三十すぎのぼたん雪 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.19
  • (1)
  • (21)
  • (43)
  • (9)
  • (0)
本棚登録 : 248
感想 : 21
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101175096

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今読むと古くさく感じる部分もありますが、今でも変わらないような、微妙な女性の心理が描かれている部分もあります。

  • 面白かった!
    とにかく古さを感じない。
    言葉などは時代を思わせるが、でもいつの時代も女性の恋愛については同じなのか…共感できた。

  • 『ジョゼと虎と魚たち』しか読んだことがない田辺聖子さん。指人形のお話がかわいかった記憶があり、シマヅカオリさんの刺繡の表紙がかわいい文庫本が目について買ってみた。
    1978年に発売されたそうなのだが、”ハイミス”な女性たちの物語を集めた短編集。親近感もあって、くすくすとおかしみを覚えながら読めた。当時は30歳でハイミスなのだが、今で言う35歳くらいなのか。お産の適齢期を考えると、非常によくないのは重々承知だが。

    8月くらいから読み始めたのだけど、あまりに忙しくて仕事と家事以外手をつけられず、だけどリフレッシュもしなきゃやっていけないから、週末の朝や夜に30分だけトリップできてよかった。関西弁が和むし、ダメっぽい男女にも癒された〜。
    なあなあの関係が続いていて別でコンカツしてるんだけど、ふとその人の心地よさに気づいて結婚するかってなる『風穴』が好きでした。

    まだまだまとまった読書の時間が取れそうもないので、次なる短編集を物色せねば。。

  • どの短編も、アラサーのささくれた心に染み渡る。。。

  • 基本的にお聖さんの作品は大好き。
    でも、時々おばはんの割合が大きくなることがある。
    そういうのはわたしの好みじゃない。
    のりこ3部作(苺をつぶしながらとか)やジョゼと虎と魚たちとかそういう、芸術家気質の浪花ガールがぶっ飛んで、おもしろおかしくスカッとする作品が好き。スヌー物語もよかったね。
    この本はちょっとおばはんのさじ加減が多過ぎて、最後まで読めへんかった。。。。

  • 30年ちょっと前時代のお一人様文化と言うべきか。田辺さんの書くお話ってなぜかあまり共感できない。

  • 30年前の本らしいです。

    本屋の目立つところに置いてあり、思わず買ってしまった。

    30年前とは思えません。

    今の女性を、今のエッセイストが書いているようです。

    でもそんなに面白いわけでもありません。

    不思議な読書感があります。

  • その昔、30すぎの働く女性はハイ・ミスと呼ばれていた。そんなおひとりさまたちがこの短編集には何人も登場する。女の幸せとはなんなのだろうと思わずにはいられない、少しけだるい一冊。

  • 「母と恋人」が好きです。うちも一日だけ母親が家出したことあるんだけど、きっと泣いてたんだろうな( ; ; )美加子のお母さんみたいに、カラッと帰ってこられる家出ならよかったのにね。

  • ブックオフで100円で買ってお風呂で一日1短編読む。前半は面白くないと思って全然ページがすすまなかったけど、後半の話のほうは面白かった。解説も面白いとおもった。平成22年4月出版のようだけど、この題名は今の時代に売れる題名なのかな…

全21件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

田辺聖子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×