最後の喫煙者 自選ドタバタ傑作集1 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.48
  • (98)
  • (202)
  • (325)
  • (41)
  • (16)
本棚登録 : 2279
感想 : 190
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101171432

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  ドタバタパニック短編集。狂っているし不条理だし何もかも終わっているのに、読む手を止められないのが筒井さんの作品の中毒性。どのお話も筒井さんの果てしない想像力から生まれたとんでもないフィクションであるのに、妙なリアリティーを感じ、現実とのリンクに気付かされることがあるのも、また病み付きになる原因だと思う。なんせ面白かったけれど、これからもこれを笑っていられる世の中であってほしいなぁ。

  • 筒井康隆、なんとなく避けていたんだけど短編集を古本屋で見つけて購入。個人的読後の感想としては、世界観が独特でシュールで、読みやすかった。ヤマザキが好き。

  • とにかく、この方はアイデアの宝庫ですね。
    読者を惹きつける力が凄い。
    通勤中に読んでいましたが、途中でやめられなくなるので、短編を一つ読み終わって、次の短編が読み終わりそうになかったら、そこでやめてました。朝からズドーンとなる話もありましたが(笑)、目が覚めて良かったかも?
    個人的には、表題の「最後の喫煙者」が好きです。私はタバコは嫌いですが、主人公が気の毒になっていきました…


  • 最後の喫煙者
    喪失の日
    万延元年のラグビー

  • 喫煙者としては、切ない作品。

  • 星新一の短編に比べ、よりブラックではちゃめちゃすぎたw
    急流、平行世界、最後の喫煙者が好み!時間の流れが徐々に速くなるとか、喫煙者を撲滅しようとかそんな発想も面白いが、オチもしっかりしているものが多く読み応えがある。この人は先見の明というか、他人に見えていないものが見えているんだろうなって思う。(喫煙者で溢れかえっている時代にこんな話普通は思いつかないのでは?)
    まー想像力があるってことなんかなぁ…

  • 今読むとちょっと笑えなくなりつつある「最後の喫煙者」。そんな私は愛煙家。

  • この毒が、けっこう癖になる。
    人間の滑稽さというのかな。
    リアルとユーモア、これだよ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    ドタバタとは手足がケイレンし、血液が逆流し、脳が耳からこぼれるほど笑ってしまう芸術表現のことである。健康ファシズムが暴走し、喫煙者が国家的弾圧を受けるようになっても、おれは喫い続ける。地上最後のスモーカーとなった小説家の闘い「最後の喫煙者」。究極のエロ・グロ・ナンセンスが炸裂するスプラッター・コメディ「問題外科」。ツツイ中毒必至の自選爆笑傑作集第一弾。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ブラックブラックユーモアですね。

    私実はあまり筒井作品読んだことないのです。
    日本以外全部沈没は読みました。
    これは最高に面白くて、何か読みたいなぁと思っていた
    のです^^

    で、この本を見つけた時に、「自選傑作集」とあるからには!と期待大で。

    結論から言うと、やっぱりおもしろかった!!
    こう言うのが読みたいと思っていた通りのブラックユーモア。

    短編集ですが星新一さんのショートショートより、ずっとブラックでちょっと気持ち悪いです(笑

    ぐろいのが苦手な人は読まない方が...
    いや私も得意じゃないですけど(。・x・)ゝ

    問題外科とかすごいよ。
    看護婦さんがかわいそう過ぎますがw

    タイトルにもなっている「最後の喫煙者」がやっぱりいちばんおもしろかったかも。
    これは比較的前の作品なんですよね?
    でもまるで現在を予見しているような...
    差別される喫煙者は、いずれ絶滅危惧種になってしまうのでしょうか。

    そうなると私個人は過去に吸っていた現禁煙者なんですけど、むしろ自分堕落したか!?とか思ったり(笑

    いやいや、本当にありそうな未来で、怖い怖い...

  • まさにエロ・グロ・ナンセンスという筒井氏の得意分野。
    どぎついので苦手な人は苦手かと思われます。
    お話作りに自分で規制ラインを引くことは無いのだなあと思うような、型の無さ。表現はフリーダムですが文体は計算されてます。たぶん。

著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

筒井康隆の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
筒井康隆
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×