- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101175157
感想・レビュー・書評
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高校時代に一読し、京都来訪前に再読
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「どんなことをしても私は許される。そうさ、私が美しいから!」
いつだったか、2ちゃんねるのまとめサイトに「源氏物語を携帯小説風に訳したら」というスレッドがあったのを思い出す。中巻はもっぱら光源氏の出世物語になっております。 -
都へ戻り、栄華を極める源氏。
年齢を重ね、魅力的、そして、優しくはあれど、
源氏の年齢と地位によって、
女性が弱い立場に置かれている事が顕著に思える瞬間が増えた。
近江の君が、大和和紀さん版に最も近くて、元気! -
平安時代の男性優位の自分勝手さが気持ち悪く感じる。
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中巻では、「蓬生」から「真木柱」の巻までを収めます。
九州にいた頃の玉鬘に結婚を迫る大夫の監の言葉が博多弁だったり、昔の頭の中将の娘である近江の君がこてこての大阪弁をしゃべったりするのには、ここまでする必要があるのかなあという気がしないでもありません。 -
中巻は源氏の栄華もMAXですね。彼が冒険しないところに物足りなさを覚えてしまいます。美女に次から次へと手を出していく源氏の方が面白かったなぁ。
中巻終盤はまるで玉鬘が主人公じゃないだろうかというくらい玉鬘が出続けます。あたしから見てそれほど魅力的な女人には見えないのでちょっとつまらなかったなーという気持ちがします。この頃になると紫の上も明石の上も落ち着いてしまって、そのあたりも物足りない。
国家の柱石になってどっしりした源氏より、「おっと、やっちまったなー」みたいな軽い源氏のが見てて面白いですね。上り詰めたらもうその先は転落が現状維持しか残ってないですもんね。 -
小学生の時、本屋に上巻がなかったため、中巻からこの本を読み出した私。すでに光源氏は権力者のおじさんだった。今になって思うと、波乱の多い上巻や下巻よりこの巻が一番平和で好きである。に
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須磨から戻ってきた源氏の勢力がもの凄い。
いろいろな人物が登場するが、その人物がよく描かれていることに感心する。
夕霧の真面目さ、玉鬘の美しさと聡明さ、鬚黒の大将の粗暴さと優しさ、
花散里のつつましさ、・・、紫の上の美しさ。
紫式部の観察力もすごいが、田辺聖子の訳も面白い。