霧ふかき宇治の恋―新源氏物語〈下〉 (新潮文庫)

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著者 : 田辺聖子
  • 新潮社 (1993年11月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101175232

霧ふかき宇治の恋―新源氏物語〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2015.10.29

  • 登場人物全員にイライラ…。
    でも浮舟は、最終的に自分で自分の生き方を決断して、さっぱりすることが出来たので、良かった。

    仏道への思いが深い割に、浮舟を男が囲っているのではないかと、邪推する薫…

  • 「宇治十帖」の後半の物語。薫と匂宮の間で思い乱れる浮舟の姿が描かれています。

    「あとがき」に当たる「理想を追い求める恋人たち」というエッセイの中で、著者が源氏が嫉妬を知らないことにもの足りなさを感じると書いているのが、とくに印象的です。円地文子も、須磨に行った源氏の留守に、紫の上にちょっかいを出す男を作らなかったことに飽き足りない思いを抱いていたということも紹介されていますが、確かに紫の上の主体性が見えて、源氏の彼女にかける想いがより生き生きとしたものになったのではないかという気がします。

  • おもしろかったです。何気なく読んでいた田辺源氏でしたが、個人的にはこの巻が一番心に響きました。浮舟、最初は優柔不断でちょっとイラっとくるところがあったのですがだんだん共感出来るような気がしてきました。特に出家後の晴れやかな浮舟さんが好きです。宇治十帖やっぱり好きです。源氏物語の一部、二部と比べると登場人物が皆リアルな造形なんですよね。しかし田辺さんは薫びいきなんですね(私は匂宮派)。私からすると薫はけっこう陰険な男にも思えるのですが…。「窯変」のほうが浮舟に同情的で薫に辛辣な描写だったような。訳者の思い入れが解るのもおもしろいですね。

  • 大和和紀の「あさきゆめみし」も良いけれど、この本も中高時代に読んでおけばよかった。古典は嫌いではなかったけれど、学校の勉強では平面的な印象しか持てなかったお話が、立体的になり、イキイキと動き出すよう。

  • 「宇治十帖」の後半、浮舟が川に身を投げようと邸を抜け出すシーン。
    その後の浮舟の身の振り方。
    薫と匂宮、大君と中の君と浮舟、この5人の性格がよく描かれており面白い。
    光源氏の次の世代の恋愛物語であり、光源氏とはまた違った恋愛物語でもある。
    最後の章に浮舟が、
    「やっと心がきまったわ。・・いいえ、これから先もまだまだ、
     悩みや迷いが多いかもしれないけれど、でもやがてはみんな、
     なつかしくいとしいものに思えるような日がくるかもしれないわ・・」
    この言葉に薫はどう答えるのだろう。

  • 高校時代に、同作家の「新源氏物語」を読んで源氏にハマり、
    古文が得意になった。
    その頃はまだ発表されていなかった、源氏死後の続編。
    薫と匂宮は、2人足して2で割ったらイイ男だね。
    源氏にはかなわない。
    原文を読んだことがないのでわからないが、
    田辺さんの訳は、現代にも通ずる男女の愛として
    読みごたえがあるので、好きだ。

  • 内容紹介:大君亡きあと中の君への情念にもだえる薫の前に現れたのが、中の君の異腹の妹・浮舟であった。彼女は薫に惹かれる一方で、色好みの匂宮とも通じ、恋の板挟みに思い悩んだ末に霧ふかい宇治川に身を投げるが…。極限の愛を余すところなく描いて、圧倒的な感動をよぶ田辺版・新源氏物語、堂々の完結編「宇治十帖」下巻。(「BOOK」データベースより)

    資料番号:010656262
    請求記号:F/ タナベ/ 2
    資料区分:文庫・新書

  • やっと読み通しました。田辺版・宇治十帖。新源氏物語があまりにも面白かったので、宇治十帖が文庫化されて比較的早い時期に買い求めていたのだけれど、どうも話に入り込めなくて中途で諦めること数回。今回は何がなんでも読み通そうと、辛抱して読み、薫が大君にはぐらかされ、中の君と一晩過ごすことになったあたりからやっと話が動き始めた感じで本を読める時間が楽しみになりました。 ただ、その後、中だるみが来て、浮舟があ〜どもない、こうでもないと一人思い悩んでいる当たりからいらいら。薫の何事につけても周囲に気を配りすぎる心配りにも、イライラ。周りの人の駆け引きにもイライラ。これが一般的な日本人の人間関係に関する人びとの心の動き、そして思惑なのだとしたら、私、とてもついて行けません。
    こういうのを人間関係の機微というのかしら?

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