北都物語 (新潮文庫)

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著者 : 渡辺淳一
  • 新潮社 (1980年4月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101176055

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北都物語 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 東洋商事の札幌支店長となり単身赴任した45歳の塔野は、高級クラブのホステスをしている美樹の紹介で、21歳の布部絵梨子という女性と知り合います。北辰大学で英文学を学び、夜はスナック・バーでアルバイトをしている彼女は、塔野の誘いに応じて彼の部屋に上がり、口づけをします。やがて2人は身体を重ね合わせることになりますが、彼女の心は塔野には容易につかむことができず、20歳以上も齢の離れた娘に塔野は翻弄されます。

    一方で絵梨子は、父親と彼女が務めているスナック・バーのママが愛人関係にあることを知っており、2人の仲を取り持とうとさえします。愛を失ったのに結婚生活を続けている両親への不信感が彼女にそうした行動をとらせるのですが、そんな彼女の行動は、塔野には理解できません。ところが、彼と絵梨子の関係に気づいたらしい娘の久美子までもが、2人の関係を黙認するかのような態度を見せ、彼を戸惑わせます。

    ラストは、絵梨子の妊娠が発覚して子どもを堕すことになり、その後塔野の東京への転勤が決まって、2人の愛人関係は終わりを迎えます。

    著者が多数執筆している、不倫の愛をテーマにした小説の一つです。もしかすると著者には、どこにも行き着くことのない不倫関係の中で、時間を止めたかのような美しさを見せるヒロインの姿を描きたいという思いがあって、繰り返し同工異曲にも思えるような作品を書き続けていたのかもしれない、という気がしました。

  • 読み易く軽く一挙に読み終えた。日常からの脱却を描かれ、打算的でない淡白な人間関係が北海道らしい。12.5.12

  • "札チョン"と呼ばれる札幌の単身赴任生活の中年男と女子大生の不倫のお話。

    主人公の絵梨子がとっても魅力的で、
    自分が男性でもきっと恋に落ちてしまうだろうな。。。と[m:49]

    短いお話なので、ちょっと物足りなさもありましたが
    その後の二人の行方が気になります。

    絵梨子は彼のために東京まで会いに行くのかしら。。。

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