- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101171166
感想・レビュー・書評
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おびのりさんにお薦めをお願いしてもらった筒井康隆作品です。ありがとうございます!
紹介していただいたのはずいぶん前で、ずいぶん前に購入していたので、積読本に埋もれて探せなくて読むのが遅くなりました。最近、積読本をちょっとだけ片づけたのです。
キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくゆらせた”富豪刑事”こと神戸大助が迷宮入り寸前の五億円強奪事件を、密室殺人事件を、誘拐事件を…次々と解決してゆく。金を湯水のように使って。靴底をすり減らして聞き込みに歩く”刑事もの”の常識を逆転し、この世で万能の金の魔力を巧みに使ったさまざまなトリックを構成。SFの鬼才がまったく新しいミステリーに挑戦した傑作ー文庫うらすじより。
主人公の刑事神戸大助はホテルオーナーの父である神戸喜久右衛門の財産を使って、難事件をお金をトリックに使って、じゃんじゃん解決していくという一風変わったミステリーですが小粋でとても面白いです。
時々、演劇を思わせるような演出場面があったり、ミステリーなのに笑いを誘うという筒井康隆氏の本領発揮のミステリーではないでしょうか。
特に最終話「ホテルの富豪刑事」は笑える展開が続きました。
文庫発行が昭和59年になっていますが、古臭さは全くありませんでした。
深田恭子主演でドラマ化というのも納得でした。 -
大富豪の父を持つ刑事・神戸大助が、湯水のようにお金を使って事件を解決する推理小説仕立てのエンターテーメント。トリックだって金で解決する振り切ったミステリー。
父親は、過去悪徳を重ね富を得た事を後悔していて、息子が正義の為に、資金を使う事に、大喜び。全面協力体制。刑事・大助のキャラも良いの。温厚でいたって健全。愛車がキャデラックで、多少高級スーツを着用するけど。金銭感覚が幅広いというだけ。
好みは、“密室の殺人事件”のような、赤字会社作るためにエキスパート集めてダンピングしまくるも、結局黒字化してしまい、父が憤怒するパターン。ドラマ化では、このパターンを多用してたと思う。
原作は4編それぞれお金の使い方を変えて苦心されている。
時代設定を変えれば、永遠にエンターテーメント。-
土瓶さん、こんにちはー。
今日ね、エンブリヲ綺譚読了するよ!
で、なぜ、え?
知らなかったのかしら?
昨日別の方が、時をかける少女にコメン...土瓶さん、こんにちはー。
今日ね、エンブリヲ綺譚読了するよ!
で、なぜ、え?
知らなかったのかしら?
昨日別の方が、時をかける少女にコメントくださって、細田監督の原作って思っていたとか。
もはや、筒井康隆は時代小説なのか?2022/07/03 -
うん。最近の新鋭作家さんかと思ってた。
テレビでコマーシャルしかみたことなかったけど。
テレビでやってたよね?
「時をかける~」...うん。最近の新鋭作家さんかと思ってた。
テレビでコマーシャルしかみたことなかったけど。
テレビでやってたよね?
「時をかける~」はもちろん知ってた。
どっちかというと原田知世さん世代ですから^^
と~き~を~駆ける少女~♪2022/07/03 -
新しいアニメやってたらしい。
知らなかったです。
深田恭子さんの、富豪刑事は、見ましたね。
宝くじ高額当選する為に、発行宝くじ全部購入っての...新しいアニメやってたらしい。
知らなかったです。
深田恭子さんの、富豪刑事は、見ましたね。
宝くじ高額当選する為に、発行宝くじ全部購入ってのが面白かった。
原田知世さんがラストに大人になって、待っていることも忘れて、待ってるってシーンが好きだったです。2022/07/03
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お金を湯水のように使って事件を解決する短編集。
ミステリというよりかは、エンタメ&コメディな作品。
筒井康隆らしいギャグやメタが大量に含まれていて、面白かった。 -
さすが「SF御三家」の一人!
ミステリー作家ではない事を逆手に取った書き方!面白い!
別に映像化などは、意識してないかもしれんけど、これが映像化された時、どうなるか思い浮かべてしまう。
(実際に、テレビでは、深キョン主演で映像化。アニメにもなった)
富豪刑事…金に物を言わせて解決するとか笑けるけど、誰も困らんのならアリやと思うわ。
もっと大きな事件にお金使う方が良いのかもしれんけど、こういう普通の事件に使うからこそ面白いんやろな。
各話とも、吉本新喜劇のように同じ流れで始まる。で、富豪刑事がお金を…
まっ!弱い人の為にドンドンお金使ってな! -
大富豪の息子が刑事になったとしたら?
いや、別に普通に「刑事」なんだろうなと思いますけど(笑)、筒井康隆にかかればお金を湯水の如く使いまくり難事件を解決する「富豪刑事」になってしまうわけです。(笑)過去に深キョンのドラマは数回観たことはあったのですが、なぜか突然小説の方を読みたくなり読了しました。(笑)
短編4編「富豪刑事の囮」「密室の富豪刑事」「富豪刑事のスティング」「ホテルの富豪刑事」を収録。
どの作品もウィットとユーモアに富み、また、既成の刑事ドラマや推理小説を小バカにしていると思いきや、むしろリスペクトの裏返し(たぶん!)のような物語仕立てで、まずは力まずに楽しむことができました。(笑)
登場人物もなかなか良いです。特にキャラが立っているのは、父の喜久右衛門と署長ですね。(笑)あと、秘書の鈴江さんもとびきりの美人なのでOKです!(笑)
かといって、本筋のミステリーの方が疎かになっているかというとそうでもなくて、犯人あぶり出しや密室、誘拐、森の中の木の葉というように、4編それぞれ違った犯罪とトリックに挑み、さらに文章技巧もそのストーリーに合わせた趣向になっていると思われ、短編としてそれなりに野心的な内容だったのではないかなと思います。そして、それに対抗するかのような富豪刑事の解決に至るまでのパターン化。今後、シリーズ物となっても良かったと思えるほど、練りに練られた物語構成だったといえるでしょう。
中でも面白かったのは「密室の富豪刑事」かな。最後のオチはお約束なのですが、それでも面白かったです。(笑)この辺りもきっちりハズさずやってくれますね!-
佐藤史緒さん、こんにちわ。
コメントいただきありがとうございます!
可笑しく楽しいミステリー仕立てで本当に面白かったですね!
ほう...佐藤史緒さん、こんにちわ。
コメントいただきありがとうございます!
可笑しく楽しいミステリー仕立てで本当に面白かったですね!
ほう、山下真司がそのようなネタをやっていましたか!(笑)あれでしょ、「♪ フッ、フッ、フッ、フッ、フー、アー、アー」「♪ You need a hero!」(麻倉未稀) (^o^)2014/01/16 -
2014/01/17
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2014/01/17
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面白いストーリーなのだけど、なんというか…私には合わなかった。
お金持ちが鼻につくような大助ではないし時折クスッと笑ってしまうんだけど…
ドラマ化アニメ化されてるそうなので私がただの天の邪鬼なのでしょう。 -
筒井さんにしてはエロくない、人の心抉らない、「○○が××して△△△」なんて表記も使わない(笑)
大富豪の一人息子の神戸大輔は刑事。
事件が起きると大富豪らしいトンデモ解決法を提案してくる。
最初呆れていた同僚も徐々に乗ってきて…
小説家がちょっと推理小説書いてみる~というのはよくあるので、まあそんな位置にある作品か。
小説としても実験的。
場面転換を章変え段落変えなしに語る一作目(長回し映画を文章化するとこんな感じか!と思った)、
登場人物がくるっと読者の方を向いて「読者のみなさま、必要な情報はすべて提示しました。犯人が分かりましたか」とか問いかける二作目、
物事の同時進行性を試みた三作目、
四作目は「最後だから畳む気のない風呂敷ちょっと広げてみました」って感じか。
ドラマでは、主人公を男女変えて深田恭子さんがやって、 筒井康隆さんも出演されていましたね。
トンデモっぷりはドラマの方が上だったかも(笑) -
もしも大富豪の刑事がいたら...
そんな考えから書かれた物語。
コメディタッチで気軽でしたが、
面白かったです。
この小説のどこが面白かったか
事細かに説明出来れば良いのだけれど、
時間が無いので割愛する。笑
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アニメの富豪刑事が3周してしまうほどとても面白く、原作も気になったので購入。
アニメと原作では神戸大助自身、登場人物、設定など全く違ったので最初は戸惑ってしまい、少し読んだだけで放置しちゃったけど、改めてちゃんと読んだら「なんでこの面白さに気づけないまま読むのを諦めてしまったのだろう?」と思うほど楽しく読めた作品。
78年に発行されたものだからかなり前の作品だけど若者の私でもするすると読めた。あっという間に読み終わっちゃったから寂しい気持ちになったけど、またクスッと笑いたい時に読もうと思う。
ちょっと、昭和チックですが、楽しい小説ですよね。テレビドラマの方が、お金を使いまくるシーンが多くて、そちらも楽しか...
ちょっと、昭和チックですが、楽しい小説ですよね。テレビドラマの方が、お金を使いまくるシーンが多くて、そちらも楽しかったです。
皆さん、着実に短歌を読み進められている様子ですね。なかなか詠むというところまでは、いけないかと思いますが、好きな作家の短歌集などから始めたいと思います。
私には、筒井さんの小説の中でたぶん一番読みやすい作品だったかと思います。お薦めありがとうございます。楽...
私には、筒井さんの小説の中でたぶん一番読みやすい作品だったかと思います。お薦めありがとうございます。楽しめました。
短歌は私も、好きな歌集から始まりましたが、その時は全く詠むことは考えていませんでした。今は短歌の入門書を読み、詠みたくなってきました。
作家は笹井宏之さん、杉崎恒夫さん、雪舟えまさん、などから始め、ブクログ以前に穂村弘さんを読みました。