海の都の物語〈2〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)

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著者 : 塩野七生
  • 新潮社 (2009年5月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181332

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海の都の物語〈2〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 塩野七生によるヴェネツィア史の第2巻。本巻では、ヴェネツィアの一般的な商人の生き様と、年月が経つたびに洗練されていった共和政治について書かれている。衆議に基づく共和政治は、現代の民主主義と同じく、良くも悪くも意思決定に時間がかかるという特徴がある。ヴェネツィアでは、国家の存亡にかかわる重大事が発生したら、時限的な独裁官を立てて、国家としての意思決定をスピーディに行う仕組みが整っていた。これこそが、ヴェネツィアが1000年間存続できた理由だと著者は述べている。マキャヴェリの「政略論」では、共和国は有事に弱いとされているが、ヴェネツィアは海洋貿易国家ならではの「実利主義」が浸透していたため、ベターな政体を発達させることに成功したのであろう。

  • 「ベネチア株式会社」の表現が面白い。現代のビジネスや組織論にも通じるところがある。この巻の気になったポイントは 1.海上交易で安定的に収益を得るために13世紀に初めて「定期航路(ムーダ)」を開設 2.宗教の政治への介入を防ぐために司教の権利・居住地域を制限する 3.議員層を世襲化して政治家のプロの階級を作り上げる 3.世襲化は現代からすれば疑問符がつきそうだが、政治家養成機関や公正なフィルタは当時どこにもなかったことを考えるに 親から子への教育で頼るほかなかったと著者は述べる。

  • ヴェネツィア独特の政体成立の背景について記載。

  • ベネチアの商人像が良く分かる。

  • この中小企業に手厚い政策はなかなかいいのではないだろうか。

  • ヴェネツィア史第二弾。この巻ではヴェネツィアがどのような交易手段を発展させ、どのような政治体系を維持してきたのかが書かれてます。1巻目に劣らず、ヴェネツィアのヴェネツィアたる理由がよく分かる。
    君主制ではなく合議制による元首の選出。古代ローマのような、優秀な人材を常にプールしておく官僚制度。あと政教分離。このあとのヨーロッパ諸国とは一線を画し続けた理由の大きな理由はこれ、というのが良く解説されてます。

  • 【本の内容】
    <1>
    ローマ帝国滅亡後、他国の侵略も絶えないイタリア半島にあって、一千年もの長きにわたり、自由と独立を守り続けたヴェネツィア共和国。

    外交と貿易、そして軍事力を巧みに駆使し、徹底して共同体の利益を追求した稀有なるリアリスト集団はいかにして誕生したのか。

    ヴェネツィア共和国の壮大な興亡史が今、幕を開ける。

    「ルネサンス著作集」中の大作、待望の文庫化、全六冊。

    <2>
    ヴェネツィア共和国は十字軍の熱狂に乗じて東地中海に定期航路を確立し、貿易国としての地歩固めに成功。

    異教徒との通商を禁じるローマ法王を出し抜き、独自の経済技術や情報網を駆使して、東方との交易市場に強烈な存在感を示した。

    宗教の排除と政治のプロの育成に重点をおき、強力な統治能力を発揮した内政にも裏打ちされた「ヴェネツィア株式会社」の真髄を描き出す。

    <3>
    東方との通商に乗り出し、地中海の制海権を握ろうとしたのは、ヴェネツィアだけではなかった。

    アマルフィやピサといった海洋都市国家が次々と現れ、なかでも最強のライヴァル、ジェノヴァとの争いは苛烈を極めた。

    ヴェネツィア共和国は、個人主義的で天才型のジェノヴァの船乗りたちといかにして戦ったのか。

    群雄割拠の時代を生き抜くヴェネツィア人の苦闘の物語。

    <4>
    1453年、トルコ帝国がコンスタンティノープルを攻め落とし、ビザンチン帝国が滅亡。

    東地中海の勢力図は一変した。

    東方での貿易を最大の糧とするヴェネツィアはこの状況にどう対応したのか。

    強大な軍事力を誇り、さらに西へと勢力を広げようとするトルコ帝国との息を呑む攻防、そしてある官吏の記録をもとに、ヴェネツィアの新興ビジネスである観光事業、聖地巡礼旅行を活写する。

    <5>
    十五世紀末、ポルトガルがインドへの新航路を発見という、中世の一大ニュースがヨーロッパ中を駆け巡る。

    トルコ帝国との攻防も続く中、スペインに代表される君主制国家も台頭。

    ヴェネツィアは統治能力の向上による対抗を図るも、「持たぬ者の悲哀」を味わうことになる。
    地中海から大西洋へ。

    海洋都市国家から領土型封建国家へ。

    新時代の幕開けはすぐそこまで迫っていた。

    <6>
    ヴェネツィア共和国はトルコ帝国との争いで、交易拠点を次々に失い始める。

    海外交易市場の主導権もイギリス、オランダに譲り、衰退の兆しは誰の目にも明らかだった。

    そしてフランス革命に端を発したヨーロッパ世界の動乱。

    ナポレオン率いるフランス軍の圧力を前にして、かつて「地中海の女王」とさえ呼ばれたヴェネツィア共和国の命運は尽きつつあった…。

    歴史大作の完結編。

    [ 目次 ]
    <1>
    第1話 ヴェネツィア誕生(蛮族から逃れて;迎え撃つ;聖マルコ;海の上の都;運河;地盤づくり;広場;井戸;国づくり)
    第2話 海へ!(海賊退治;海の高速道路;海との結婚式;交易商品;ヴェネツィアの船;帆船;ガレー船;東方への進出)
    第3話 第四次十字軍(エンリコ・ダンドロ;契約;ヴェネツィアへ;コンスタンティノープル;コンスタンティノープル攻城戦;落城;ラテン帝国;ヴェネツィアが得た“リターン”)

    <2>
    第4話 ヴェニスの商人(交易商人(その一)
    資金の集め方
    交易市場
    マルコ・ポーロだけではない
    定期航路の確立
    海上法
    羅針盤と航海図
    船の変化
    中世の“シティ”
    交易商人(そのニ))
    第5話 政治の技術(共和政維持の苦労;政教分離;政治改革;クィリーニ・ティエポロの乱;「十人委員会」;元首ファリエルの乱;政治と行政)

    <3>
    第6話 ライヴァル、ジェノヴァ(海の共和... 続きを読む

  • 第2巻。ヴェネツィアの権力を分散し共和制を堅持する政治体制。複式簿記、アラビア数字の使用、銀行・為替に、資本を持たない者でも参入しやすく、資本を持つ者はリスク分散しやすい制度。資源はなくとも、1000年以上栄えた都市国家の知恵満載です。

  • この巻はヴェネツィアの経済と政治の考察。章構成がこうした順序になっているのは、ヴェネツィアにあっては、経済こそが政治のあり方を決定していたからだ。12世紀後半のヴェネツィアに生きた商人ロマーノ・マイラーノの生涯が紹介されているが、彼にあっては(おそらくは他の誰にとっても)国家の浮沈が、そのまま自己の浮沈に直結していた。20数年も故国に帰らず、東地中海で商売に邁進していた彼のような存在は珍しくなかったらしい。マルコ・ポーロでさえ、北京まで行ったことをのぞいては、これまた特別な存在でもなかったようなのだ。

  •  ヴェネチア商人の実態とヴェネチアの統治組織について書いてある。ヴェネチアの商人は初期は船長もこなす「コレガンツァ」という出資制度で海にでた冒険商人だったが(1155年から活躍したマイラーノ、結婚した妻の持参金も商売につぎこみ20年も家に帰らなかった)、後には複式簿記の成立や羅針盤・航海図などの発展と、定期航路の定着などもあって、本国で事務をとる生き方に代わっていくという話である(1431年には資産をもっていたバルバリーゴが例)。ガレー船のこぎ手は奴隷ではなく、給料を払う労働者であったそうだ。自分の荷物を船に積むことが認められており、船のなかの全員が自分の商売を行えたようである。
     政治技術としては、まずヴェネチアがとった共和制が如何に権力の独占をさける仕組みをつくっていたかということを書いている。ヴェネチアの貴族は政治のプロフェッショナルをつくるという点で、世襲制だったが、これは政治家になる資質が家庭教育によって形成されていたからである。ヴェネチア貴族は国政に参加できるという特権をもつ以外は平民と同じである。むしろ、国債を買わされたりして大変であった。元首の選出も人気投票にならないように、抽選と議員による投票の繰り返しである。強力な政府を求めて、「クィリーニ・ティエボロの乱」や「元首ファリエルの陰謀」などもあったが、いずれも鎮圧されている。基本的にヴェネチアの統治機構は、元老院・国会・内閣・審問委員会・総理府などがたがいに監視しあう制度で、各組織の内部でも多数決であった。戦場でも作戦は多数決、交易船でも航路が多数決できまったりした。重要事を決定する「10人委員会」などをつくったのはピエトロ・グラデニーゴ(1289年)。政教分離も巧妙に行われていて、カソリックの司教は何の権限もないまま放置され、元首の私的礼拝堂である「聖マルコ教会」が崇拝をあつめてた。ローマ教皇に「ヴェネティアでだけは私は法王ではない」といわしめたそうである。ヴェネチア貴族の親戚が法王になったりすると、国政から排除されたコントロールをさけるためである。

  •  「はじめに、商売ありき」の合理的な考え方をもっている、ヴェネツィア共和国の1000年に及ぶ歴史について描かれた本。初めに描かれていた第4次十字軍の話はとっても面白かった。自分たちの利益を最大限になるように考えつつ、大国の力をうまく利用していくところがとても面白かった。

     海洋都市であった4国家の比較も面白かった。これにより、ヴェネツィアの異質性がよくわかった。また、ジェノヴァとの戦いは熱いものをかんじた。ヴェネツィアの政治制度であるドージェや十人委員会および国会による権力分立制度はとっても素晴らしいものであり、日本も見習うべきだとは思ったが、この制度が維持できたのはヴェネツィア人の性格があってこそだろう。なぜならば、今の日本の政治家では、このヴェネツィアの方々のように国を想う気持ちはほとんどないだろうから。

     さらに、ヴェネツィアの商魂には驚かされた。トルコとの戦いでの大損を取り返そうと和平条約を締結した際にすぐ大使をコンスタンティノープルに派遣し、そのつなぎに捕虜となっていたヴェネツィア人を使うところもさすがだと感じた。このようにチャンスを逃さない姿勢が1000年繁栄できた要因なんだろう。

     この後、経済的発展に伴って、政治的・文化的に成熟していき、衰退していく。という人の一生だったら充実してやまないような一生だろう。奢れるものというより、平和でありすぎた故の外交感覚のマヒ。今の日本を見ているような気もした。

  • ヴェネツィアという社会がとても先進的で優れているものに思えてきて、現代社会でも通用するのではとかなり真面目に思いました。

  • 海洋都市国家としての道を歩んでいったヴェネツィアは、良くも悪くも商人が行政まで支配した国家だった。
    そしてさらに彼らの国づくりは当時、絶対的な力を持っていたキリスト教から自由であり、政教分離を実現した国造りを進めていった。

    少々失速した感もありましたが、中盤から後半にかけては面白さが挽回され、そのまま一気に読み進めることが出来ました。
    間が空いてしまったのは、単に他にやることが出来てしまって、自宅にいるときは読むことが出来なかったからです。
    会社での空き時間だけを使ってもコレだけの短期間で読むことが出来るのだから、やっぱり面白いんだと思います。
    ・・・但し、前にも書きましたが、小説と言うよりは歴史書と思った方が良いでしょう。
    そういう意味では好みの分かれる作品でもあるのかもしれません。

  • ヴェネチィア共和国がそのハンデ(資源がない、陸続きの強敵に囲まれている)を向こうに回して息の長い国家の礎を築くまでが描かれている。

    経済への過剰にも思える介入、徹底した英雄の排除、共同体を支える人々の立場の保証、個人能力に依存しない仕組み、商売を支えるための銀行の仕組み、政治のプロの育成、官僚組織の活用など、そのどれもが、公共の利益の最大化を目的としているという、著者の指摘(自分はそのように読んだ)に、ヴェネチィアの凄みを感じた。

    脚色はあるだろうけど、似たような立場の日本に住む者として、見習うべき点が多いと感じた。

  • 政治、経済、交易、社会から技術、ファッション、スキャンダルまで、「まあよくここまで」と思えるぐらい視野は広く、深い。しかも僕の常識を覆すものばかり。

  • ヴェネツィアの歴史、性質がよくわかる本。陸軍国家と海軍国家の戦略上の違いが見事に解説されている。

  •  ヴェネツェアの商人とその政治体制についての第二巻。ヴェネツィアの航海における相互体制「コレガンツァ」、国家体制の定期航路「ムーダ」により地中海の取引でヴェネツィアが台頭する。さらに航海革命というべき「羅針盤、航海図、ターボラ・ディ・マルテロージオ(航海早見表)」によりヴェネツィアの商取引は完全なものになる。
     現実主義の気質をもった政治体制は統治というよりは経営であった。政教分離により上からの圧力を無くし、政治行政のプロ集団により大衆と政治を切り離した。これは昨今の日本における衆愚制に対する注目すべき点だと思える。

    人間の良識を基盤としたフィレンツェの崩壊よりも300年、人間の良識を信じないことを基盤としたヴェネツィアが存続したことには現代においてもその意味は大きいと思う。

  • 平均的ヴェニスの商人の実態
    ○合議制による商船航路行程の決定 → 他の利益が共同体及び自らの利益
    ○大商人たちが大企業独占による経済硬化を防ぐため、中小企業の健全な活動を保護・育成
    ■国益=私益となるのはサイズ?時代?
    ○簿記の複式化
    ○銀行の開発(あくまで物質経済)

    商人による政治
    ○共和国国会と市民大集会
    ○くじと選挙と敗者復活
    ○国益のためならば自らは第二列に甘んじる(共和制維持の難しさ)
    ■多種類の権力・権威を理解する教育が必要?
    ○政教分離
    ○実害の少ないモノ信仰
    ○特権を享受しない政治プロとしての貴族
    ○テレビにより議員は視聴者を意識した言動をする
    ○共和制を補う限定的な少人数決定権の迅速性
    ■資源小国は優れた効率的な統治が必要
    ■政体はひとつではない

  • ヴェネツィアでは、シェークスピアのベニスの商人のように、複数の人が交易船に投資して利益をあげる体制をとっていた。今の株式会社のようなイメージと塩野さんは述べています。十字軍の遠征により、ヴェネツィアは東方との交易路や交易相手を手に入れていき、大きな富を手に入れる事となる。また、経済的に成り立つことを第一に考えることにより、他の国とは違ったユニークな存在となっていった。

  • ヴェニスの商人
    p47
    ヴェネチアは国家の統治を経営と考えていた。経済的に成り立つことが第一目的で、目的を達成するために、強力な行政指導を行使することをためらわなかった。
    p87
    ヴェネチア政府の中小商人に対する保護育成の政策は実に徹底している。これを政府が考え、実行したのである。中小商人が働きかけたのではなく。
    社会福祉として考え実施するより、経済観念から考えるほうが、中小企業の存在理由がはっきりするし強固だからだ。

    イスラム教徒との交易をしたことで、法王から波紋されても、法王への面目は保ちつつ抜穴を探してイスラム教徒との交易を続けたり、たくさんの航路を持って、状況によって使い分けたり、ヴェネチア人のしたたかさというか、経済人としての考え方、戦略、交渉術は徹底していたと感じた。

    政治の技術
    p168
    ヴェネチアは資源に恵まれなかった国である。そのような国家は失敗は許されない。人間の良識を信じない統治能力に優れた政体を作り出したから長期に存続できた。

    政教分離を実行し、宗教の介入を防いだこと、貴族には国政に参与できる特権だけ与え、力を持たせず、市民(商人)中心の政体だったことで、国民のモチベーションを保ち国力を維持できたのだとおもった。

    2010/10/31読了

  •  ヴェネチィアの経済と政治の話。

     読んでいると、うんうんとうなずいてしまう話が多く、確かにすごいなとは思う。教養本としてはわかりやすいし興味深いけど、このシリーズに期待してしまうようなドラマがないのはちょっと残念。

    2009/8/26

  • 今回はヴェネツィア商人の人物像と国の統治法が中心。ジェノヴァとの対比が分かりやすかった。

  • 第2巻は、第4話ヴェニスの商人、第5話政治の技術となっている。

    蛮族の攻撃から逃れ、劣悪な立地条件であるヴェニスの居をかまえた人々の生きる道が交易であり、第4次十字軍への参加を奇かとして共和国の基礎を築いたのであるが、彼等の経済活動の行動原理の基盤づくりが着々と進み、それにともなう、政治活動の整備も必然的に進んだのである。

    共和国の市民すべてが、合理的な経済活動に必然的に組み込まれてしまうシステム・メカニズム。そして、その経済活動を独裁を許さない政治体制の仕組み作り。

    また、異教徒である国家とも、交易を通じ、如何にウイン・ウインの関係でおれるのかという対話のありかた。

    現代の世界政治経済が見習わなくてはならないことばかりだ。

  • 十字軍にまんまと便乗して地中海航路を確立したヴェネツィア。
    塩と魚しかなかった国は、交易を経済の中心に据えて発展を
    遂げる。

    ヴェネツィア共和国の国政に参加するのは大商人を中心した名家の
    男たちである。

    だが、大企業に利益が集中すると経済が硬直化することを理解していた
    政治家たちは、海外貿易に参加したいと思う商人に均等の機会を与える
    制度を作り上げる。

    才覚さえあれば誰にでもチャンスがもたらされていた。そのシステム
    自体が非常に興味深い。

    日本の大企業の経営者や政治家は、見習ってみてはどうか。

    さて、ヴェネツィアにとっては大きな利益をもたらした十字軍で
    あったが、大敗で怒り心頭のローマ法王から、全西欧にお触れが
    出される。

    「異教徒との交易は、例え軍需品以外でもまかりならんっ」

    オリエントとの交易を主力にしていたヴェネツィア共和国にとっては、
    国の存続がかかっている。だが、そんなこともへっちゃら。

    なるほど。異教徒とはいけませんか。ならば、オリエントのキリスト
    教徒とだけ交易しましょう。

    そのオリエントのキリスト教徒は、異教徒と交易してまますから。

    「自分は、どこの国でも法王だがヴェネツィアではちがう」

    法王の嘆きもごもっとも。

    枢機卿だって本来はローマ法王が任命するものだが、ヴェネツィア
    に限っては自分たちが決めた人間を法王庁へ送り込んでいるのだ
    ものなぁ。

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ヴェネツィア共和国は十字軍の熱狂に乗じて東地中海に定期航路を確立し、貿易国としての地歩固めに成功。異教徒との通商を禁じるローマ法王を出し抜き、独自の経済技術や情報網を駆使して、東方との交易市場に強烈な存在感を示した。宗教の排除と政治のプロの育成に重点をおき、強力な統治能力を発揮した内政にも裏打ちされた「ヴェネツィア株式会社」の真髄を描き出す。

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