- Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101176031
感想・レビュー・書評
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タイトルの美しさもあって、けっこう気に入っていた小説。人工授精がきっかけの恋愛小説ですが、昭和のにおいがします。うす紫のリラの咲く札幌の街並みが見てみたい。
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序盤の有津が本当に気持ち悪くてしんどかった その後もどっちもやけに粘着質だし自分たちの愛は認められるべきだって別れる気も無いくせに一丁前なこと言ってんじゃないよ
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しばらくぶりの再読
北海道を舞台に
ものがたりが進行します。
まあ、ちょっと昭和の香りがして、
今風ではないかな・・・。 -
湿地の大家・辻井達一先生がモデルとなったらしい
プロフィール部分だけね -
借りた本。
女性作家に男性の心情は著せないとよく言われるが、逆もまた然りかな。 -
札幌の木に指定されているライラック。ちょうどこの季節、5月末から6月上旬にかけて咲き乱れているようだ。フランス語では、リラというらしい。
「花埋み」を読んでから、渡辺淳一さんの初期の作品が好きになった。医療をテーマにした作品が多く、外科医としての豊富な専門知識と、男女の繊細なやりとりが相まった、深い内容の小説が多いように思う。
この「リラ冷えの街」も、人工授精が一つのテーマだ。けれども、読み進めるうちに、人工授精はきっかけになっただけで、純粋な恋愛小説になっていると感じる。「どうでもいい時は許されて、本当に愛している時には産むことが許されない」切ないですね。。。
やっぱり、いつの時代も男の人は勝手な生き物で、でもそれを受け止めることができるのが女の人なのかな、と思った。おそらく、女の人の勝手を男の人は受け入れられないのじゃないかな。 -
2010/05/15-05/15