わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈1〉 (新潮文庫)

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著者 : 塩野七生
  • 新潮社 (2010年4月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181387

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わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈1〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 全3巻の1冊目
    1冊目はマキャヴェッリはあまり登場せず、彼の足跡を土台としつつも主役は15世紀のフィレンツェだった。
    コジモ・デ・メディチからサボナローラまでのフィレンツェの物語を生々しく、面白く読ませてくれる。
    マキャヴェッリが歴史の表舞台に出るのがサボナローラの処刑後のようだから、2冊目以降が本番だろうか。
    この本の前に高階秀爾さんの『フィレンツェ』を読んだが、政治史については塩野さんが断然面白い。
    欲を言えば、ルネサンス芸術の紹介と図版がもう少し(できればカラーで)掲載されていると嬉しい。

  • 第一巻の主役はロレンツォ・デ・メディチ。フィレンツェに君臨したこのメディチ家の偉人の来歴と生涯,そして彼の死後にメディチ家がフィレンツェを追われるまでを,マキアヴェッリの視点を中心に描いている。
    中でもロレンツォが窮地に陥り,弟を失ったパッツィ家の陰謀事件(暗殺によってメディチ家を排除しようとした事件)が,印象深かった。事件については漫画『チェーザレ』で知っていて,その上で読んだので一層理解が進んだと思う。時代背景も人名もなじみ深いとは言えなかったので,『チェーザレ』の前に本書だけ単独で読んでいたら途中で脱落していたかもしれない。塩野七生ってそのあたりわりと不親切なので,こういった関連本と合わせて読むのが吉かも。

  • マキアヴェッリとその世界を描いたシリーズ第1巻。マキアヴェッリの説明と言うよりは、この巻ではフィレンツェの歴史の説明に文が割かれています。どのような時代であったのか?フィレンツェはどのような発展をしたのか?これだけ見ているのも十分楽しいんですが、その中でマキヴェッリがどう生きて、何を書き記したのか、次巻以降に期待大です。
    フィレンツェはヴェネツィアとは正反対な成り立ち・政体なことがよくわかりました。

  • 引き込まれる16世紀のフィレンツェ。
    ロレンツォ・デ・メディチに魅了される。

    塩野七生ルネサンス文学の最高峰。
    このあおり文句もスッと入ってくる読後感。

    表題通り、マキアヴェッリが主役の物語だ。
    マキアヴェッリと言えば、
    『君主論』くらいしか思い浮かばない。
    なぜマキアヴェッリを書いたのか。
    どんな人物なのか、と思って読み始めると、
    いきなり肩すかしされる。

    導入で読書が進まなかったことを告白したい。
    いきなり、フィレンツェの市街から
    マキアヴェッリが『君主論』を書いた山荘のある村への
    道の話から始まる。
    しかも、地名を含めて詳細に書かれていく。
    イタリアの土地勘もないし、
    何でそんな道の話をするのか。
    そんなまどろっころしさを感じながら読み進み、
    たどり着いた序章のラストは感動的だ。
    道の距離は、マキアヴェッリが公職を追放されて
    花の都フィレンツェから、田舎に住まざるをえなかった
    その心理的距離を表していた。
    そして、マキアヴェッリの山荘の庭から
    フィレンツェがかすかに見えた。
    そのとき、塩野はいつかマキアヴェッリを書こうと思った、
    そうしたためる。その一文から物語は始まっていく。

    一巻はマキアヴェッリがほとんど登場しない。
    当時のフィレンツェを理解するために
    メディチ家について書いていく。
    中でも、ロレンツォの活躍は
    それだけで一篇の映画になりそうだ。
    このエピソードに心躍った。
    そして、メディチ家の没落、再興。
    そこにマキアヴェッリの運命がからんでいく。

    塩野は豊富な知識を自らの中で血肉化して
    見てきたように、往時の物語を紡いでいく。
    語り口はゆったりと、しかし、豊かだ。
    そして、塩野が提示する知識や知恵をかみしめながら
    読者は次第にフィレンツェの只中にたたずんでいる気分になる。
    そうなったら、もうこの世界から出ることはできない。
    そんな魔力に満ちた塩野文学だ。
    一巻を読み終えて、改めて目次を見ると
    その構成の確かさと無駄のなさに気づかされる。

    イタリアに住み、イタリアの歴史を愛し
    イタリアという国のあり方が
    自らの生き様にさえ重なる塩野が紡ぐ物語は
    感情を交えない語り口でありながら
    あふれんばかりの情熱を感じてしまう。

  • 1988年に第27回女流文学賞を受賞。塩野七生氏の歴史小説。マキアヴェッリの視点からフィレンツェの存亡を描きます。全三巻の一巻目。

    いやはや。歴史小説にチャレンジも轟沈。かなり苦戦して読み終えました。選んだのが世界史だったので、日本史よりも取っ掛かりにくく、また時代も良くなかったのでしょうか。

    本作自体は評価も高く良い作品だと思うのですが、如何せん15世紀イタリアと言っても、高校時代に勉強した内容すら頭に全く残ってないのだからどうしようもない。なぜにこの作品を選んだのかというところに尽きますね。はい、Twitterでbotから「おすすめ」と言われたからというだけの理由でございます。

    一巻では、マキアヴェッリ視点というより幼少期の出来事である、メディチ家の追放やサヴォナローラの神政・失脚などの出来事が、良くも悪くも淡々と描かれています。
    文章からは力強さを感じました。(が、前提知識がなく史実にはついていけなかったのは言わずもがな)

    次の二巻へのチャレンジは、もうちょっと歴史小説に慣れてからかなと。初心者でも理解できそうな三国志とか、司馬遼太郎とかを先に読んでからにしたいと思います。

  • 第2巻が楽しみ。

  • マキアヴェッリが書記官として働き始めるまでのお話.マキアヴェッリ本人よりもフィレンツェの当時の状況がメイン.マキアヴェッリの活躍を早く知りたい人は退屈を覚えるかもしれない.

  • 「人間は、恐れている人よりも、愛情を与えてくれる人を容赦なく傷つける」(『君主論』 ニコロ・マキアヴェッリ)

    続きはこちら→
    スミスの本棚特別編 コメンテーターが薦める「旅先で読みたい本」
    http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/special.html#book07

  • 本当に見た様に、書いている。先が楽しみ。

  • 2013/06/16完讀

    ★★★☆
    (7/10)

    雖然標題是馬基維利,但第一卷多在介紹佛羅倫斯的歷史。美第奇家族靠著銀行與財富崛起,最後成為「僭主制」,也就是表面上有首領、對民眾來說是自由制,但實際上卻是美第奇家族的專制。作者花費大幅篇幅講述美第奇家族,尤其是輝煌時代的羅倫佐,不但繼續支援藝術,在政治上和外交上都靠著強運一一突破難關(關於外交及突破陰謀的部分相當有趣),堪稱一代英主。但1492他過世後,他的兒子無法獲得群眾信任就被追放(義大利人支持度轉換很快,佛羅倫斯又常常有內鬥。怪不得書中說要獲得支持很簡單,要維持支持才難)。佛羅倫斯效法威尼斯創造了共和民主制,但後來群眾被多明尼各學派サヴォナローナ所迷惑,甚至支持法王シャルル八世對拿波里主張權利,導致全義大利都群起締結反法聯盟。後來妖僧被處死,1498年,馬基維利開始踏入職場,成為書記官(15年後因為美第奇家族回來被解職,又被懷疑有反叛意圖,只好專心著作,才有後來的作品陸續產生。不過佛羅倫斯史是美第奇家族出錢要他寫的,所以故意只寫到羅倫佐過世就結束了。)

  • 全3巻の1巻目。メディチ家の興隆・追放からマキアヴェッリがフィレンツェ政庁の書記官になるまで。「ローマ人の物語」も読みましたが、いつもながらの冷静な文体。

  • (欲しい!)中世イタリア/文庫

  • 全3巻。マキアヴェッリの生涯を描いた本。
    「君主論」を記した政治思想家として有名だけど、その生涯はよく知らなかった。(生まれも育ちもフィレンツェだったとは!)
    本書を読んで、その波乱に満ちたドラマチックな一生に驚いた。映画が作れそう。


    内容はフィレンツェの興亡という鳥の視点とマキアヴェッリという個人がなにを考え何を為したかという虫の視点で構成されている。


    マキアヴェッリは官僚として人生をスタートした。しかし政変により公職を追放され田舎に引きこもる。だが官僚としての意欲も野心も捨てきれずにいた。そのときにいままでの外交官としての体験をもとに考察をまとめる。それがのちに「君主論」や「政略論」「戦略論」へとなる。つまり政治思想家マキアヴェッリの誕生だ。

    読んでいてふと思ったのだけど、もし公職追放がなくマキアヴェッリが一官僚として人生を終えていたならば、「君主論」は書かれただろうか。マキアヴェリズムなどという言葉も生まれただろうか。(マキアヴェリズムは目的のためには手段を選ばない、という意味じゃない。目的のために有効ならば手段を選ぶ必要はない、ということらしいよ・・。)


    解説は佐藤優さん。佐藤さんを選んだ編集者、いいセンスしてます。

  • 極私的イタリアブームの出発点。

    ローマ人の物語で有名な塩野七生の本

    こんな文章は読んだことない、ホントに。

    歴史の解説でもなければ小説でもない、
    にもかかわらず、
    歴史が頭に入ってくるし、その時代の人達の感情が伝わってくる。
    ような気がする。


    面白すぎて君主論まで買ったけれど、
    手をつけないまま一年以上経過。

    あとがきに佐藤優がコメントをよせてるけど、「国家の罠」を読んだ後だったこともあり、
    公務員の苦労がリンクして非常に切なさと憤りが入り交じる展開が熱い!

  • 有名な君主論の理解のため、時代背景を知るにはとっかかりやすい本。カタカナの名前は相変わらず苦手だけど。マキアヴェッリがノンキャリアだったとは知らなかった。

  • 文庫版は3巻に分けての発売です

  • 出版元編集者の解説者のチョイスに拍手。
    佐藤氏のコメントにより、よりマキアヴェッリの人物像に生命感が備わったの思う。

  • 君主論等の著者であるマキアヴェッリのエピソードを語りで書かれた本。フィレンツェの盛衰とともに過ごした彼の人生がわかりやすく述べられている。君主論や政略論からは想像できない彼の魅力がわかる。この本を読んでから彼の著書を読むとさらに理解ができるだろう。

  • 最初の入りはどうかなと思ったけど
    さすが塩野さん!! ロレンツィオ・イル・モーロ!
    かっけー。

    パッツィ家の陰謀のとこでは映画「ハンニバル」
    を思い出した。

  • 11/8/20
    第一巻はマキアヴェッリというかフィレンツェの歴史。ロレンツォ・デ・メディチ、修道士サヴォナローラ。
    『火の試練』をやらなかった事でサヴォナローラが指示を失うのが、如何にも中世的で面白い。

  • イタリアを学ぶために、好きになるために。とはいえ、まずは塩野作品とは短絡的だが、君主論が誰の作品かは丸暗記しても、それが持つ意味までは社会科の授業では習えなかった。イタリアってすごい。

  • 君主論と著したものといえばたぶん誰でも分かるだろう。

    マキアヴェッリの物語。

    それとともに描かれるフィレンツェの歴史。

    彼が如何に祖国を愛し、祖国を守ることに費やしたか。

  • 世界史の教科書で見かける人で、著書の題名で近づき難く感じる人。この巻はまだ導入部なので、どんな人物なのかはまだよく分からない。

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