ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫)

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著者 : 塩野七生
  • 新潮社 (2004年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181653

ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • アウグストゥスの45歳から57歳まで。虚弱ながら77歳まで生きたという人であるから、人生では一番脂ののった時期なのでしょうか。一見共和制を装いながら、帝政を浸透させていくために、国の統治に於いて色々な対策や改革を推し進めていきました。
    この時代にも現代に通じるような、少子化対策があったり、パクス・ロマーナのシンボル建築として平和の祭壇を建てたりしました。そして、その為の安全保障として軍事の再編成にあたりました。さらに、一律の関税を課し、流通を活発にしてローマを中心とした一大経済圏を築いたりしました。
    税制も売り上げ税のような税だったり、史上初の相続税もあったりということでしたが、税率が低く単純明解な税の制度だったのと、その計算のための幼児教育の徹底化だったせいなのか…ということで、税務員は少数で脱税摘発要員も存在しないと書かれています。パナマ文書なるものの存在が騒がれ、常にマルサが活躍する今の世の中から見れば、理想的な仕組みだったと言えるのでしょうか。
    この巻の本の表紙を飾る銅貨の人物は、アグリッパ。アウグストゥスの右腕と言われた人でした。30年もの間アウグストゥスの足りない部分を補い、これまで支えたアグリッパでしたが、急逝してしまいます。アグリッパ以外にもマエケナスという左腕もいたのですが、相次いで喪います。その後に右腕となったのは義理の息子たち、ティベリウスとドウルーススの兄弟でしたが、事故で弟の方を失う不遇があり、兄のティベリウスもアウグストゥスの命に背き36歳で引退してしまいます。こうして、広大なローマの統治を孤軍奮闘で進めることになったのでした。
    この他、指導者に求められる資質で、カエサルと比べてアウグストゥスに足りない資質は何か?いう考察もあり、興味を惹かれました。

  • 前巻から引き続き、アウグストゥスによる帝国の「行政改革」が描かれる。
    少子化対策、軍事縮小策、税制改革、行政組織の改編・創設等々。
    地味だけどなかなか興味深い。

  • アウグストゥスの統治下でのパクス・ロマーナ。著者も書いていたが、実績としてはものすごいが、読み物としてはちょっと退屈かな

    P32
    ローマ人は法の創始者でありながら、次のような格言さえ遺しているのである。「公正を期してつくられるのが法律だが、そのあまりにも厳格な施行は不公正につながる」

  • アウグストゥスの改革
    ゲルマニア制圧
    アグリッパ、マエケナス、ドゥルーススの死

    平和の祭壇は見てみたい。

  • 広大なローマ帝国に平和で安定した状態をもたらそうとしたアウグストゥス。実行したことはローマ市民権所有者全体の強化。1.少子化対策。子を沢山持つ親への税制上の優遇。2.軍事再編成。侵略から防衛への転換。退職金制度の整備など兵士の労働条件の向上と確立。3.税制改革。財源確保のため当時としては全く新しい概念だった相続税の導入。驚くべきは表立った反対もなく、これらが施行されていったこと。カエサルと比べて保守的と評されるアウグストゥスだが、リーダーは強かだ。

  • 紀元前1世紀末のローマで少子化対策が必要だった。
    マキャベリの言葉が紹介されている。「いかなる事業も、それに参加する全員が、内容はそれぞれちがったとしても、いずれも自分にとって利益になると納得しないかぎり成功できないし、その成功を永続させることもできない」なるほど。民主主義、権利主義の高まりに伴い、スピーディに決めることは難しくなる。

  • 「ー」

    アウグストゥスの改革途上。

  • 4-10-118165-9 210p 2004・11・1 ?

  • 制度の話が続くので退屈といえば退屈。ただ続けて読み進めていきたい。

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