- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101181790
感想・レビュー・書評
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ローマ帝国最後の輝きを放った、五賢帝マルクス・アウレリウスの巻。有能な皇帝で平和な時代だと思っていたが、案に違い厳しい時代だった。パルティア戦役からゲルマン人侵入、ペストもあり、ローマ帝国崩壊の最大の原因になるキリスト教の影も大きくなり始める。
そしてリメスがとうとう崩壊した。
マルクスの最大の失敗はルキウスを皇帝として並立させたことではないか。指示系統が、特に戦時に上手くいかなかったように思う。
とにかく本当に最高に面白いシリーズだ。塩野さん、ありがとう!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自省録のマルクス・アウレリウスの治世。賢帝と呼ばれるが、何かを見落としていたから彼の治世後ローマは終焉に向かうのではないか。そんな視点が随所に入っている。後世から見ればそうなのだろうけど、平和ボケではないが、平和だからこそ気付けないことがあるのだろうと思う。だから、今の日本、私たちも何か大切なことを軽く見ていたり、気にも止めていない、ということがあるのかもしれないと、ちょっと怖い気持ちになる。だけど、やはり賢帝アウレリウス。ちゃんと抑える所は抑え、とても誠実に皇帝として活動している。これを読んだ後自省録を読むと、深さが違うのだろうな。
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[評価]
★★★☆☆ 星3つ
[感想]
平和というものが扱いが難しいということを改めて感じる内容だった。地球上がネットワークで繋がり、お互いのことを知ることは難しくない現代でも争いは絶えない。
平和において、戦争に備えることは大変なんだと思ったよ。 -
マルクス・アウレリウスのお話し。
神経質な感じがするけど結構好き。
16、インペラトール・カエサル・マルクス・アウレリウス・アントニヌス・アウグストゥス -
ハドリアヌス帝に見出されたマルクス・アウレリウスはアントニウス・ピウスの養子となり、その統治を身近で学び、161年ローマ皇帝になる。弟のルキウスと共同で皇帝となる。繁栄したローマ五賢帝時代最後の皇帝である。
「自省録」という日々の内省と思索に満ちた倫理書を書いた。「人間は公正で善良でありうるかなどと、果てしない議論を続けることは許されない。公正に善良に行動すること、のみがもとめられているときが来ている」
当時のローマは、他民族・多文化・多宗教が共生し誰にでも通じる法律の整備がなされ、広大な領域での民主的な統治体制が確立した、まさに繁栄の大帝国が実現されていた。
しかし170年、帝国にとって最も重要なドナウ河防衛線が異民族に破られ、「リメス破らる」の「最悪の年」になってくるのである。
満れば欠くる、ローマ帝国衰亡への始まりである。
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五賢帝時代なのに、終わりの始まりってどういうこと?って思いながら読みました。なるほどねーって思いました。
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ちょっと飽きてきてます、読むのが少々キツイ。。。
キリスト教をどのように扱い、調理するのか、作家的センスが足りないので、ワクワク感があんまりないんですよね、このお方の文章は。まぁそんなこと考えとらんわ、と叱られそうですけど。 -
「終わりの始まり」まだそこまで不穏な空気は見られず。