パリ行最終便 (新潮文庫)

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著者 : 渡辺淳一
  • 新潮社 (1977年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101176024

パリ行最終便 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 1977年刊。表題作72年初出。短編8本。

     玉石混交。
     その中で表題作は、女が、未練を感じる別れた男を振り切れるか、という万人受けしそうな作。

     だがそれよりも、
     初老の男が懸想するホステス女性には、若い男の影。自らの老いに気付きながらも、我がジェラシーを否定できない。
     この救い難き男の業を描く「ヴィテデオテープを見るように」。

     堕胎は女の不幸か。子供は宝だと何の衒いもなく諸手を挙げて言い切れるか、を問う「胎児殺し」。

     既婚男に堕胎を繰り返させられる女が、堕胎術時の何かに狂わされていく「甘き眠りへの誘い」。

    これら3本は読ませる小説か。

     著者についてみれば、古い作品の場合、医師らしい醒めた視座と題材に基礎づけられる作品が含まれるが、先述のうち、後2本の作はその例であり、なかなか感慨深い。

  • 8話の短編集。

    共通点は、男と女。
    時代があれなのか、ものすごく自己中心的な男と
    献身的に愛そうとする女達。
    こんな女ばかりだと非常に付き合いやすいでしょうが
    持ち上げておけば大丈夫そうな男も…どうでしょう?

    表題の話も、何と都合よく考える男、と思いましたが
    最後の話の方が印象的です。
    最後にあるから、というのもあるとは思いますが
    すごい覚悟です。
    確実に、これは真似ができません。

  • 手塚治虫さんは医師免許を持っているそうな・・。
    (※だからブラックジャックは深いぃ・・。)
     

    渡辺淳一さんも・・医師免許を持たれているので・・
    作品への奥行きは半端ない(V)o¥o(V)
     

    読んだ後・・
    どう感じるか?はモチロン人それぞれだけど・・
    渡辺さん作品独特の【ドロドロ感】は割と・・割とですが・・薄目な気がしました。
     

    約40~35年前の作品です。
    ・・不思議と古さは感じません。
     

    万人受けするような内容では無い気がしますので・・
    気軽におすすめは出来ません(※読書が本来、人に薦めるものではないかも?)が・・、よろしかったら・・是非に。
     

  • 別れた男を忘れるためにアムステルダムで暮す靖子。その彼からパリで会いたいという航空便が届く。巧みな心理描写で描く作品集。

  • 「桜いろの桜子」
    「あの人のおかげ」
    「胎児殺し」

  • 昔の物を引っ張り出してきて読んでみた。<br>短編集。<br>男の愚かさ、女の愚かさが描かれている。

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