ルネサンスの女たち (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181417

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  • 歴史を動かす女性たち。

  • 9784101181417 431p 2012・8・1

  • マントヴァ公爵夫人イザベッラ・デステ、チェーザレ・ボルジアの妹ルクレツィア、フォルリの女傑カテリーナ・スフォルツァ、キプロス女王カテリーナ・コルネールの4人を題材にルネサンス期のイタリアを描き出す。また関連作が読みたくなってきました。

  • 三人の女性のうち、自分は誰に近いか、などということを考えながら読むのも楽しい。私は誰のタイプか?それは内緒^^;

  •  ローマ人の物語で有名な塩野七生先生の処女作。
     ルネッサンスに生きた四人の女性の物語です。
     単純な歴史本ではなく、一つの小説としても読める作品となっています。
     特に面白いのがカテリーナの物語。
     歴史的な真贋はともかく、強烈な個性を持つ人物の物語は惹かれるものがあります。
     反対にカテリーナ以外の物語は少々地味に見えてしまいますが。

  • (欲しい!/文庫)

  • 今まで文庫で出た中で唯一読んでいない塩野さんの作品。
    確かに文章は若い。けれども、その後に海の都の物語とかマキャベリとかを書くことになるのがよくわかる。
    女性を描けば必然的にその時代に生きた男性を描くことになるというのが印象に残った。
    ただ、カテリーナ・コルネールの話は、もはや女性の話というよりヴェネツィアの話という印象(この時からすでに海の都の構想はできつつあったのでは、と思わせる)。
    女性の話として読むよりも、本当にその女性の周りの時代の話というところかな。彼女らしい作品だと思いました。

  • フレッシュな感じ。
    女性を通してルネサンスを見る、という切り口が好き。

  • 塩野七生さんの処女作。
    イタリアの女性は強い。政治力と云うものがどういうものなのか、また、イタリアのルネサンス期の情勢とはいかなるものか、分かりやすく展開されていく。歴史上の出来事を、まるで物語のように書き上げているので読みやすい。
    彼方からも此方からも、はたまた身内からも攻められ、その立ち回り方は「女性だからなし得た」ことのように思われた。政略結婚が横行する中で、彼女らはそれを逆手に、強かに且つ、美しく生きていく。
    「家を守る」と言うことの、本当の意味を教えられた気がした。

  • 塩野七生の処女作。
    今の彼女のスタイルである、"説明をしつくしながらもくどくない"ところはなく、先へ先へと走っていくような作風が駆け出しの頃の彼女の情熱を感じて楽しい。
    ルネサンスを生きた四人の女性にスポットを当て、ルネサンスとは何か考えさせてくれた。

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