- Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101174174
感想・レビュー・書評
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いいなぁ
この爽快感
いいなぁ
この説得力
いいなぁ
この生き様
網野善彦さんを読み終えると
隆慶一郎さんを手にしたくなる
隆慶一郎さんを読み終えると
網野善彦さんを手にしたくなる
座右の書棚には
このお二人の文庫本たちが
並んで いつでも出番を
待ってくれています
ちなみに
そのすぐ横には
沖浦和光さんと
塩見鮮一郎さんが
並んでいます詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上・中・下巻読了。
覚えきれないほど大勢の登場人物に膨大な量のエピソードや事件。ものすごく読み応えがありました。時間をおいて読んでもたちまちその世界観に引き込まれました。人物が魅力的。甲斐の六郎の凄味(こんな言葉では薄っぺらすぎますが)。影武者二郎三郎の生き様。秀忠の悪役ぶりさえ徹底していてある意味あっぱれでした。あの時代を、徳川家康という人物を、別な視点で見ることが出来ました。
美しい終わり方。
桜の花びらの舞い散る中での酒宴が目に浮かぶよう…。今年の桜はこの本のラストに思いを馳せることになりそうです。
おすすめしてくださった方に感謝です。そうでなければ出会えなかった本でした。 -
読み切った!
うっかり終盤の酒宴のくだりを通勤途中の電車内で読んでしまって、ハンカチを目に当てつつ…となってしまいました。。
下巻ではついに家康(二郎三郎)が避けたいと思っていた大阪の陣が起こってしまい、顛末とその後が描かれています。
正直なところ、もう少し陰惨な展開を予想していたので、結末が思いのほか優しいもので虚を突かれたようになりました。でも、良かった。
手元に置いて、折々読み返していきたい本です。
こういう本に出会うために、数をこなしているので。 -
ボリューム満点だったけど、最後まで面白かったです。戦国時代を生き抜いた英雄たちが、老いて益々盛んな活躍ぶりは格好良かった。長く続く江戸の泰平の礎を築き上げた、っていう家康の偉業も、一般市民だからこそ、って考えれば結構すんなり腑に落ちるかも。とんだろくでなしと思わせられ続けた秀忠も、結果的に家康から英才教育を受けたことになると考えれば納得。そんな諸々を考えながら、最後の酒盛り場面の美しさに胸を打たれつつ、読了させて頂きました。素晴らしかったです。連載時、リアルタイムで知っていながら手には取らなかった漫画版がちょっと気になります。でも「花の慶治」に比べて人気が劣るところを見ると、そっちはイマイチなのかもしれないですね。
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いえいえ、漫画版「影武者徳川家康」、めっちゃ面白かったですよ。機会が合えば、ぜひ読んでみてください。
「・・慶次」よりも原作に沿った作...いえいえ、漫画版「影武者徳川家康」、めっちゃ面白かったですよ。機会が合えば、ぜひ読んでみてください。
「・・慶次」よりも原作に沿った作りになっていて、高校生だか大学生だかだった自分には、かなり読みごたえありました。いよいよこれからが面白くなるぞというところで、連載打ち切り・・
アンケートでの人気投票至上主義だったジャンプ連載には、合わなかったのでしょうね・・・
大人が読む
「モーニング」
「ビッグコミックスピリッツ」
あたりでならば、原作の最後まで連載続けられていたのかも。2017/12/23
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この歴史小説が面白いのは、影武者に過ぎなかった世良田二郎三郎がある日突然、本物の徳川家康を演じ続けねばならなったにも関わらず、徳川家康以上の活躍を果たすという点に尽きる。それをなし得たのは二郎三郎に『道々の輩』としてのバックグランドがあったからである。
史実と虚構を上手く融合し、二郎三郎を陰日向となりサポートし続ける甲斐の六郎、島左近といった登場人物の魅力も物語の面白さを増している。 -
いよいよ最終巻。豊臣家の最期、家康(二郎三郎)の最期が分かっているだけにページを進めるうちに心苦しくなってきた。ただ最後の最後まで二郎三朗を守る、六郎、風魔が素晴らしく、そして最後の六郎の涙に、こちらもおもわず涙が。ほんとうに読み終わりたくないと思わせる本であった。それとともに、史実の謎をここまで小説に落とし込んだ著者の力量に感服。