同僚も徐々に乗ってきて…
    小説家がちょっと推理小説書いてみる~というのはよくあるので、まあそんな位置にある作品か。
    小説としても実験的。
    場面転換を章変え段落変えなしに語る一作目(長回し映画を文章化するとこんな感じか!と思った)、
    登場人物がくるっと読者の方を向いて「読者のみなさま、必要な情報はすべて提示しました。犯人が分かりましたか」とか問いかける二作目、
    物事の同時進行性を試みた三作目、
    四作目は「最後だから畳む気のない風呂敷ちょっと広げてみました」って感じか。

    ドラマでは、主人公を男女変えて深田恭子さんがやって、 筒井康隆さんも出演されていましたね。
    トンデモっぷりはドラマの方が上だったかも(笑)

  • 大富豪の息子が刑事になったとしたら?
    いや、別に普通に「刑事」なんだろうなと思いますけど(笑)、筒井康隆にかかればお金を湯水の如く使いまくり難事件を解決する「富豪刑事」になってしまうわけです。(笑)過去に深キョンのドラマは数回観たことはあったのですが、なぜか突然小説の方を読みたくなり読了しました。(笑)
    短編4編「富豪刑事の囮」「密室の富豪刑事」「富豪刑事のスティング」「ホテルの富豪刑事」を収録。
    どの作品もウィットとユーモアに富み、また、既成の刑事ドラマや推理小説を小バカにしていると思いきや、むしろリスペクトの裏返し(たぶん!)のような物語仕立てで、まずは力まずに楽しむことができました。(笑)
    登場人物もなかなか良いです。特にキャラが立っているのは、父の喜久右衛門と署長ですね。(笑)あと、秘書の鈴江さんもとびきりの美人なのでOKです!(笑)
    かといって、本筋のミステリーの方が疎かになっているかというとそうでもなくて、犯人あぶり出しや密室、誘拐、森の中の木の葉というように、4編それぞれ違った犯罪とトリックに挑み、さらに文章技巧もそのストーリーに合わせた趣向になっていると思われ、短編としてそれなりに野心的な内容だったのではないかなと思います。そして、それに対抗するかのような富豪刑事の解決に至るまでのパターン化。今後、シリーズ物となっても良かったと思えるほど、練りに練られた物語構成だったといえるでしょう。
    中でも面白かったのは「密室の富豪刑事」かな。最後のオチはお約束なのですが、それでも面白かったです。(笑)この辺りもきっちりハズさずやってくれますね!

  • 個性的なキャラクターが多いのに割愛されてしまい、
    残念です(笑)
    いずれどこかの小説で出会えるのでしょうか??
    各話ごとに、実験的に話が進んででもちゃんと
    まとまっています。流れるような場面展開やディスカッションの場面は脱帽です!これでしっかり場面のイメージができるのだからすごいです。
    ドラマも見てみようかな。

  • 刑事が大金持ちということで、金に物を言わせて目撃者をでっち上げたり、裁判官を買収したりするような、もっといい加減な刑事を想像していたんですけど、奇想天外な捜査の手段に湯水のごとく大金を注ぎ込む、なんとも真っ当な(?)刑事物で面白かったです。某警察小説ガイドでかなり数の品評者から名前が挙がっていたのも納得。

  • 「ミステリー作家ではない私が推理小説を書くのは正直しんどかった」と語っていましたが、推理小説の押えるべきところは押えていましたし、別のジャンルの作家が手がけるとこういう風になるのかという感じで、逆に新鮮でした。内容自体は平凡ですが、大富豪の刑事というアンバランスなキャラクター設定も非常にユーモアがあり面白かったです。

  • 小説読んでて車酔いみたいになったのは初めてだ。ぐるぐる。

  • 筒井康隆の短編刑事小説。2005年に深田恭子主演でドラマ化されたが、原作は男性が主人公。大富豪の刑事が悪びれずに大金を使いまくって事件を解決する。父やヒロイン、同僚刑事たちの個性キャラが光る。おもしろい、おすすめ。

  • 事件の解決の仕方がまさに
    大富豪といった感じ。

    特に主人公のお父さんの
    キャラクターが素敵でした

  • 高校のころドラマやってるのは見てなかったけど知ってて、筒井康隆が原作だってのは最近知った。推理小説とかあんまり読まないけど、金持ちの刑事っていうのは面白そうで、どんななんだろうと気になっていた。実際読んでみると、意外とワンパターンじゃなく金と地位の使い方も色々で楽しかった。一方で、毎回主人公の父が感極まって発作を起こしたり、毎回事件が解決すると署長が現れたりといったお約束も楽しい。その辺はTV的だけど、いきなり場面が変わってるのとかもTV的だった。その他にもいろいろ実験的なこともやってて遊びすぎて読みにくかったりするところもあるんだけど、面白いからいいや。

    2つ目の「密室の富豪刑事」がいちばん好き。やることのスケールがとんでもないし、父親が読んだ連中のキャラも面白い。事件解決後のオチも良かった。

    刑事たちをしつこく俳優で例えられても全然分からないという。唯一分かったのはハンフリー・ボガート。


    筒井康隆はなぜかまだ唯野教授に続いて二冊目。面白いのになぜか読もうってならない。父はたくさん持ってそうだけど。まあ、また機会があれば。

  • 本文からあとがきまで含めて全て素晴らしい。

    ドラマがよかったので興味を持ったけど、原作は更に素晴らしかった!筒井康隆にしてはわりと上品にまとめた印象。4作品全て違う趣向のこらし方で、場面展開も非常に早くサクサク読めた。主人公と秘書の恋愛が回を追うごとに進展するのも楽しみ。

  • 途中まで読んだ後、かなり放置していたけど最近読了。ミステリープロットも、キャラ設定も、時折挟まれるメタ的な叙述もそこそこ面白い...ような気がしないでもない...。個人的にはもっと、(どっち方面でもいいけど)突きぬけてる方が好きかなあ。

  • 小学生のころにドラマでやっていて、おもしろいなーって思ったのがきっかけで読んでみた。

    原作では主人公は男のひとで、ドラマとは違うけど、また違ったおもしろさがあっていいなあって思った。
    あたしがドラマから入ったからかな?
    母は本から入ったからどうも女主人公のドラマにちょっと違和感あったみたいだけど…

    はじめて読んだ筒井さんの作品。
    読者に語りかけてきたりするのが独特でおもしろいよね(^^)
    ちなみに2番目に読んだのは時をかける少女。
    次はパプリカ読んでみたいな。

  • 超お金持ちの警察官がお金を使いまくって悪い奴らを逮捕します。
    独特の文章が小気味よくて、とても好き。
    お金の使い方も半端なくて、気持ちがいい。
    主人公のお父さんも愛すべき存在で、もう一回読んでもいいと思う作品。

  • T.V.dramaで先に作品を楽しみました。
    大助(原著)も美和子(drama)が主人公の違いがありますが、各々で面白さを感じられます!
    又大助と猿渡は親友同士と、同僚の刑事との接し方も若干違いがあります。
    大助と鈴江の今後等々の続編があれば読みたいのですが…。
    dramaも再放送された事だし、続編を是非書いて欲しいと願っています。
    一冊だけでこれだけの内容は余りにも勿体無いと読了後に感じました。

    大助と美和子の対比
    「あのう。一つ提案があるのですが…。」(大助)
    「あのう…ちょっと宜しいでしょうか。」(美和子)
    ・言動が天然(大助)
    ・性格が天然(美和子)
    ・自分の年収が低給料と嘆き、神戸家資産の差は慣れる事はないと嘆く(大助)
    ・年収と神戸家資産と比較する発想が無い(美和子)

  • 電車の中でニヤニヤしながら読みましたと、
    レビューで書かれておられた方同様、
    言い回し(書き回し?)が子洒落て面白い部分が
    ちらちら出で来るのが、
    本筋を邪魔するくらい面白かったです(笑)
    今更ながらなんですが、
    テレビドラマ版しか知らなかったので、
    主人公がぼんぼん好青年て所から意外でした。
    設定が面白いので、これでまだまだ色々書けそうだろうに
    この薄い一冊っきりって云う所も流石だなあと。

  • 2017.1.12(木)¥150+税。
    2017.2.25(土)。

  • タイトルからはかなり荒唐無稽な、金にものいわすような刑事が登場するのかと想像していたが、以外とまともな構成であった。脇役のキャラが濃いだけに、もったいない使い方のように思われた。

  • ドラマの方が主人公の金銭感覚がずれていて笑えた。

  • 刑事たちの会話が優しい口調で、読んでいてほっこりとなる。

  • ありえない設定が痛快に書かれている。

  •  今回の文庫は面白くないなあ…と思いながら通勤電車の車内で読んでいると、思わぬところでにやけてしまっている自分に気づき、そのことにまたニヤニヤしてしまいます。まさに電車内の変なおじさん状態です。
    大金持ちの刑事さんという設定も変な感じで、「変だ…変だ……」というあっという間に話が進みます。でもって最後はお決まりの「太陽にほえろ」張りの、署長が出てきて「おめでとさん。おめでとさん」できっちり締まります。
    さすが筒井さん!今回は☆4つ!

  • 「富豪刑事」は深田恭子主演でドラマ化もされた小説だ。ドラマでは主人公は大富豪の孫で女性の設定だったが、原作は大富豪の息子、神戸大助。読めば読むほど要潤に見えてくる。それで第2話の密室の富豪刑事でドラマ化前提でキャスティングしてみたらこうなった。
     
    神戸大助・・・要潤
    鶴岡・・・渡辺いっけい
    猿渡・・・吹越満
    狐塚・・・高橋克実
    布引・・・田口浩正
    鎌倉警部・・・小林稔侍
    菊田・・・西田敏行
    浮田・・・伊藤四郎
    鈴江・・・深田恭子
    神戸喜久右衛門・・・大滝秀治
     
    実際のドラマのリスペクトなら深キョンは外せない。猿渡と布引を「9係」から拝借したが別に意図はなく印象に残っているドラマだったんだろうと自答する。猿渡の次点にあえて最近性格俳優もできることを見せ始めた北村一輝を検討。要潤を喰ってしまう可能性もなくもないが・・・。最後まで悩んだのは喜久右衛門だ。このキャラクター表現は2次元的過ぎる。
     
    まあそんな妄想をいだいてみただけである。

  • いいねぇ。
    たま〜にこっちを向く瞬間がよかったよ。

  • これまた40年近く前の作品。今更感満載だが未読だったので読んでみた。
    2005年に深田恭子主演でドラマ化されたという話も知っているがドラマ自体は見たことはなく、まっさらな状態で読んだ。

    ちゃんとミステリしていて面白かったが、何かしら物足りなさを感じた。
    あの筒井先生ならこの設定でもっと破天荒なものを・・・と無意識のうちに期待していたのかもしれない。

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