旅のラゴス (新潮文庫)

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著者 : 筒井康隆
  • 新潮社 (1994年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101171319

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旅のラゴス (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 人生とは旅であることを教えてくれる作品。学び続け、成長し続け、苦境にあってもくじけず、歩き続けることは尊い。

  • スカシウマやミドリウシといったネーミングが好き。終盤でだれたけど面白かった。

  •  こことは少し違った世界の旅。

    だれかに導かれるように、
    何かに引き寄せられるように、

    ラゴスは旅をする。


    その旅の折々に出会う人や街、動物たち。
    そして、人々の持つ少し変わった力。

    それらは、この世界と似ているようで違う。
    でも、どこかで繋がっている感覚がある。

    絶対的な何かがあるわけではないのだけれど、
    読む者を引き込んでいくその魅力は、さすが筒井さんだと思った。


    僕は旅人ではないし、学者でもない。
    だから、ラゴスの旅の原動力はわからない。
    それでも、何かに引っ張られるように生きていくその姿は、どこか惹きつけられる。

  • 初の筒井康隆作品。もっとクセがあるのかと思ったら正統派のSFファンタジーだった。度肝をぬかれるようなことはないが、コンパクトにまとまったストーリーにSFファンが好みそうなアイデアがちりばめられており、読後の満足感は高い。ほかの作品も読んでみたい。

  • 思慮深く、冷静なラゴスの視点から描かれるこの物語は、余計な部分がなくすらすらと読める。
    ラゴスはモテるが、それも納得の人物像。
    壁にめり込んだ男の話が印象に残る。
    王様となり、しかしそれでも旅を続ける。最後まで旅がついて周り、余韻のある終わり方。
    普段本を読まない人にも読んでほしい。

  • 構築されている世界が独特で面白かったです。

  • 最初、登場人物が超能力とか使ってて、SFというかファンタジーみたいなそういう話なのかと思って、筒井さんにしては意外だなぁとか思ってました。
    でも王国の話辺りからもっと壮大な話に見事に転換していって、なにこれ創世記なの? とか思って驚きました。
    カカラニのスカシウマ、かわいかったなぁ。

  • 2017年4月12日読了。
    2017年35冊目。

  • 図書館で。筒井さんの本読むの久しぶり。

    どこか突き放したように物事が語られるのでラゴスが旅する地域のあり方や出会った人の事が客観的に判断できるので読みやすかったです。変に主人公が感情的だと読んでいて疲れるんですがそういうこともなく時には笑い、時には考えさせられながら読み終えました。それにしてもラゴスはモテるな(笑)

    とりあえず壁にめり込んだ男の話は笑わせてもらいました。笑っちゃいけないのかもしれないけど。
    最後のデーデとの再会に向けて旅立つ辺りが沁みますね。会えるといいなと思うけれどもそこまで書かない辺りの余韻がすごいなぁと思いました。

  • 何か,ロングセラーらしいですね.確かに日本ではあまりないタイプの小説かもしれない.ファンタジー小説で連作形式.旅人ラゴスの青年期から老年期までを描く.ラゴスの発明(厳密な意味での発明ではないが)によって,世界中の幾つもの箇所で貧富の差が拡大していくのは皮肉である.

  • 評価は4。(図書館)

    内容(BOOKデーターベース)
    北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。

    ファンタジーかな?
    いつも真剣でいつも真っ直ぐなラゴスの生涯を描いた作品。
    常に頑張り、そして何ごとにも執着しないラゴス人生は見習わないと・・・と思えた。淡々と進む人生の時間の最後は結ばれなかった淡い初恋・・・

  • こんな素晴らしい物語が、自分が生まれるよりも前の作品とは…。
    小さい頃から転勤族である親の都合で引っ越しが多く、就職してからも他の人より異動が多いと感じる自分とラゴスが重なりました。
    前向きに生きることの大切さ、パワーを感じました。

  • 文明が滅び原始へ戻った世界を北へ南へ旅するラゴス。二度も奴隷に売られたり、王国の王になったり、消え去った人類の叡智を知るため15年読書し続けたり、と、紆余曲折と波乱の旅の過程は彼の生の軌跡そのもの。人生は旅というけれど、死が定まった有限の存在である人間は、どこへ行こうとその過程は目的もなく完結することのない旅路。自分にラゴスのような冒険は無理だと思う一方で、彼のようにどこか遠くへ、と思わずにはいられない。ロマンを刺激された小説だった。

  • 産業も何もない町がコーヒーの栽培の成功ひとつで国に発展し、そこから貧富の差が生じ、外敵が訪れ戦う必要が生じてくるところが印象深い。何もなければ平和であったのに。人はどこに進んでいくのだろう。

  • とても良かったです。読み手の想像力の豊かさによって物語の世界が広がる。言葉の使い方がうまく、描写の素っ気なさが読み手を一気に想像の世界に引っ張り込む。10代の時、筒井氏のショートショートを読んでから違和感を感じ避けていただけに嬉しい発見ができました。嬉しい敗北感なので今度は追っかけて読んでみたくなりました。

  • 面白かった。まず文章に無駄な描写がなくて読みやすく情景がイメージしやすかった。飽きずに最後まで一気に読めた。波乱万丈な旅をする主人公の冷静で忍耐強く知的な所に好感が持てた。あとがきの未来から過去に来たのと事実上同じ設定というのは納得。大人の少年マンガ。

    「人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。」

  • 見聞。自らの五感で世界を知ること。自らの足で動き続けること。書物から知識、糧を得ること。多くの人と出会い自分を知っていくこと。旅は人間の醍醐味だ。

  • まあ、気楽に楽しく読めた。
    そこまで評価が高いのがよく分からんけど。

  • 読書を通し知識をつけていく上で、ラゴスの本の読み方を参考にしたいと思った。

  • パプリカに続いて筒井さんの作品2作目。
     池袋の天狼院書店で購入し、少し読み進められた。

    絵本的な世界観かと思ったけどSFに分類されるらしい。SFにありがちな凝った設定はあるものの、読みやすい。短編ごとの繋がりで一話一話区切られていて、その話ごとのテーマも汲み取りやすくなっていながら、根幹にラゴスの旅という太い筋が通っている。旅というのは奇妙な価値観や異世界へ飛び込むことが必須なので、ラゴスと同じ目線で楽しむことができる。

    冷静な彼の知見は、まるで現代人がトリップしたように錯覚させるから、同調しやすくしてくれる。旅の中、失敗や恐怖を味わいながら、それでも強かに目的の地である南を目指す。
     それにしてもモテすぎじゃないですかラゴスさん。頭も良くて機転が利いて現地妻ごろごろいるってどんなラノベだよってつっこみながら、それなりに堅い文章なのでさくさくと読める。星新一さんみたいなほんの少しの奇妙さをアクセントに、読者は彼の旅と人生を見守ることが出来るだろう。

     ちょっとした現実逃避にお勧めできる。これに絵でもつけたら絵本にもできそうなファンタジックな設定は、少しの毒々しさをもちながら(転移に失敗すると爆発するとかいうリスク)、堅苦しくなりすぎずかといって軽くなりすぎない、心地好い読書体験を与えてくれた。
     

  • お勧めの本ということで読んだが、これは非常に面白い。
    SFになるのだろうが、物語は主人公ラゴスの旅する世界観を、読者が知っている程で次から次へと展開していく。
    しかし、だからと言って読者が置いてけぼりになることはなく、むしろテンポの良い進み具合に気持ち良さを覚えたほどだ。
    最後の展開が名残り惜しさを感じさせる。

  • 初めての筒井康隆。旅小説の中にSF要素が散りばめてある。読みやすい。

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