ローマ人の物語 (27) すべての道はローマに通ず(上) (新潮文庫)
- 新潮社 (2006年9月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101181776
感想・レビュー・書評
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ローマ帝国の広さを現代の世界地図と比較しながらかみしめられる。改めて二千年も昔の技術で、ここまでの広さを統治出来たことに驚きを覚える。
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歴史に学ぶインフラストラクチャー。
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ローマのインフラ整備のうち、街道、水道の二つのハードと医療、教育の二つのソフトについて書かれた章。今のように選択肢が多くないため、インフラ整備の本質が見えやすい。【061011新/061017】
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古代ローマのインフラストラクチャーに焦点を絞る巻。上巻では8万キロにもおよぶ街道網の歴史、作り方、メンテナンス等が詳しく解説されている。往来しやすい道路や橋を作ることは、戦地に出向き易いという長所があるが、逆に敵に侵攻され易いという欠点も併せ持つ。ただ、極力軍隊の人数を抑えて広い帝国の平和を維持するために必要な、ローマ人らしい効率重視の戦略だったのだろう。
街道網の発達は、軍事面だけでなく、一般市民の文化交流や商業の発達にも寄与したようだ。帝国内はインフラが整備され、治安がよく、市民にとって住みやすい環境だったと想像される。 -
ローマのインフラの説明。
写真や図等が沢山。
ローマの遺跡を回ってみたくなりました。 -
2020I037 232.8/Shi27
配架場所:A4(立志プロジェクト-人間) -
★3.5。
この巻は色んな意味でこの作家の感度の限界を感じた気がする。つまり文筆家と言いつつ、時系列に歴史を語ることについての疑問を感じていないという点。これは決定的に致命的とさえ言える。
本巻はトピックごとに切り取る形で史実を語ってますが、これは時を超えた語り口と言えます。ただ哀しいかな、このパラダイムシフトに対して作家自身が自覚的でない。当方レベルの愚民でさえ意識できる重要論点をかっ飛ばしているところに、残念感を覚えざるを得ない。惜しいなぁ。。。内容は凄く面白いだけに。 -
冒頭、筆者がかなり強調していたとおり、今までの内容とは毛色が違う。ローマのインフラ整備について。
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番外的な巻であり、ローマ帝国のインフラ整備を扱った巻。主として、ローマ街道網を解説。
インフラ整備の視点が現代と通じる点は、さすがローマ帝国と思わずにいられない。