12人の浮かれる男 新潮文庫

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著者 : 筒井康隆
  • 新潮社 (1985年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101171180

12人の浮かれる男 新潮文庫の感想・レビュー・書評

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  • 戯曲集。表題作は不謹慎パロディ。社会風刺も交えていてなかなか面白い。『スタア』のはちゃめちゃっぷりが素晴らしい。徹底したスラップスティックで、ここまでのは筒井作品の中でも珍しいんじゃないか。他に三編収録。いずれも小説形式で読んだことがある分。

  • 今回は戯曲全5編。

    『スタア』
    新婚スターの新居パーティーに、それぞれ夫婦の昔の男または女がやってきたり、変な学者、果ては白熊までやってきて、そこで繰り広げられる殺人劇。
    グロ注意!!食欲がなくなるかもね。笑

    『改札口』
    無賃乗車をしようとしたら、駅員に見つかってしまった!お金払えばいいんでしょ、と思ったら大間違い!!
    だんだん駅員の態度はエスカレートして暴行を加えるわ金を巻き上げるわ、最終的にはこんなグロいことも?!
    さぁ、まともな世界と思いきや気づいたら狂気の世界。あの鍋はグロいよー。


    今回一番面白かったのは表題作!!日本に陪審員制度が復活し、最初の陪審員たちが取る行動は??
    『裁判官の言うとおりに無罪にしちゃつまらないでしょ、ここは有罪にしたらマスコミが喜ぶから有罪にしちゃおうぜ!!』
    『けしからん!!陪審員を何と心得る?!証拠がなければ無罪だろう。』
    『何でもいいから早くしろよ、これからデートなんだけど。もう有罪有罪』
    『おいお前医者だと?傾聴させたいから職業を言うんだな??!』
    果ては被告の無罪をチラつかせて被告の奥さんを襲う者あり。討議に際して保険を勧誘したり…???カオス以外の何ものでもない!!!!


    さてこれが書かれたのはなんと1975年!!裁判員制度の『さ』の字もなかった頃である。…にも関わらず、ここに書かれているのは裁判員制度実施にあたり危惧されていることばかり。面白半分になるのでは?とか、真面目な人は煙たがられる?とか…。


    差別用語がボンボン出てくる上にそれをネタにしている。作者も作者だが、そういうことが当たり前に行われる時代だったのかな?30年前の日本を知る上でも興味深いかも。差別用語を使わないようにしている今って、いい時代だよ…

    グロも差別用語もひどいから、不快になる人も少なからずいるだろうな。読むときにはそれを覚悟の上で!

  • 「12人の浮かれる男」「情報」「改札口」「将軍が目醒めた時」「スタア」

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