かくれさと苦界行 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101174136

感想・レビュー・書評

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  • 剣のバトルがぎっしりと詰まっている。「吉原御免帳」の続編です。
    前作よりもいっそう面白く読めた。
    ただ、古い本なので、びっしり文字が詰め込んであって読みづらい。今の時代小説のほうが、適度に改行してあるので読みやすいです。が、それを差し引いても面白いなーと思える1冊。
    あまり歴史の蘊蓄がくどくないのも良かった。

  • 徳川家康より与えられた「神君御免状」をめぐる裏柳生との争いに勝ち、松永誠一郎は色里・吉原の惣名主となった。
    だが、一度は敗れながら、なお執拗に御免状を狙う裏柳生の総帥・柳生義仙の邪剣が再び誠一郎に迫る。加えて吉原を潰すべく岡場所が各地に乱立し、さらに柳生の守護神・荒木又右衛門も江戸に現れた。
    ついに吉原と裏柳生前面対決の時が-。


    裏柳生と表柳生。柳生一門が抱える複雑な事情や、幕府閣僚のしつこい執念。
    そこに否応なく巻き込まれていく吉原と松永誠一郎。
    松永誠一郎の生き様や吉原の面々の優しさを、とても温かく感じます。
    出会い方が違えば、いい友となりえたかもしれない運命の皮肉さや、宿敵であるからこそ一番の理解者たりえる事情。
    生き方を考えさせられる一冊でした。

  • とっても面白く読み進められた。

    吉原って・・・
    傀儡族って・・・
    政治って・・・

    エンタテイメントの中にも、色々と考えさせられてしまった。

    ★4つ、8ポイント。
    2016.07.26.図。


    ※主人公もさることながら、超人的に強い老人達の生き様が格好良し。

    ※身も蓋も無くなる話だけれど……読中、何度、「ええい、もういっそのこと、老中を暗殺してしまえいっ!アンタらなら楽に出来るっしょ?」と心中で呟いたことか(笑)。

  • 吉原御免状の続編。
    敵味方含めて魅力的な登場人物が多い。

    続きが読みたかった・・・

  • 2005.11.6〜17 読了

  • 正直に答える事が誠実ではない。
    ただ相手に丸投げして、自分が楽になるだけ。

  • 『吉原御免状』の続き。
    やっぱりシリーズものというものは一番最初が良いものが多い。
    この作品もご他聞にもれず、最初のほうが良かった。
    作品としては、やっぱり良いものなんだけど、ドラゴンボール化してる。
    作者のキャラに対する思い入れが強いのがよくわかる。
    その思い入れの強さに共感できれば、面白いのだけれど。
    僕の思い入れとは違うので、☆4つ。

  • ものすごく静か、そして根深い恨み。
    私は前作を読んでいなくてこの作品が初。
    だけれどもそれなりに楽しむことができました。

    誠一郎対義仙。
    てっきり決着がついてしまうのか?
    と思ったら、そうではなかったようです。

    そしてさらに続編が2つ続くみたいでしたが
    それは著者の死によって
    かなわぬこととなってしまいました。

    おそらくある人物に関してはきっと
    今後の主人公になる人だったのでしょうね。
    その特性からしても。

    続き、読みたかったです。

  • 吉原御免状の続編。裏柳生との死闘など読み応え充分。この作品は四部作の予定であったとのこと。隆氏の急逝で完結できなかった事が非常に残念でならない。

  • 「吉原〜」に比べると、ケレン味はうすいが、十分おもしろい。

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