ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181554

感想・レビュー・書評

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  • スキピオ大活躍。大盛り上がりのハンニバル戦記の最終巻です。
    ローマ強いですね。日本は文明築くの遅いですね。こんなに色々あったのに日本はまだ弥生時代なんて、なんて歴史の短い国なんだ。カルタゴなんて700年も栄えたあとなのに。
    中国だと秦の時代。とすると神話の時代からあんまり下ってないくらい?
    しかも日本の家屋は、火を守る前提で作られているから、人間はわりかし長い間、洞穴に住んでいたとかいないとか、誰か言っていたような。

  •  ずっと読めなかった塩野七生。何度途中で投げたことか(^◇^;)。遂に読めて感無量(笑)。

  • 四巻に記載

  • GSRアウトプット宿題

    1回目
    時間:15分
    目的:ハンニバルとスキピオの運命(といってもしっかり意識はしていなかった)
    概要:トロイ、アッピア街道、ローマ、ローマ軍、スキピオ、ハンニバル、ハンニバル戦争、マケドニア、カルタゴ滅亡、騎兵、象、止まらないのが弱点、斥侯、ファビウス、コルネリウス、カンネ、アレキサンダー、第三位、第二次ポエニ戦争、ザマの戦い、闘争、厳格な帝国主義、緩やかな帝国主義、カトー、寡頭制、布陣、これまでの敵なら、長靴の先、一敗地に塗れる、敗残兵、娘、弟、王、32歳、38歳、12年、あなたが私の立場ならどうします?、何をお求めです?、会談、後にした
    学び:ハンニバルとスキピオが話合いをした。

  • スペインからローマに戻ったスキピオが執政官になり、紀元前202年、有名なザマの戦いでハンニバルを破って第二次ポエニ戦争に決着をつける。その後、ローマはギリシャ、マケドニア、小アジアへと覇権を強め、紀元前146年、第三次ポエニ戦争でカルタゴを滅ぼして地中海全域を「マーレ・ノストゥルム(我らが海)」とする。

    この辺りの出来事やエピソードは、明らかにローマ人の側から、もしくはローマを通して見たギリシャ人の残した記録を元にしていると思われるが、カルタゴ側から見たポエニ戦争の記録は残っていないのだろうか。この時、カルタゴ人は何を考えていたのだろうと考える場面がいくつかあったので。

  • 稀代の戦術家も一人の力では、国を挙げて対抗するローマには勝てなかった。

  • 前巻に引き続き、ハンニバルが中心。ただし、ハンニバル死後のカルタゴの行く末についても書かれている。

    前巻は歴史小説色が強かったが、本巻は再び歴史評論色が強くなっている。

  • スキピオとハンニバルの死、カトーの台頭、マケドニアとカルタゴの滅亡……。ハンニバル戦争を終えて大きく動く地中海。
    ハンニバル戦争を超えて帝国主義へと傾いていくローマ。ローマの庇護を受けながら声高らかに自由を求めたギリシア。冷めた目で見るローマ。属州であることに自覚的であった方がまだいい。
    なんだかどこかの国の話にも聞こえて耳が痛いような、、、

  • ローマを圧倒し、脅かしたハンニバルが敗れ、姿を消していく。現代においてすら戦略家として評価されているハンニバルが、ローマ史全体の中ではこれほどまでに序盤に登場した脅威だったのか、というのが、世界史をちゃんと読んでこなかった身としてはとても意外で、面白い巻だった。

    ハンニバルや、これに対抗するローマのスキピオの活躍を描写する中で、著者が論じる「成功」や「リーダー」に関する論が面白く、ためになる。ちょっと長いが引用する。

    「年齢が頑固にするのではない。成功が頑固にする。成功者であるがゆえの頑固者は、状況が変革を必要とするようになっても、成功によって得た自信が、別の道を歩ませることを邪魔する」

    「優れたリーダーとは、優秀な才能によって人を率いていくだけの人間ではない。率いられていく人々に、自分たちがいなくては、と思わせることに成功した人でもある。持続する人間関係は、必ず相互関係である。一方的関係では、持続は望めない」

    現代人の社会生活にも通じる至言だと思う。

  • とうとうクライマックス。
    ハンニバルとスキピオ。
    ひとつの時代が終わり、また新しい時代へと向かう

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