ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) (新潮文庫)

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著者 : 塩野七生
  • 新潮社 (2002年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181547

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ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • まさかスペインからアルプスを越えてイタリアに攻め込むなどとは誰しもが考えなかったことであろう。 多大なる犠牲を払いつつローマに連勝する。 特にハンニバルは情報収集に力を入れたようだ。 日本が負けた要因の一つにこの情報収集を軽くみたことがあるだろう。 ハンニバルとスキピオの戦いが始まる。

  • 戦史に名高いハンニバルのアルプス越え。苦労して連れて行ったゾウがイタリアの冬の寒さの為に全く機能しなかったとは…。アフリカ生れの彼等にしても偉い迷惑だっただろう。ゾウはなくても、その後のハンニバルがローマ軍を手玉に取る様子は英雄的と言うよりも悪魔的。一方のローマ軍も一年交代の軍政にも拘わらず、次々と人材が現れる。そしてカンネの闘いにおける歴史的大敗時にも、負軍の将の責を一切問わなかった処に、却って凄身を感じた。途中、敵軍師として「エウレ~カ!」の老アルキメデスが顔を出し、最後は若き日の“老スキピオ”登場!


    8月は1冊も読めなかったが再始動。♪ハンニバル ゾウにゆられて お山越え♪の巻! 2012年09月04日

  • 地中海の覇権を巡ってローマとカルタゴが1世紀以上にわたって争ったポエニ戦役を3巻にわたって描く。

  • ハンニバルの猛攻に引くローマ。しかしその支配方法から同盟軍の離反が起こらないことでローマ連合は解体せず、スキピオの登場もあり反撃とスペインへの進出を進める。
    ハンニバルの名将ぶりにも心惹かれるが、一人のカリスマの力で侵攻したカルタゴに対し、持続可能な体制を築いたローマの力を感じる。

  • ローマとハンニバル率いるカルタゴ勢が戦った第二次ポエニ戦役の情勢が語られます。『ハンニバル戦記』の中巻の本書では、ハンニバルがスペインからアルプスを越えてイタリアに侵攻するところから始まり、カルタゴ支配のスペインが陥落するまでが対象。ハンニバルの戦略に光が当てられてる一方、ローマにも魅力的な武将が多数いて、各武将の細やかな性格の記述(どこまで正確かは置いておいて)だけでなく、だんだんハンニバルを追い詰めていく有様がリアルです。

  • ポエニ戦役中盤、一方的に押されまくっていたローマにスキピオが登場する。ハンニバル対スキピオは当初、直接対決ではなく戦術的な様相を呈する。スキピオはハンニバルの弟が守るスペインを責め、ハンニバルはローマ周辺の切り崩しを図る。

  • ハンニバル戦記分冊2/3。
    ハンニバルの攻勢から陰りが見えた時期と、大スキピオの登場からスペイン制覇まで。ハンニバルがいかにローマを追い詰めたか、スキピオばかりでなく、ローマにいかに破れて行ったか。やはり、面白い歴史小説だ。

  • ハンニバル無双からのスキピオ無双。カリスマ一極体制は確かに強力だけど、相手陣地で戦い切るためには不十分だと痛感。対するローマはスキピオの登場までカリスマは出てこないけど、継続的に粒揃いのリーダーを複数輩出して、難局を乗り切る体制が素晴らしい。敗軍の将には罰を与えず、毎年市民の投票でリーダーを選び、権限を与え、民意で持ってリーダーを評価する。システムだけ聞くと単なる民主主義だけど、それが有効に機能していたのは市民の品位と知恵があってこそだと思う

    P127
    天才とは、その人だけに見える新事実を、見ることのできる人ではない。誰もが見ていながらも重要性に気づかなかった旧事実に、気づく人のことである。

  • スキピオが出てくるまで読み進むのが大変だった。ポエニ戦役がローマにとって重要なのは分かるがちょっと長すぎ(^^;

  • 第二次ポエニ戦争の内容を知っている人は、読まなくても良い内容。著者の戦術に関するなど、たかが知れている。

    この巻は、ただ経緯を追うだけの巻。政治的教訓や、ビジネス的な示唆を得るには、あまりに乏しい巻といえます。

    ただ戦争の経緯を追う内容なので、ポエニ戦争のことを知らない人には、楽しく一気に読めることでしょう。

  • カルタゴの稀代の戦術家ハンニバルのローマ攻略戦記。第一次、二次ポエニ戦役の時代です。カンネの会戦でローマは大きな敗北を負います。その時に僅かな人数で執政官と共に逃れたのは、後にローマの名将となるスキピオ。まだ19歳でした。ハンニバルの戦術のお手本となったのはマケドニアのアレクサンダー、大王と呼ばれた人。次々と戦果を挙げるハンニバルの戦術を学んだのがスキピオでした。作者が押すところの成功する男の条件、セレーノ(晴朗)を持ち合わせていたスキピオが、この巻で格好よく登場します。

  • 「ハンニバル戦記」の中巻は、「第二次ポエニ戦役」のほぼ全体を扱っている。

    前半ではハンニバルの非凡さが顕になると共に、政治色の強すぎる執政官などのローマのシステムの綻びが見えてくる。
    中期までは、ローマは徹底的にやられていると言っていいと思う。
    ここまで読んだ時点では、歴史的にローマが勝利したのは本当か?と思ってしまった。

    そして後期で押し返すことになる。
    時期的にはスキピオが出てきたことで押し返している様に見えるが、必ずしも彼の活躍かと言えば、そうでもないのかなと思う。
    主な敗因は守るところは増えすぎたことと、長い期間戦いすぎたことだろう。
    というより、本国からの支援がほぼ皆無な状態であれだけ戦っていたハンニバルがおかしすぎただけであるので、「そこまで戦えた勝因」の方が考えるべきかもしれないが。

    名将対決はハンニバルが弱体化してから実現したのかなと読めて、もう一歩スキピオの登場が早ければ…と悔やまれた。

  • ハンニバルが強い。

  • ハンニバルが怖くてたまらない。ローマはどこまでやられ続けるんだ?みんな死んじゃうよ!という状態から、彼は置いといて周囲から巻き返し始め、スキピオによるスペイン制圧まで。カルタゴ本国が乗ってこなかったのがローマにとっての幸い。

    イタリアの地理についても理解が進んだ。いままで地図から情報を読み取れてなかったなと。

    戦術が詳しかったりネロの中国大返し的なのとかあって日本の戦国時代物みたいで面白い。アルキメデス爺さんもいい感じ。

  • ハンニバル出てきた。ハンニバル強い。あとだいたい朝食取らずに戦った方が負けてたので朝食取るのは大事なんだなという感想

  • 読書録「ローマ人の物語4文庫版」5

    著者 塩野七生
    出版 新潮社

    p127より引用
    “ 天才とは、その人だけに見える新事実を、
    見ることのできる人ではない。誰もが見てい
    ながらも重要性に気づかなかった旧事実に、
    気づく人のことである。”

    目次から抜粋引用
    “第二次ポエニ戦役前期
     第二次ポエニ戦役中期
     第二次ポエニ戦役後期”

     歴史作家である著者による、歴史に大きな
    足跡を残した古代ローマについて記した一冊。
     歴史上最高の武将の一人・ハンニバルの活
    躍とその彼の戦いから敵でありながら多くを
    学んだスキピオの躍進を中心に、史実に著者
    の主観を交えて描かれています。

     上記の引用は、マケドニアのアレクサン
    ダー大王の戦術について書かれた項での一節。
    普段目に見えたり視界の隅に入っていたりし
    ても、それをそれとしてはっきりと認識でき
    なければ、無いのと同じなのかもしれません
    ね。大切な事実を見逃してしまわないように、
    古代の天才の行いを知っておくのは、いい方
    法ではないでしょうか。
     戦役の中盤、ローマがシチリアのシラクサ
    を攻略するくだりで、かの有名なアルキメデ
    スが登場します。色々な兵器でローマ軍を悩
    ませたとのこと、数学や理科でその名前をよ
    く聞く人物が、いきなり登場したりするのは、
    歴史を扱った作品ならではの面白さではない
    でしょうか。

    ーーーーー

  • 【資料ID】162958
    【分類】232.4/Sh75 /4
    地理・歴史のコーナーに並んでいます。

  •  父は言った。生涯ローマの敵となれ、と。
     ポエニ戦争の英雄ハミルカル・バルカ。その息子ハンニバル・バルカは決意した。なんとしてもあのローマを滅ぼさなければならない。
     アルプス山脈を越えたハンニバルは蛮族ローマとの戦争を開始した。偉大な戦術家であるハンニバル率いる軍団の前に、力で押すことしか知らない無学なローマ人は敗北を学び続ける。義を知るハンニバルは捕虜としたローマ連合参加者たちを無償で解放してやり、自由と正義を思い出すように語りかけた。ラテン同盟などという偽善に満ちたまやかしの安寧を享受するのではなく、例え困難であっても独立という至高の名誉を取り戻してほしい、と。恐るべきことに、ローマ連合加盟国は宗主国であるローマに所得の10分の一もの大金を納めることを義務付けられているのだ。このくそったれェ! こんな不平等な搾取は絶対に許せない!
     連戦連勝。会戦では負け知らずであったハンニバルに鼓舞され次々と離反していくローマ連合。そこにはかつてローマに対し毅然とした態度で闘ったタラントの姿もあった。ハンニバル万歳、ハンニバル最高! 征服者の支配を受け入れない気骨あるガリア人や、野蛮なローマ人を危険視するマケドニアもこれに続き東西南北すべてを味方で囲む包囲網を展開したハンニバル。
     闘いの終りはもう目の前だ。後は残ったローマ連合が解体されるのをじっくり待てばいい。ローマ人よ、見るがいい。これが自由と正義と戦術による力だ! この戦い、勝った!
     次回『ローマ連合、瓦解せず』――わたしも勝利を活用できない

  • ハンニバルが2200年の時を経て語り継がれる理由が分かった.ハンニバルがアレクサンダー大王から多くのことを学んだように,自らの志の実現には類似の歴史を学ぶことが必要だと感じた.ローマやカルタゴ,マケドニアなど当時の地中海周辺の国々の状況や,ハンニバルの人柄に関してもっと知りたいと思えるほど興味を持てた作品.

  • 第二次ポエニ戦争。
    ハンニバルの苦闘。

  • 2015年85冊目。

    二人の若き知将が迫力ある活躍をする第二次ポエニ戦役を描く第四巻。
    アルプス越えを果たし、イタリアに攻め込んだハンニバルは、怒濤の勢いでローマ軍を次々に破っていく。
    周辺諸国をローマ連合から離反させることを試みるが、南イタリアの大部分を支配した後、守るべきその地を任せられるだけの優秀な将軍を持たなかったことや、カルタゴ本国の支援の薄さが、次第に彼の勢いを削いでいく。
    一方カルタゴのスペイン領では、ローマの若きスキピオがハストゥルバルが支配するカルタヘナの征圧に成功、ローマの優勢を確立していく。

  • ハンニバルにいいようにやられるが、システムの力で総崩れしないのはさすが。スキピオなしでも都市を取り返しているところにも注目したい。

  • ローマの反撃。歴史は繰り返す、ですね。

  • ローマを相手に思わぬ敗北を喫した大国カルタゴで、一人の青年が復讐を誓った。その名はハンニバル。スペインから象と大軍を率いてアルプスを越え、彼はイタリアに攻め込んだ。トレッビア、カンネ。。知略と戦術を駆使し、次々と戦場で勝利を収める。一方、建国以来最大の危機に見舞われたローマは、元老院議員でもない若者スキピオに命運を託したー冷徹な筆致が冴える大戦記。

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