- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101174129
感想・レビュー・書評
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主人公と同じリズムで、ザックザクと文章が進む。
時代劇のドラマみたいにカッキンカッキンという戦闘シーンはない。
真剣勝負はいつも一瞬、ぶった斬るか、ぶった斬られるか。
それを見逃したら、手遅れだ。
手を下す瞬間というものがあって、そこに命を賭けるという生き様。
残酷でエロチックで、真剣な爽快感がいい。詳細をみるコメント1件をすべて表示 -
めずらしく伝奇要素が低く、プロットは藤沢周平みたいだ。しかし弟子が師匠の剣を折るという設定はサスペンスフルで秀逸。死者を追う旅を通じて、清麿という師匠の姿を浮かび上がらせる手法は見事である。
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師匠かっこいいなあ。
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隆慶にしては内容がやや淡白だが、相変わらず登場人物がいかしてるので楽しめる。山人の暮らしぶりを、もうちょい掘り下げてほしかったな。
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プロットはとても興味惹かれる小説だが主人公に魅力がない。ガサツで若すぎるためか人生に対する哀しみが描かれていない。あと10年後の主人公にしたら魅力が出たかもしれない。
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ロードムービーテイストの時代劇エンタテイメント。
超人的に強い主人公は、隆ワールドではお約束だね。そこに違和感を感じさえしなければ、十二分に楽しめる。
また、女の強さとサガとを魅力的に描くのも、隆作品の見ドコロの一つなのかも知れない。
★3つ、7ポイント。
2017.03.24.図。 -
隆慶一郎氏の作品の中では、軽い感じでまあまあかな。
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凄い時代小説。恐るべし隆慶一郎。
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久々の再読。やはり隆慶一郎は面白い。
実在した名刀匠山浦環源清麿の弟子で、試し斬り剣術の達人という設定。
刀鍛冶の思いも描かれていて、隆さんの描写する漢は素晴らしい。 -
刀鍛冶の弟子鬼麿が、師匠の駄作を遺言により折り捨てる旅に出る。 鬼麿は刀鍛冶だけれど剣客。追っ手・敵を次々に切っていくさまは、痛快。 テレビの時代劇を見ているような気がした。