| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品からのみんなの引用
-
遺産の第三は、二元論でなく一元論的な考え方。キリスト教では神は「善」ということになっているので、「悪」のほうは悪魔の担当としないと説明がつかない。 ~中略~
この古代を復興したルネサンスでは、当然ながら人間が中心にならざるをえない。善悪ともを内にかかえる人間が中心になれば、「悪」は他人の行うことで自分はしったことではない、などとは言えなくなります。つまり、悪魔に責任転嫁はできなくなったということですね。悪もまた我にあり、なんです。
― 238ページ -
まず第一は、われわれ現代人が肉体の眼でも見ることのできる、芸術品の数々でしょうね。これらを心の眼でも見られれば、より役立つと思いますが。
遺産の第二は、精神の独立に対する強烈な執着。言い換えれば、自分の眼で見、自分の頭で考え、自分の言葉ないし手で、表現することによって他者に伝える生き方です。
― 237ページ -
そこで、イタリア人のマキアヴェッリは、次のように考える。
一千年以上もの長きにわたって指導理念であり続けたキリスト教によっても人間性は改善されなかったのだから、不変であるのが人間性と考えるべきである。ゆえに改善の道も、人間のあるべき姿ではなく、現にある姿を直視したところに切り開かれてこそ効果も期待できる、と。
― 181ページ
みんなの感想・レビュー・書評
著書が誰かと対話してるわけじゃないのに、わざわざ対話形式にして書いてるから、違和感感じながら読む落ちつかない気分のまま読了。
イタリアを訪れるにあたり、ルネサンスのことを勉強したくて読んだ。
帰ってきてから内容について、少し理解ができるようになった気がする。
西洋人の小難しい名前がいっぱい出て来て、途中で読み飽きかけたが、まあ何とか読み切った。対話式という自分にとっては独特の記述法も伴ってすらすらとはいかなかったかな。
ルネサンスは二元論から一元論への、回帰でもあり進化でもある。手法は科学に受け継がれるも、精神は未だ、新たなる巨人の誕生を待つ。
ルネサンスが花開いた順にフィレンツェ、ローマ、ヴェネツィアと舞台を移しながら、マキアヴェッリよろしく対話形式でルネサンスを説いた一冊。巻頭の「ルネサンス人一覧」の図がとてもわかりやすい。入門書としておすすめ。昨年、まさにローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアを訪れたのだが、その前に読んでおくべきだったと少し後悔している。 ルネサンスとは、簡単に言うと、キリスト教を基盤として純粋培養を続けたローマ法王... 続きを読む »
ルネッサンスってなんだったんだろう?
それを考えるとき、よくこの本を手に取る。
もう何回読んだかな。
対話形式で読みやすく、内容も微に入り細に入りすぎず、俯瞰的なものの見方を指し示してくれる。それでいてその根は深い。
イタリアを旅する時の格好の相棒。
なぜルネサンスが起きたのか?
そして、それがフィレンツェで始まり、ローマ、ヴェネツィア に広まっていった理由、時代背景・・・。それらを理解できる内容ではあるが、あくまで著者の考え、視点だと思う。それが全て事実なのかはわからないが、参考になるし一つの側面であろう。
ルネサンスの精神をわかりやすく説明してくれる。対話形式なのでわかりやすいし、掘り下げ感も(簡単すぎず、マニアックすぎず)ちょうどいい。巻末の偉人の一覧は何度も見返してしまう。
対話形式で読みやすく、ルネサンスの背景が理解しやすい。
歴史の授業で年号とさわりだけを習った史実が立体的かつ鮮やかになり、活力のあった魅力的な時代に生き、その雰囲気を肌で感じたかったと思った。
著者の他のルネサンス作品集や世界史年表、美術・建築本、イタリアガイドブックなども読みたくなる。
最後の三浦雅士さんとの対談で書かれているのだが、「カラーに染め上げられたヨーロッパ史」とある。 三浦さんの論評 塩野さんの作品によって、いままで直線で見えていたヨーロッパの歴史が、実は非常に細かい曲線で出来ていることがわかったということです。 その細かい曲線は、ある程度、距離を取って見ると、直線に見えるんだが、接近して見ると、とても複雑な模様を描いている。 細かい襞のところ... 続きを読む »
読んだ日:2008年7月16日 - 2008年7月18日<br /><br />ルネサンスとは規制の概念を疑い人間の本質を探る精神活動であるのだな。<br />簡単にいうと古代ギリシャ、ローマの文化芸術の再評価。<br /><br />中世ヨーロッパでは、古代ギリシャやローマの文化はキリスト教によって異端とされ、破壊または無視されてきた。<br />古代の建造物は建材として使われるために採掘されていたことに驚いた。<br />ルネサンスで解き放された精神によって古代の優れた文化芸術は再評価され、<br />またその時代に出現した数多くの天才達に大きな影響を与える。<br />ダビンチ、ミケランジェロ、ラファエロなど。<br />著者はさらに大航海時代への影響を強く述べている。
本屋で手に取ってちょっと立ち読みして、そのまま買った本。
あとがきの対談で、この本の魅力・塩野七生の魅力がとてもよく語られていると思う。だから、読もうか迷っている人はそこを読めばいいと思う。
そこに書いてあるように、塩野七生は、歴史の人たちの息遣いが聞こえるスケールと同時に、20万分の1の地図のスケールまで自在に行き来してる。歴史は人のドラマなんだと実感する。
イタリア旅行に向けて手に取ったのだけど、想像してた以上に面白く、引き込まれる内容でした。
ルネサンス人1人1人の考えていたこと、というよりは彼らの思想の根底にあった哲学と実際の史実との繋がりが、対談形式でかかれているというのがユニーク。
塩野さんのイタリアへの愛とルネサンス人の熱い情熱に浸り、ルネサンス世界にすっかり魅了されてしまいました。
マキアヴェッリとルターの違い、ヴェネチアとフィレンチェ、そしてローマの違い、ダビンチとミケランジェロの違いなど特に興味深いものでした。
イタリアへ行く前に読めてよかった☆
後ろの方にルネサンス人別の解説も出ているので旅行中に携帯して読み返したいと思っています。
塩野さんの本は題材的にはすごくおもしろいと思うし中身も濃厚なのですが、文章のリズム感が自分とあまりマッチしないのかすっきり読み切れないのです。何とかして克服したいんですけども。
この人の本は「チェーザレ・ボルシア」に続き二冊目だが、塩野七生は天才だと思った。
司馬遼太郎にしろこの人にしろ、歴史をこれだけ面白く、好奇心を擽りながら伝えることが出来るというのは本当に偉大だ。
聖フランチェスコやフリードリッヒ二世、コシモ・ディ・メディチ・・・時代の変わり目に活躍した人々の生き様を、この人の著作からもっともっと知りたいと思った。

ルネサンス
辞書などでは中世の一大精神運動と書かれているが、その始まりを学ぶことやその中での主要人物の貢献を知ることから今の日本と含めた世界での活動にしさがあるのではないかと思って読んでみた。
...





