ルネサンスの女たち (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181417

感想・レビュー・書評

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  • イタリア、ルネサンス期の女性4名を描く短編集。

    別個のあらすじだが、微妙に交わっていくのが面白い。
    同作者のチェーザレやヴェネツィア目線とは違った見方が見れる歴史の醍醐味。
    各都市に個性があるイタリアにより行きたくなってきます。

  • ルネサンス期の女性4人の人生が描かれている。イタリアの中世、小国公国が群雄割拠する中、政略結婚のコマとして使われながらも、一国の当主や女王となり、男性相手に渡り合ってきた女性の話。ある意味、女は強いなぁと思ったり。男はズルイなぁと思ったり。

  • 夫を敵国の人質にとられれば解放を求めて交渉し、生家の男たちの権力闘争に巻き込まれ、また時には籠城戦の指揮もとる――。時代を代表する四人の女の人生を鮮やかに描き出した

  • いつかイタリアに行く準備。
    美しくて無力なお姫様が好きなので、ルクレツィアがいーなー。

  • ルネサンス期のイタリアに生きた4人の貴婦人を描く。
    小説といえば小説なんだろうけど、史実をなぞり塩野解釈でそれぞれの女性を魅力的に、そして現代人にも身近に理解できるよう描いた解説書とも言える。

    そう、よくも悪くも解説書に読めてしまうんだよなぁ。
    ローマ人の物語が「やっぱり史実って小説よりも奥深くて面白くて勉強になる」と思えたのに比べて、本書は小説的な面白みに欠けるように思った。俺自身の基礎素養の貧弱さと「ローマ人の物語」に比べて圧倒的にボリュームが足りないのが原因だとは思うが、初期作品でもあるし、筆がこなれていないこともあるのかも知れない。これから塩野作品を読み勧めていくことで、俺の基礎素養は多分あがるだろうし、塩野さんの筆もこっちは間違いなくこなれていくのだから、これからが楽しみだということ。

    最後に登場するカテリーナ・コルネールが印象に残った。ただ情勢に流されていくだけの言ってしまえば毒にも薬にもならない女王が。気がつけばキプロスという国を滅ぼしているのだから・・・。楊貴妃を傾国の美女と言うがカテリーナは贅沢もなければ男をもアド和すこともないのに、ヴェネチアという国が黒幕であったとしても、ある意味すげえ女性である。

  • 歴史を動かす女性たち。

  • 9784101181417 431p 2012・8・1

  • 今まで文庫で出た中で唯一読んでいない塩野さんの作品。
    確かに文章は若い。けれども、その後に海の都の物語とかマキャベリとかを書くことになるのがよくわかる。
    女性を描けば必然的にその時代に生きた男性を描くことになるというのが印象に残った。
    ただ、カテリーナ・コルネールの話は、もはや女性の話というよりヴェネツィアの話という印象(この時からすでに海の都の構想はできつつあったのでは、と思わせる)。
    女性の話として読むよりも、本当にその女性の周りの時代の話というところかな。彼女らしい作品だと思いました。

  • フレッシュな感じ。
    女性を通してルネサンスを見る、という切り口が好き。

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