田辺聖子の古典まんだら(上) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101175294

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  • 大学の教授が田辺聖子のことを、聖子ちゃんと読んでいて、それからずっと私の中では聖子ちゃん、である。

    古典文学入門を謳った本は多く存在する。
    様々な作品を取り上げて、あらすじを紹介していくわけだが、後はもう筆者の目の付け所と自分の感性が一致するかどうかだと思う。

    聖子ちゃんは、そういう意味では目の付け所の紹介の仕方が非常に上手い。
    あらすじも、ただ述べるわけではなく、そこで惹き付けられる魅力がある。さすが。

    彼女のおちくぼを読んだことがあるが、原典への愛溢れる描き方に好感が持てる。

    そうして、大方の一般的な知識量に合わせた解説を挟んでくれている所も良い。

    こういう、形だけでない入門書があれば、後は手に取る人次第で古典はもっともっと輝き続けるのではないかと思う。

著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

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