- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101181769
感想・レビュー・書評
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皇帝ハドリアヌスの後半と皇帝アントニヌス・ピウスの巻。
ハドリアヌスが帝国を視察続けたのはすごい。考えてみれば、ローマ帝国はなんという広さなのだろう。これが一国で、皇帝が統治していたなんて、とんでもなくすごいことだ。並大抵ではない。
アントニヌス・ピウスは、だれからも尊敬される立派な皇帝だったのだろうな。塩野七生のせいだと思うけど、立派な人だったからか、それほど印象に残らない・・・
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ハドリアヌスの功績の残り半分と、アントニウス・ピウスのちょっと。この巻では、ハドリアヌスの気難しくなったところやアランティーノを愛していたなどのよくない面が紹介されています。あれだけの仕事をしたのだから、大目に見てあげてもいいんじゃないのかなぁ、って思いますが、ローマっ子はそうは思っていないようです。
あと、アントニウス・ピウスは、ハドリアヌスと打って変わって、全くローマから出ずに統治をした皇帝で、ローマっ子の人気が高かった、ようです。個人的には、現地現物を確かめる指揮官の方が好きなんですがねぇ。 -
ローマ帝国の最も幸福な時期の話。
故に逆に読み物としてはそんなに面白く無いかもしれない。 -
ハドリアヌスとアントニヌス・ピウス。対照的だが、ローマの反映を気づいた二人の皇帝。
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ハドリアヌス帝からアントニヌス・ピウス帝治世の巻。ハドリアヌスが歳を取り、それまでの性格が嘘のように気難しいものになっていく。政策や処遇にもそれが反映されてきて元老院では不信がつのる。そんな中、後継者の指名を受けアントニヌス・ピウスが皇帝の椅子につく。
アントニヌスの治世は20年以上なのに、真新しいことがなく、侵略もなく、変化がなかったおかげで記録としてもほとんど体系的なもの(書物・伝記・遺跡など)がないというのは、楽しいことはすぐに忘れる人間の性分に似ている。
この五賢帝のあと、ローマがどうなるのか。 -
読書日:2013年1月9日-11日
title in Italiana:SAECULUM AUREUM.
Hadrianus帝の治世が前巻に続いて描かれています。
治世と生涯の殆どを首都に留まらず帝国内を自分の目で見て現状を改めました。
治世の後半は健常だった体に影が差し、元々気難しい性格が益々気難しくなっていきましたが、
Hadrianus帝が賢帝と謳われた所以がこれで理解出来ました。
彼の後を継ぐ、「慈悲深い」という意味の「Pius」と呼ばれたAntoninus Piusの治世の様子はHadrianusに較べて読量が少ないのに
驚きと多少の読み応えが足りませんでした。 -
悪名高き皇帝たちの後に続く「賢帝」と呼ばれる5人の皇帝たちの物語。共通するのは、先帝の良いところは引き継ぎ、問題だと思うところは独創性を持って変革すること。その結果が、主権者である庶民や元老院の支持を得るとは限らないのだ。ユダヤ問題が決定的になる経緯も描かれているが2000年も変わっていないのは驚き!