吉原御免状 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.93
  • (157)
  • (143)
  • (163)
  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 1182
感想 : 131
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101174112

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2017.1.15 日経新聞「文化」中畑貴志
    「正月用、書籍選び」

  • 再読・続編行かねば。

  • 他の彼の作品と比較して、性的虐待の描写が生々しくて、若干不愉快をもよおす。

    生まれに謎を抱えた剣豪が一人、師匠である宮本武蔵の25歳まで山を出るなと言う遺言を守り、今日山から下りてきた。向かう処は吉原。

    ここで、花魁、吉原の店主などとの交際、そして狙い迫ってくる柳生家との対立を通して、彼の成長を描く。

    吉原は実は。。。という仮定で描いているが、女性としてもやっとくる。吉原は誰にとっても、地獄でしょう。

    流れ者をすばらしく書いたりする傾向が彼にはあるので、人によって好き嫌いは分かれると思う。ただ、出生の謎が明るみに出てくるまでのドキドキ感はある。

  • まさに書名の通り、吉原に対して、
    神君家康が残した御免状をめぐる物語。

    設定は斬新だし、吉原の仕組みや歴史を学ぶ、
    ある種の歴史書にもなっていると思う。

    これがデビュー作とのことだけれども、
    主人公・松永誠一郎はともかくとして、
    登場する男たちはみんな格好いい。

  • ★★★☆☆

  • さすが隆慶一郎の作品は面白い。
    宮本武蔵に育てられた青年剣士・松永誠一郎は、師の遺言に従い江戸・吉原に赴く。
    吉原では裏柳生の忍びの群れが跳梁し吉原成立の鍵である「神君御免状」を狙う。

    吉原成立の謎とは何か?
    吉原に住まう人々とは何者なのか?
    松永誠一郎に課せられる使命とは何か?

    隆慶一郎のデビュー作‼

  • 古本で購入。

    師の宮本武蔵の遺言に従い江戸の色里、吉原に赴いた松永誠一郎。
    彼を襲う裏柳生の忍、「自治都市」吉原の本当の姿、そして神君御免状。

    ただただ一言、傑作。
    謎が謎を呼ぶ物語の巧妙なつくりと、それが徐々に解き明かされていく過程が、すごく心地いい。

    「道々の輩」などと呼ばれた傀儡子ら中世以来の遊行者たちがつくりあげた、無縁・公界としての都市、吉原がまた魅力的。
    沖浦和光が「豊饒な闇」と表現した彼ら被差別民の世界が活写されていて、「やるなぁ」と感心してしまう。

    一気読み推奨。オススメ。

  • 2005.10.27〜11.5 読了

  • 職場Tさんおススメ

  • 登場人物が一気に出るので、最初は混乱したけど、やはり隆慶一郎氏の小説はすっきりするね。

全131件中 21 - 30件を表示

隆慶一郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×